これからのビジネスを考える上で、真っ先に着目したいのがネットビジネス。というのもネットビジネスは、とりわけ変化が激しい分野であり、これから起きることを予見するうえで、多くのヒントが眠っているからです。

本書は、そもそもインターネットの本質がどこにあるのか、どのようにネットビジネスが発展してきたかを概観しながら、勝つための原理や仕組みを明らかにしていきます。これ一冊で、激変するネット業界の潮流、そしてその未来を見通す力がわかるといっても過言ではありません。ネットビジネスに関わる方以外にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。 コロナ禍において、私たちはニューノーマルの生き方を求められるようになりました。これに関連して、デジタル化が大きく進んでいます。テレワークが一般的になるなど、社会はかつてないほどデジタル化しつつあると言えるでしょう。

本書によると、今後は「オンライン/オフライン」と単純に分けられなくなります。その大きな要因として挙げられているのが、得られるデータの性質の変化。これまでは年齢や性別、職業などの「属性データ」が中心でした。しかしこれからは、ユーザーがどのような状況にいるのかを示す「行動データ」の取得がますます容易になり。リアルの行動がそのままデジタルに反映される世界がやってくると予想されます。

「アフターコロナ」の時代とは、すなわち「アフターデジタル」の時代です。これからのビジネスや社会の流れを理解するうえで、本書から学べることは多いです。

インターネットやデジタル化と並んで押さえておきたいのが、AIやロボットの活用です。AIやロボットが発展すればするほど、私たちの働き方は変わっていきます。その中で、10年後にはなくなっている仕事もあれば、残る仕事もあるでしょう。そしてなにより、新しく生まれる仕事もあるはずです。

本書の特徴は、「人間にしかできない仕事」を分析している点にあります。特にAIと人間の相乗効果が見込まれる分野、いわゆる「デジタル・ケンタウロス」についての分析は必読です。どうやってAIと共存していくのかが気になる方は、ぜひ本書をチェックしてみてください!