スタンフォードから学ぶ! 自分と世界に「変革」を起こすための5冊
読めばきっとスタンフォードに行きたくなる


2010年に『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』が大ヒットして以降、巷には数多くの「スタンフォード」本があふれています。
そのなかでも今回は、「自分と世界に『変革』を起こし、夢を実現する」というコンセプトから、「これは!」と思う5冊を取り揃えました。
歴史的にも地理的にもシリコンバレーの中心に位置し、世界的な起業家を数多く輩出するスタンフォード大学。
根性論だけで終わらない夢の描き方を知るためにも、その叡智の一端に触れてみてはいかがでしょうか。


「何かやりたいんだけど、そのやりたいことが思いつかない」 「アイディアはいろいろ思いつくんだけどいまいち実行に踏み切れない」 「常識を疑えとはいうけれど、実際どうやって考えればいいのかよくわからない」 ――本書はそういう悩みを持つ方々にぜひ読んでもらいたい一冊です。 ベストセラーになった『20歳の時に知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』の著者でもあるティナ・シーリグ教授ですが、 この方の「とにかく伝えたい!」という精神には本当に驚嘆させられます。 そんな人が、「何かを始めるのに特別な情熱は必要ない」というのだから面白い。 アイディアを思いつき、行動し、影響力を発揮するためには何をすればいいのか。 その答えは本書のなかにあります。


夢を叶えるためには、ねばり強くやり続ける「意志力」(注意力や感情や欲望をコントロールする力)が必要不可欠です。 しかし意志力を発揮するには、そもそも意志がどういった性質をもつものなのか、正しく理解しなければなりません。 そんなとき、お薦めなのがこちらの一冊。 本書はいわば「意志の取扱説明書」であり、意志というシステムを理解するためのあらゆる知識が詰め込まれています。 根性論だけで人は変わりません。 意志力を科学的に練り上げる方法が知りたければ、ぜひ本書をお読みいただければと思います。


「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉があるように、意志の強さと身体的なコンディションは、きわめて深く関係しています。 なかでも、睡眠の多寡がパフォーマンスに与える影響は無視できません。 それにもかかわらず、現代人は忙しさを言い訳にして、睡眠の確保をおろそかにしてしまいがちなのが現状です。 しかしご安心ください。 睡眠時間を増やすのがむずかしければ、睡眠の質を高めればいいのです。 本書のなかで紹介されている、睡眠の質を高めるための手法を実践していけば、プライベートを充実させつつ、仕事のパフォーマンスを最大化することもけっして不可能ではありません。 睡眠の大切さを知るとともに、かしこい睡眠のとりかたを知りたい人にとってはピッタリの一冊です。


さまざまな情報にあふれた現代社会において、ひとつのことだけに集中するのがどれだけ難しいことか、痛感されている方も少なくないでしょう。 そうしたなか、「今、ここ」に集中するマインドフルネスが、にわかに注目を集めています。 マインドフルネスといえば、一般的には瞑想法として知られておりますが、大きくは「自己観察、自己探求、行動を通して、自分という存在の豊かさに触れ、自己や世界と調和して暮らす生き方」のこと。 つまり、いま生きているこの瞬間を大切にし、ヴァルネラビリティ(自分の弱さ)も含め、すべてを受けいれるような態度を指しています。 本書を読めば、「今、ここ」に向き合うことがいかに重要なのか、はっきりとわかるようになるでしょう。 「最近、情報の洪水に流されているな……」と感じたら、ぜひ手にとってみていただきたい本です。


最後の一冊は、実際にスタンフォード大学ビジネススクールに留学した著者の体験記をチョイスしました。 本書が伝えるのは、スタンフォードという文化そのものです。 自由が尊重される校風、「世界を変える」というミッションをもった学生たち、そして全世界に起業家を輩出するカリキュラム――これらが一体となり生みだされる空間は、常にポジティブな刺激に満ちあふれているといいます。 スタンフォード大学でMBAをとり、現在は起業家として活躍している著者だからこそ、その言葉は生き生きとしていて、説得力があります。 なにか夢を叶えたいとき、やる気に満ちあふれた同志に囲まれる環境ほど、贅沢なことはありません。 読めば、スタンフォード大学へ留学したくなることまちがいなしの一冊です。