【週間ランキング】
今週注目を集めたのはこの本!
2022/2/14 〜 2/20

今週の第1位は既刊のベストセラーで、文庫化して人気が再燃した『こうやって、考える。』でした。
「アメトーーク!」で大注目の第2位『怒らないこと』や一風変わった第4位『ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら』など、話題書盛りだくさんです。
第5位から第1位まで順番に、要約者レビューを交えてご紹介していきます。
第5位『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』


要約者(南龍太)レビューの抜粋
「ビジネスで出会う悩みの多くは、世の本にすでに解決策が書いてある。それらの本が、どう役に立つのか端的に知りたい」
そんな多忙なビジネスパーソンの期待に応えるため、目利きの著者がビジネスで使える50冊を厳選したのが本書だ。「仕事でどう生かせるか」「わかりやすさ」「おもしろさ」の3点を踏まえ、1冊を6~10ページにまとめて5分ほどで読め、エッセンスを掴めるように工夫したという。50冊をテーマごとに「経営と組織」、「仕組み」、「人材」、「お金」、「リーダーシップ」、「社会と未来」の全6章に分類した。
筆頭には「経営の神様」による『現代の経営<上・下>』(ピーター・F・ドラッカー著、ダイヤモンド社)が紹介されているほか、『君主論』(マキアヴェッリ著、岩波書店)といった古典から最近の話題作まで、幅広く取り揃えている。
第4位『ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら』


要約者(千葉佳奈美)レビューの抜粋
本書はタイトルのとおり「もしも徳川家康が総理大臣になったら」日本はどうなるかを描く、SFビジネス小説である。AIとホログラムによって歴史の偉人たちが現代日本に蘇り、最強内閣を発足。新型コロナ感染症で未曾有の大混乱にある日本の窮地を救う、という設定だ。この内閣、なにしろ最強内閣である。総理大臣は徳川家康、官房長官は坂本龍馬だ。さらに、経済産業大臣に織田信長、財務大臣に豊臣秀吉を迎える。また、天下の発明家、平賀源内がIT担当大臣に、米将軍・徳川吉宗が農林水産大臣に配置されていたりと、これだけでワクワクしてしまう。
本書はただの荒唐無稽な物語ではない。最強内閣が採る政策は、現代日本の政治と社会が抱える問題を浮き彫りにする。家康は、現代に蘇った自分たちの役目は「日本の仕組みを変えること」だと語る
第3位『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』


要約者(矢羽野晶子)レビューの抜粋
「仕事術」というと、プラスの部分をさらに伸ばして、デキるビジネスパーソンを目指すような響きがある。しかし本書の「仕事術」はひと味違う。マイナスからゼロに引き上げて、仕事のスタートラインに立つことを目標としている。「会社に行くだけで精一杯」「上司に怒られないか、いつもビクビクしている」「ケアレスミスばかりで落ち込む」。そんな、毎日しんどい思いをしている「要領のよくないビジネスパーソン」に救いの手を差し伸べる一冊である。
第2位『怒らないこと』


要約者(泉未来)レビューの抜粋
人気テレビ番組「アメトーーク!」の「読書芸人」で話題になった本書のテーマは、その名の通り「怒らないこと」。怒らないためには怒らなければいい。ただそれだけのことだ――本書の第1章で、著者はこのように述べている。
この言葉に戸惑うのは、要約者だけではないだろう。怒りたくないのに怒ってしまうから困っているのだ、と。それに対して著者は「あなたが怒ったのは、怒りたかったからでしょう?」と言う。
本書には、「怒ることは愚かなこと」「怒った人は動物以下」「自分が絶対正しいということはない」などといった、怒りっぽい人には受け入れがたい真実が書かれている。
第1位『こうやって、考える。』


要約者(石渡翔)レビューの抜粋
思わずカバンに忍ばせて持ち歩きたくなる本である。
本書は『思考の整理学』で知られる「知の巨人」、外山滋比古氏の金言集だ。これまで外山氏が出版した書籍のエッセンスが、150の言葉に濃縮されている。どれもこちらの発想や思考を刺激するものばかりで、眺めているだけでも十分に楽しい。もちろん頭から通して読んでもおもしろいが、たまたま開いたページから着想を得る、なんて使い方もオススメだ。それもまた外山氏のいうセレンディピティである。
なかでも注目に値するのが、本の使い方についての指摘だ。本書のなかで外山氏は、「本を読むだけになってしまってはならない」と訴える。曰く、本は知識を増やすのには適しているが、代わりにこちらの思考力を奪いかねない。本との付き合い方、向き合い方についても、あらためて考えさせられる。
いかがでしたか? なお、今週のベスト10は以下の通りです。
第1位~第10位
第1位『こうやって、考える。』
第2位『怒らないこと』
第3位『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』
第5位『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』
第6位『大人の雑談力』
第7位『挑戦』
第9位『デカルト入門』
第10位『世界のマーケターは、いま何を考えているのか?』
以上、2022年2月14日~2月20日のランキングベスト10を紹介しました。
先週のランキング記事はこちらです。次回もお楽しみに!