政府も後押しする「働き方改革」を実践したい人のための5冊
「朝までにやっといて」と言われたことはありませんか?


「働き方改革実行計画の決定は、日本の働き方を変える改革にとって、歴史的な一歩である。」と首相が訴えていることが象徴するように、日本にとって「働き方改革」は待ったなしです。ライフステージに合った仕事の選択の難しさや常態化する長時間労働は、働く人の多様性を妨げていると言われています。企業としても持続的な競争優位を築く上で、優秀な人材を惹きつけ続けることは不可欠です。
しかしながら、「働き方改革」のこま切れのニュースで得られる知識では、複雑にからみあったこの問題に対処することは難しいかもしれません。今回の特集では、働く人の視点で残業が常態化している実態や未来の働き方を見すえるとともに、企業として「働き方改革」を実際に進めていくために役に立つ5冊を選びました。


残業削減の取り組みとして、ノー残業デーなどの努力をしている企業は多いものの、実質的な効果が表れている事例は少ないと言われています。残業の要因となる「突発的な業務の発生」「取引先からの不規則な要望」「人手不足」「業務の繁閑」などの構造的な問題にメスを入れる指針を、本書から学んでみてはいかがでしょうか。


「働き方改革」というと、経営者やマネージャーが努力をして、柔軟な働き方や定時労働を実現するように聞こえるかもしれません。しかしながら、実際は個々のビジネスパーソンの生産性改善に向けた努力が必要不可欠です。本書を参考に、自分をプロフェッショナルととらえ直し、一流の働き方を取り入れてみましょう。


好むと好まざるにかかわらず、未来の働き方は変化していきます。その具体的な姿を本書ほど論理的かつ明快に語った本はありません。様々な構造変化の中で、自分の働き方をいかにシフトさせていくのか。重要な指針を得ようとするなら、まず目を通すべき一冊です。


「最も重要な資産は人財だ」と言う経営者が多い中、ヤフーはそれを制度に落とし込んでいる点に注目すべきです。部下の活力と成長力を高めるため、本書を参考に1on1の制度を検討してみてはいかがでしょうか。今年のHRアワードの書籍部門で優秀賞を受賞している今注目の一冊です。


ハードワークで有名だったアクセンチュアの従業員の平均残業時間が1時間になったと言われたら、驚く人は多いのではないでしょうか。その変化の中核に合ったプロジェクト・プライドには、トップのコミットメント、人事評価制度の変更、全社を横断した意見集約、個々のコンサルタントの生産性改善といった、具体的に成果を生むに至る仕掛けが満載です。その取り組みは、他の多くの企業にも参考になるはずです。
仕事を理由に睡眠時間が短いことを自慢するようなスタイルはもう格好悪いですよね。誰もが活き活きと仕事をして、人生を楽しみで満たしていけるように、まずは自分の周りから「働き方改革」を進めてみてはいかがでしょうか。