歴史的に高名な兵法家を挙げる言葉として、「東洋の『孫武』、西洋の『クラウゼヴィッツ』」とよく言われる。現代でも全く色あせず、最も優れた兵法書であり続ける『孫子』が約2500年も前に書かれていたことは驚くべきことだ。現代でも多くの経営戦略は軍事戦略から導かれているともいう。『百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり』。ビジネスパーソンであれば、まず『孫子』に触れるべきだろう。
日本の教育を受けてきた人で、『論語』に全く触れていない人は少ないだろう。日本社会の根幹ともなっている本書だが、通読している方は多くないかもしれない。「仁」「君子」などの言葉に代表される存在に近づくためには、どう生きれば良いのか。本書に目を通し、自分なりの答えを見つけてみてはいかがだろうか。
『孟子』は儒教の基本書であり、『論語』や『大学』、『中庸』と並び、四書として宋代に広く読まれた。性善説を論じた孟子の教えは、春秋戦国時代に描かれたものだが、現代のリーダーシップ論としても十分に通用する。本書から古典の力を感じていただきたい。
唐の時代の政治問答集である『貞観政要』は、徳川家康、明治天皇にも愛読されていたという。その特徴は天下を保持していくことに焦点を当てたところにある。名君として名高い太宗の治世から学べることは多い。繁栄が長く続く組織を築く、基本的な考え方がここにある。
多くの書籍で君主像が描かれる中で、本書はその家臣が行う政策と処世術を対象としている点で興味深い。どのような家臣が長く活躍するのか、逆に失脚する家臣はどのような人物か。組織に所属する人であれば誰もが悩むことに対して、力強い助言をもらえる一冊だ。
日本人になじみの深い中国古典は、その出所が東洋であるためか、すっきり腹に落ちるものが多い。今まで学んできたことを一旦脇において読んでみると、改めてその奥行きの深さに感銘を受けることだろう。変化が激しい現代だからこそ、歴史的名著に学び、確固たる自分を築くきっかけにしていただきたい。