いま旬なテクノロジートレンドを理解するための本5選
ディープラーニング、VR、自動運転、ビットコイン、スタートアップ思考

大賀 康史

今、まさにデジタル全盛の時代。世界の時価総額トップランキングを見ると、アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックと並び、テクノロジー企業が上位を占めています。つい10年前まで資源、金融機関、通信会社などが名を連ねていたことを思うと隔世の感があるのではないでしょうか。

しかし、現在上位の企業が将来にわたってその地位を維持できるかはわかりません。特に人工知能、VR、自動運転、ビットコインなどのこれからのキーテクノロジーに強い、今は無名のスタートアップがその地位に取って代わる可能性もあります。そのような時代の最先端を知り、将来を予見するためには、知識の核となる本こそが心強い相棒になってくれるはずです。今回の特集では、デジタル時代を生き抜くために、テクノロジートレンドを俯瞰できる良書を紹介します。

グーグルに学ぶディープラーニング
グーグルに学ぶディープラーニング
日経ビッグデータ
日経BP社
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グーグルに学ぶディープラーニング
グーグルに学ぶディープラーニング
著者
日経ビッグデータ
出版社
日経BP社
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人工知能の世界を本格的に勉強しようとすると、大学の教養課程レベルの数学を避けて通れません。しかしご心配なく。本書にはそのような難しい説明は一切ありません。グーグルはAIファーストという方針のもと、ディープラーニングの発展に力を注いでいます。ディープラーニングは機械学習の一部と言えますが、テクノロジーの発達により大量のデータを扱うことができるようになったため、実用レベルに達してきています。その潮流がわかりやすく整理された本書で、ディープラーニングの活用事例に触れてみてはいかがでしょうか。


ドライバーレス革命
ドライバーレス革命
ホッド・リプソン,メルバ・カーマン,山田美明(訳)
日経BP社
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ドライバーレス革命
ドライバーレス革命
著者
ホッド・リプソン メルバ・カーマン 山田美明(訳)
出版社
日経BP社
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人工知能活用の代表格である自動運転。その実現が社会に与えるインパクトが極めて大きいことに疑いの余地はないでしょう。人を介さない完全な自動運転の実現時期は有識者でも予測が難しいようです。2020年、2025年、2030年などその予測にはバラつきがあり、それよりももっと遅いとする意見もあります。ただ、我々はそのときに備えておかなければなりません。本書に目を通せば、技術的な視点、ビジネス的な視点の双方の理解が深まることでしょう。


VR for BUSINESS
VR for BUSINESS
株式会社アマナVRチーム
インプレス
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VR for BUSINESS
VR for BUSINESS
著者
株式会社アマナVRチーム
出版社
インプレス
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2016年がVR元年だったといいます。家電量販店でもヘッドマウントディスプレイが販売され、これからその市場は急拡大するとの予測がなされています。その技術的な面白さに対しては多くの人が共感するかと思いますが、本当にVRはビジネスに大きな影響を及ぼすのでしょうか。本書によれば、その強烈な没入感により、プロモーション、エンターテイメント、シミュレーション等に活用されるといいます。一読して、その具体的な未来に思いを馳せていただければと思います。


暗号が通貨(カネ)になる「ビットコイン」のからくり
暗号が通貨(カネ)になる「ビットコイン」のからくり
吉本佳生,西田宗千佳
講談社(ブルーバックス)
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暗号が通貨(カネ)になる「ビットコイン」のからくり
暗号が通貨(カネ)になる「ビットコイン」のからくり
著者
吉本佳生 西田宗千佳
出版社
講談社(ブルーバックス)
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ビットコインに関する本は数多くあります。本書は発売が2014年5月と少し前になるのですが、その内容は本質を突いているため、今こそ読むべき本とも言えます。本書のようにビットコインの仕組み、安全性、将来像などを網羅できる本は貴重です。しっかりした理論的な説明が記載されているため読み応えがありますが、この一冊に目を通しておけば、ビットコインの理解についてライバルに一歩も二歩もリードできるに違いありません。


逆説のスタートアップ思考
逆説のスタートアップ思考
馬田隆明
中央公論新社
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逆説のスタートアップ思考
逆説のスタートアップ思考
著者
馬田隆明
出版社
中央公論新社
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成功するスタートアップの出現について、起業家の天性の才能ゆえと結論付けず、あくまでも再現性を求め、その成功法則を見出そうという野心的な一冊です。どのようなテクノロジーを扱っているにせよ、世界を変えるようなスタートアップには特有の思考法があるといいます。スタートアップに出会い、その会社が本物なのかそうではないのか。本書を読むことを経て、その目利き力が格段に改善されることでしょう。


最新のテクノロジーを一度把握すれば、事業面の連携を図るもよし、就職先の参考にするもよし、投資判断に活かすもよし、自分で起業するもよし、その活用方法はアナタ次第です。ニュース記事を追いかけるだけではなく、たまには本を手に腰を据えて学ぶ時間を取ってみてはいかがでしょうか。

公開日:2017/06/21
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