
2021/12/20 〜 12/26
今週の第1位は『早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚! 」読書法』でした。読書が苦手な人でも読むのが得意になれる極意を、話題の「紙1枚法」で伝授します。 第2位には多くの人の雑談力向上で著者の前著も話題となった『超 話し方図鑑』がランクインしたほか、第3位『マッキンゼーで叩き込まれた「問い」の力』、第4位『マッキンゼー ネクスト・ノーマル』と、「マッキンゼー」の名を冠した本が話題となっています。 第5位から第1位まで順番に、要約者レビューを交えてご紹介していきます。
ライター・石田翼


人生100年時代と言われる中、2019年に金融庁のワーキンググループが「年金だけでは老後資金が2000万円不足する」との試算を示した。数字だけが独り歩きして情報が正しく伝わっていない印象も否めないが、貯蓄など将来への備えを真剣に考える人を増やす効果はあったのかもしれない。
(中略)
豊かな老後を過ごすにはある程度の備えが必要で、そのためには長期的視点に立った資産形成が欠かせない。遠い将来のことと先送りにせず、早い時期から資産形成を考える。本書はその最初の一歩を後押ししてくれるにちがいない。


本書は、予測が難しいネクスト・ノーマルに真正面から向き合い、膨大な調査結果からこの先の未来を予測するマッキンゼーの調査報告書である。ネクスト・ノーマル時代に求められるものを、世界屈指の頭脳集団が考察しており、「次」を考えるうえで重要な示唆を与えてくれる。明確な数値やデータに基づいて現状分析をしており、説得力が高い。
新型コロナがもたらした劇的な変化は、変化に対応できないものに悲劇を与える一方、変化を機会と捉えて成長のきっかけともなり得る。ネクスト・ノーマルは決してバラ色ではないが、厳しい状況にあるからこそ、高い志と長期の視点を失ってはならないと本書は指摘する。


本書の著者は、外資系コンサルティング会社を経て独立し、エグゼクティブコーチとして活躍しながら、『マッキンゼーで叩き込まれた 超速フレームワーク』などのベストセラーを輩出してきた大嶋祥誉氏だ。大嶋氏は本書の冒頭で、「筋のいい問いができるかどうかで仕事や人生に大きな差がつく」と断言している。自分自身に良質な問いを投げかけることで、「問いのスイッチ」が入り、自動的に脳が働き始めて、納得できる答えを導き出してくれるのだという。その結果、本当に大切なことを見失わずにすみ、成果を出すための取り組みに集中できるというわけだ。
本書は、大嶋氏が「マッキンゼーで叩き込まれた」という、問いのメリットや良い問いの立て方、問いによって仕事で成果を出す方法、人間関係を改善する問いなどについて紹介する一冊だ。


2021年秋時点の日本では、ようやく対面の機会がもちやすくなったものの、コミュニケーションのスタイルは「リアル」と「リモート」の二刀流に置き換わった。それにより、コミュニケーションのルールが多様化し、「人との距離感がこれまで以上に掴みづらくなった」と感じている方も多いのではないだろうか。
本書『超 話し方図鑑』は、そんな「コミュニケーション危機の時代」にうってつけの一冊だ。紹介されるのは、最新の心理学の研究結果と、10代から70代までの360名のアンケート結果をもとに生まれた、好印象度の高い100のコミュニケーション方法である。「話す」「聞く」「書く」「態度」「リモート」の5項目に分かれており、今すぐ実践できるものばかりが並ぶ。


本書は、読書に苦手意識があったり、自分の読解にいまひとつ自信が持てなかったりする、これから読書に向き合いたい人にも対応した読書術を紹介している。学生時代の国語の授業の習慣からか、私たちはつい、読解には「正解」があるような気がしてしまう。しかし、著者が最初にすすめるのは、自分の目的を中心とした自分中心の読書だ。そこから章を追うごとに、作者の意図を正確に読み取る読書、他者の存在を重視する読書へと移っていく。使うのは、著者独自の「紙1枚」フレームワークだ。
(中略)
著者のフレームワークを活用しながら、次に読みたい本がいくつも見つかるはずだ。
いかがでしたか? なお、今週のベスト10は以下の通りです。
第1位『早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚! 」読書法』
第2位『超 話し方図鑑』
第3位『マッキンゼーで叩き込まれた「問い」の力』
第4位『マッキンゼー ネクスト・ノーマル』
第5位『投資の超基本』
第6位『ムダな努力を一切しない最速独学術』
第7位『未来のきみを変える読書術』
第8位『「普通」に見えるあの人がなぜすごい成果をあげるのか』
第9位『繊細な人 鈍感な人』
第10位『実務家ブランド論』
以上、2021年12月20日~12月26日のランキングベスト10を紹介しました。
以上、先週のランキング記事はこちらです。次回もお楽しみに!