本書の原題は THE MYTHS OF CREATIVITY 、すなわち『創造力についての神話』です。創造力を高めたいといっても、それがどのような性質のものなのかわかっていなければ、お話になりません。まずは創造力に関する一般的な誤解を解くところから始めましょう。いかにデマが世の中に蔓延しているか、気づかされるはずです。
アップルなど、名だたるグローバル企業の成長を支えてきたデザイン会社の「IDEO(アイディオ)」や、デザイン思考を実践するスタンフォード大学「dスクール」を創設した著者たちによる、創造力豊かなマインドを育てるための決定版。読み応えたっぷりです。この本を読めばモチベーションが高まることまちがいなしです。
マインドが整ったら、具体的な発想法を脳内にインストールしておきましょう。大前研一氏が、「0を1に変える」ための11の発想法を、惜しげも無く公開してくれています。空いているものを有効利用する「アイドルエコノミー(Idle Economy)」や、業界のスタンダードにとらわれず、同質のものの中間に目をつける「中間地点の発想(Interpolation)」など、具体的な手法が盛りだくさん。ビジネスを生み出すための思考法が、この一冊でわかります。
いくら素晴らしいアイデアを思いついても、それが形にならなければ悲しいですよね。実際、アイデアが斬新であればあるほど、周囲の人間を動かすことは難しくなるものです。本書はまさに、周囲を説得するためのコツに焦点を絞って書かれた一冊です。タイトルからは想像できないほど骨太な内容で、自分のアイデアを実現させたいという気概を持っている人に、ぜひとも読んでもらいたいです。
世界で最もクリエイティブな国デンマークに学ぶ 発想力の鍛え方
著者
クリスチャン・ステーディルリーネ・タンゴー関根光宏(訳)山田美明(訳)
最後は少し変わり種のものを。タイトルにもあるように、「世界で最もクリエイティブな国」って、実はデンマークなんです。デンマークは日本と同様、天然資源に恵まれているとは言いがたい国。だからこそ、国民の創造性を高めることによって、国際競争力を維持していると著者は言います。読みものとしても面白いですが、特に「組織のクリエイティビティを高めたい」というニーズを持っているかたにお薦めしたい一冊です。