【インタビュー】
「勝間式超コントロール思考」で人生が変わる!
仕事、人間関係をイメージ通りにするための秘訣とは?

「まれにみる超コントロール思考の持ち主」と評される経済と効率化のスペシャリスト、勝間和代さん。人生を最適化する究極の思考法を、「仕事」「お金」「健康」「人間関係」「家事」「娯楽」という人生の重要な6要素から解説したのが、新著『勝間式超コントロール思考』(アチーブメント出版)です。

超コントロール思考を適用すれば、仕事がイメージ通りに進み、お金や人間関係の悩みから解放され、生活が充実するといいます。

そもそも超コントロール思考とはどのようなものなのか? 超コントロール思考を実践し、人生を主体的にデザインするために意識すべきポイントをお聞きしました。

仕事、お金、人間関係、家事。コントロールすることに積極的になっていい

まず、「超コントロール思考」とは何かをお教えいただけますか。

不要な我慢や努力をしなくても、主体的に自分の周囲をイメージ通りになるようデザインし、望む結果を得るという思考です。自分も他者も大切にしながら、時間やお金を効率よく使っていくという発想でもあります。たとえば、音声入力などアップデートしていく技術を活用して文章作成の生産性を上げるとか、家事の大変な部分を家電製品で短縮させるというように。

日常生活で、1、2回面倒だと思うことがあっても、やり過ごせばいいでしょう。ですが同じ面倒なことが3回起きれば対応したほうがいいでしょう。3回もあれば、その面倒なことに再び出くわす可能性が高いからです。だから、不便や面倒を感じたときにやり過ごさないこと。より良い方法がないか試したり、周囲に要望を伝えたりすることが大事になります。


勝間式超コントロール思考
勝間式超コントロール思考
勝間和代
アチーブメント出版
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勝間式超コントロール思考
勝間式超コントロール思考
著者
勝間和代
出版社
アチーブメント出版
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本書を執筆しようと思われたきっかけは何でしたか。

超コントロール思考については、昔から普通に実践してきたことでした。超コントロール思考について編集者の方にお話したら、「それは面白いのでぜひ紹介してほしい」といわれたのが執筆のきっかけです。
たとえば、お店の人に「こういう風にお願いできますか」とリクエストしたり、製品を利用するなかで感じた改善するとよい点を、ブログで発信したりする。すると、開発者の方からSNSを通じて連絡をいただき、意見をバージョンアップの際に反映してくれたこともありました。こうしたことは特別なことではなく、私の日常です。

日本ではこれまで我慢すること、ひたすら努力することが美徳とされてきました。ですが、我慢をしなくても自分が快適に過ごせる選択肢をとれるし、そのほうがより幸福に生きられます。仕事やお金、健康、人間関係、家事などをコントロールすることに、もっと積極的になってほしいという思いを本書に込めました。

超コントロール思考を実践し続けることで、勝間さんご自身の人生にどんなプラスの影響がありましたか。

怒りを持て余すことがほぼなくなりましたね。状況や時間をコントロールできていると、ストレスフリーで過ごせて、心が安定しやすいからです。

超コントロール思考は自分で腹落ちしなければ身につきません。試行錯誤しながら、「こんなふうに仕事や人間関係をコントロールできた」という経験を積むことが必要です。『勝間式超コントロール思考』には、私が実践してきたことの事例もたくさん盛り込んでいます。それを読者の方にアレンジしてもらえればと思います。とりわけ、「我慢をしている割に成果が出ていないな」と悩んでいる方にこそ読んでいただきたいですね。


超コントロール思考実践のカギは「情報収集」と「スラック」にあり

これから超コントロール思考を身につけるには何が必要ですか。

1つは、「情報収集への貪欲さ」をもつことです。仕事や世の中の仕組みに関する知識を得ていけば、自分がとれる選択肢が増え、コントロールの範囲も広がります。
現在は情報が膨大にある時代なので、いかに情報収集の時間をつくり出すかがポイントだと思っています。情報収集の方法は、検索する、本を読む、セミナーや講演に行くなど、どれでもかまいません。

私が好きなのは、研究者が研究成果をまとめた読み物を読むことです。彼らが20、30年をかけて研究してきた蓄積ですので、有用なことが書かれていることがほとんど。たとえば、いま話題の『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は出版後すぐに読みました。

2つ目は、「余裕率」を確保することです。余裕率とは、仕事の件数やかかる時間、量、コスト、体力といった、個々人がもつリソースの余裕のこと。英語では「スラック」と呼び、本書では余裕率を高めることの重要性を強調しています。なぜなら、想定外のことは必ず起こりますし、それを吸収するための余裕がなければ対応できずにコントロール権を失ってしまうからです。

