これから最も稀少な資源となるだろう「時間」に注目すると、「その物やサービスを使うことによって時間が短縮でき、有意義な時間が生み出される=『節約時間価値』」と「その物やサービスを利用することによって、有意義な時間が生み出される=『創造時間価値』」という二つの価値を提供するサービスこそが求められていくという。そのクリアな理論が秀逸で、圧倒される一冊です。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
リンダ・グラットン,アンドリュー・スコット,池村千秋(訳)
東洋経済新報社
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
著者
リンダ・グラットンアンドリュー・スコット池村千秋(訳)
日本で通説となっている80年寿命説をひっくり返す寿命の試算方法、コーホート平均寿命によれば、我々の多くは約100年の寿命になるようです。その事実を踏まえ、これからの生き方を考えるための、重要な指針がちりばめられた必読書です。
終末医療に携わる方によると、人は人生を終える前に、「人に気を使いすぎず、自分の人生を歩めばよかった」と後悔する人が多いと言います。誰もが堀江貴文氏になれる訳ではなくとも、「バランス」を取ることを止め、自分にとっての理想の人生を歩む上で、勇気づけられる言葉に溢れた一冊です。
一つのことに人生を賭けるとはどういうことでしょうか。その答えはこの一冊にあります。1回の実行で成功する確率が1%だとしても、それを500回繰り返せば、確率論的に99%以上の成功確率になるとのことです。「GRIT」を体現した出雲氏の半生に触れることで、理想に向かうパワーが得られることでしょう。
本書を読めば、何をなす道のりにおいても、最短距離を目指すためには、誰もが仮説思考を持つべきだと確信するはずです。常に時間的なプレッシャーが大きい経営コンサルタントというプロフェッショナルの代表的存在である内田和成氏が語る言葉は、多くの人の時間の使い方を変える力を持っています。
時間をどう使うかという問いに対する答えは、その主体が誰かによって違いがあって当然です。ただ、先人の知恵や体験に触れることで、自分だけの答えを見つけるための指針が得られるものと思います。ここで紹介した本に触れていただけば、それ自体が豊かな時間になり、時間の価値を再認識することにもつながるでしょう。