目からウロコの交渉術『交渉力』
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今回は、『交渉力』をご紹介します!
おすすめコメント
「交渉」というと難しく感じるかもしれないが、要は「話をまとめる力」だ。何か達成したい目標がある時、相手を説得し、対立する意見をまとめていく交渉力の有無が、結果を左右する。どんな職種・役職であれ、何かを成し遂げるために必須となるのが交渉力だ。――「はじめに」より38歳で大阪府知事、42歳で大阪市長となり、百戦錬磨の年上の部下たちをまとめ上げ、大阪の改革を断行した著者。その「実行力」の裏側にあったのは、弁護士時代から培われた、たぐいまれなる「交渉力」だった。
同じ話し合いでも、伝え方や考え方を変えれば、結果はがらりと変わる。本書では、人を動かし、人に強くなるための「交渉思考」の極意を全公開。 数々の修羅場をくぐりぬけてきた著者が「僕の30年の集大成」と言う本書。橋下徹が初めて明かす、超・実践的交渉術。


NetGalley会員レビュー
「交渉成功のポイントを一つだけ挙げると」と書かれているように、端的・わかりやすい。 達成したい目標に向かうため、結果を出すためにすべきことはシンプルだが、私も含めてこれができていない人は多い。 ニュースや討論番組で見かける著者は、そのイメージのまま、それを成し遂げているし、使いこなし武器にしているように見える。そのノウハウがわかりやすく書かれている。 この本の中で、世界の政治家の交渉術に学べとも書かれているが、この著者からテレビを通してまた学びたいと思う。
「交渉とは何ぞや」を大阪府知事、市長時代の体験をもとに具体例を挙げて書かれています。 目から鱗だったのは、相手の要望を整理して見える化する、 絶対に譲れないラインをひく ということでした。 普段、交渉することはあまりありませんが、相手の要望を理解し、 譲れる部分、譲れない部分をはっきりさせておくことは大事なことだと思いました。
これまで、いかに自分の要求を相手に認めさせ、自分に有利な状況にもっていけるか、その力が交渉力だと思っていました。 はじめの交渉力の定義に目からウロコ。 あれもこれも欲張らずに一番譲れないもの以外は譲る覚悟を持つこと。自分と相手の要望と譲歩の数を釣り合わせること。 ベースとなる考え方の他にも交渉のテクニックなど仕事だけでなくプライベートでの人間関係にも応用できる内容でした。 府知事、市長時代のエピソード満載で、懐かしく思い出す話もあれば、あのときそんなことになっていたのか〜との驚きもあり興味深く読みました。
交渉のゴールを見据えて筋を通すことと譲ることのバランスが取れるようになれば前を塞ぐ厚い壁もやわらかくなり、敵がいなくなるのではと思えました。
橋下さんの考える交渉力とは何なのか。リアルな事例もあり興味深い! 弁護士の世界から、大阪府知事・大阪市長となった橋下さんが自ら交渉力について書いた本。 多くの反対に対し、いかに交渉力を使って立ち向かってきたのかがわかり、 興味深く読めました。 「ぜったいに譲れないところと譲れるところ 」「優先順位を付けること」「仮想の利益」この3つのキーワードが気になりました。 仕事業務でお客様と交渉事となることもあるので ここで得たことをヒントにして、工夫をして使っていきたいです。
政治の世界での交渉術。公務員の世界では、もちろんさまざまなところで調整が行われるが、行政と違う視点で交渉をしたため、行政が敗北したのだなあと思った。トランプ前大統領も、アメリカの世界での地位と責任など無視した交渉をしたため、各国も振り回されたという。自分のやりたいようにするには、結局ルールは気にせずともかく勝つことを考えた方が勝ちだということがわかった本でした。
交渉をするときに、優先順位をまず考えると橋下さんは語っています。10項目あったとして、3項目はどうしても通したい。だから残りの7項目は捨ててもいいという気持ちで交渉するというのです。相手にとって大事な項目を無理やりつぶすことなく、自分の主張を通すには、こういう考え方が大事だというのです。
日本の役所は前例を崩すのが嫌いです。橋下さんが知事になったばかりの時期には、前市長が決めた予算は100%必達でした。でも、これは不要でしょうと議論を戦わせるうちに、この項目の全部は変えられませんけど、この点についてはカットできますというような話に変わっていったというのです。
交渉とはこうするものだという意識の高さを感じる本でした。
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