仕事をイメージ通りにコントロールしたいなら、全リソースの2割、可能なら3割のスラックを用意できるといいですね。余った時間ができれば、情報収集の時間に充てればいいんですから。


人間関係をコントロールするための2つのポイント

人間関係でコントロール思考を発揮するには、どんな点を意識するとよいでしょうか。

ポイントは「誰と付き合うのか」と「付き合う人との距離感をどうするか」。他人は変えられませんが、この2点は自分でコントロールできます。私たちは往々にして、自分にとって大事ではない人の対応に心を砕き、時間を費やしがち。けれども本来は、自分にとって大事な人たちのためにリソースを使うことが大事なはずです。

基本的には、誰にでも利他性をもって接する。そのうえで相手が自分のことを搾取する人だと気づいたら、その人との距離をあけるようにする。この順序で対応していくと、自分のメンタルの健康も守りやすくなります。

組織に属している人は、上司など、付き合う人を選びづらいと思うのですが、対処法はありますか。

無能な上司にあたったときは、できるだけはやく現状から逃げることをおすすめします。異動願を出す、異動希望が通らないなら転職活動をするというように。無能な上司は、その人自身が悪いわけではなくて、現在のポジションと合っていないだけ。これは自分の力では変えられないので、自ら環境を変えるしかありません。動かなければ確実にマイナスになります。それならば失敗するリスクを恐れずに動いたほうがいい。

会社を選ぶには、足を引っ張り合う組織なのか、それとも互いに助け合う組織なのかどうかを判断基準にするとよいでしょう。組織風土というのは、個人の力でなかなかコントロールできませんから。

自分にとって大事な人たちとのつながりは、『ライフ・シフト』に登場する「変身資産」でもあると感じました。変身資産を育てるために意識すべき点は何ですか。

SNSによる自己開示が一番簡単だと思います。Twitter、Facebookなどに、日常のとりとめもないことを書いていけば、それを好む人が集まってくる。逆に、それを好まない人は自然と遠ざかっていきます。私たちも、相手がSNSに投稿した内容を見て、「この人いいな」「この考え方は素晴らしい」と思う人と付き合っていけば、居心地のよい人たちとの関係が育っていきます。

SNS疲れが取り沙汰されていますが、自己開示を継続するコツは、無理のない範囲でリプライやコメントをすることだと思います。また、LINEなどでも、既読スルーを気にしそうな人がいたら、前もって「私は既読スルーをするけれど悪気はないので」と伝えておくことをおすすめします。


自分の力を発揮できる場所を探して、利他性を発揮する

勝間さんはこれまで、時間やお金の使い方、知的生産、家事などの多様な切り口から本を書かれています。執筆の軸となるテーマは何でしょうか。

どの本にも共通するのは、「我慢をしなくても自分が快適に過ごせて、かつ相手に迷惑をかけない選択肢を増やそう、そのほうが幸福になれる」というメッセージです。人は「やっていいこと、ダメなこと」のルールを与えられると、ついそれを守りたくなる。けれども、迷惑をかけない範囲で「もっとこうだといい」と思うことがあれば、交渉すればいい。

テクノロジーの変化が目まぐるしく、3年後の未来予想ですら難しいのが現状です。けれども究極的には、健康でさえいれば何とかなります。そのうえで、自分が力を最大限発揮できるルールや場所を探し、利他性を発揮していくこと。情報提供でも何でも、自分が人にできることは惜しみなくやっていく。その積み重ねで、より自分らしく、幸せな生活が送れるはずです。



★近日、要約公開予定!★
勝間式超コントロール思考
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勝間和代
アチーブメント出版
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勝間式超コントロール思考
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勝間和代
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勝間 和代

経済評論家。株式会社監査と分析 取締役。中央大学ビジネススクール客員教授。 1968年東京生まれ。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー・アンド・カンパニー、JPモルガンを経て独立。少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言を行う。なりたい自分になるための教育プログラムを主宰する「勝間塾」を展開するかたわら、麻雀のプロ資格取得、東京・五反田にセミナールーム&キッチンスタジオ「クスクス」をオープンするなど、活躍の場がさらに拡大中。最近では、テレビや雑誌で専門知識をフル稼働させた節約法や、自身の体験と研究からの家事、家電選びのアドバイスが人気。『勝間式食事ハック』(宝島社)、『勝間式超ロジカル家事』(アチーブメント出版)など、著作多数。

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文責:松尾 美里 (2019/04/08)

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