「リーダーとリーダーシップの歴史と未来」を描いた労作『リーダーシップ進化論』
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「リーダーとリーダーシップの歴史と未来」を描いた労作『リーダーシップ進化論』

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今回は、『リーダーシップ進化論』をご紹介します!


内容紹介

本書に寄せるあなたの期待は、心地よく、裏切られる。

壮大なスケールで描く、文明の歴史と、そこで生まれ、淘汰され、選ばれてきたリーダーシップ。そして、いま求められるリーダーシップとは?

次世代リーダーのためのレーベルBOW BOOKS の創刊にふさわしい「リーダーとリーダーシップの歴史と未来」を、酒井さんに書いていただきたいと思いました。

それから、1年余、できあがってきた原稿は、わたし干場の予想と期待をはるかに上回る質と量でした。

当初、「リーダーシップ全史」としてご依頼した際は、プラトンの時代から連綿と続いてきた古典的「リーダーシップ特性論」が、20世紀に入ってはじめて本格的な研究の対象となり、リーダーシップとは、その人が生まれつき持つ特性ではなく、組織の中で後天的に獲得する行動のあり方であるという「リーダーシップ行動論」が主流となっていく過程、さらに、20世紀後半以降、PM論、サーバント・リーダーシップ、オーセンティック・リーダーシップなど、さまざまなリーダーシップ論が繰り広げられていく様子、その要諦をお書きいただければ、と漠然と考えていました。

ところが!

上がってきた原稿は、、、、、、、次の目次をご覧ください!!

【もくじ 】

第1章 人類以前のリーダーシップ

第2章 旧石器時代以降のリーダーシップ

第3章 農耕以降のリーダーシップ

第4章 四大文明の誕生以降のリーダーシップ

第5章 ルネサンス以降のリーダーシップ

第6章 インターネット以降のリーダーシップ

かくして、わたしの予想をはるかに超える壮大なスケールで、豊富すぎるほどの注を従えて描かれるリーダーシップ論、40万字が手元に届いた、というわけです。

もし、あなたがリーダーシップのスキルを本書に期待しているとしたら、残念ながら、その期待は裏切られます。心地よく、裏切られます。あなたは、著者に誘われ、ご自身が想像もしなかった視点で、社会の変遷を俯瞰し、そして、未来を見据えていることに気づくでしょう。これはまさに、社会環境の変化に適応するために、「進化」していった、あるべきリーダーシップの「変化をともなう系統(descent with modification)」、「リーダーシップ進化論」なのです。

そこで、タイトルも「リーダーシップ進化論」と改名しました。また、40万字は、なんとか30万字弱に、シェイプアップしていただきました。それでも、A5判にびっしりの400ページ強は、十分に読み応えがあるはずです。と同時に、これなら、もっと長くても読めた!と思われるかもしれません。著者の豊富な知識と鋭い洞察に、これまで断片的に持っていたわたしたちの知識、情報が、新しいジグゾーパズルのように新しい絵を描いていきます。

ちなみに、「進化」とはより優れたものになっていくことではない、環境の変化に合っていたものが結果として生き残る、ことを示します。それでは、これからの社会に適応していくリーダーシップとは、はたしてどのようなものなのでしょうか? それが、私たち自身にとって、本当に望ましいものとなるのかどうか、それは、著者を含め、私たち一人ひとりに問われている大きな課題だといえそうです。


リーダーシップ進化論
リーダーシップ進化論
酒井穣
BOW&PARTNERS
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リーダーシップ進化論
リーダーシップ進化論
著者
酒井穣
出版社
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NetGalley会員レビュー

◎「頭の整理になる」レビュアー

人類史を6つに区切り、その時代ごとのリーダーシップの型の進化を考察する。近年のさまざまな研究やビジネス書の総まとめとして頭の整理になる。最終章はネット時代を扱うが、生産性の高いニワトリだけを集めた集団より、利他的なニワトリの集団の方が却って生産性が高まる実験は興味深かった。

◎「読み応え十分であっという間の408ページ」レビュアー

20万年前の旧石器時代まで遡り、人間のリーダーシップがどのように進化を遂げてきたのかを細かく分析した本。「弱肉強食」という言葉を私たちは何度見たり聞いたりしてきただろうか。

「生物のおきてでは特定の環境に適応した者が生き残る」という冒頭から始まり、好奇心をかきたてられました。実際、人類25種の中で絶滅しなかったのは人間だけ。つまり「弱肉強食」ではありませんでした。

人間とは何か、そしてリーダーシップの変化にともなう系統を「家族型」→「「学習型」→「順位型」→「専門型」→「扇動型」→「周辺型」の6段階にして考察されています。

ラストに書かれていた「〇〇すれば不正はもちろんのこと、パワハラセクハラなし、尊厳と人格を尊重してくれる本当に人々のことを思ってくれるリーダーが誕生する」という言葉に衝撃を受けました。

読み応え十分であっという間の408ページ。リーダーについての理解が深まると同時に、これまで考えたことのなかった「人間とは何か」について思考するきっかけとなりました。

私たちの先祖である「人間」が9000万人近い犠牲者を出した世界史上最悪の戦争を引き起こした生物であることは決して忘れてはならないでしょう。

◎「期待の遥か上をいく素晴らしい本」メディア関係者

本書はよくあるリーダーシップの本とは一線を画している。その理由は、「リーダーシップの本質と根本的存在理由」に人類史からアプローチし、追求していくから。

私たちが社会を形成し地球上で生きていく上で営まれ始めた「仕事」、いわゆる同じ利潤追求を共にするために働く小集団を存続させ、利益を内外に享受するのに必要なリーダーという存在について、これほどまで根源的に、奥深く、俯瞰的な思考で本質を探ろうと試みる本に初めて出会った。哲学書の風情さえ持ち合わせていると思う。

はじめての課長の教科書』の著者、ということで期待していましたが、読了後の今、期待の遥か上をいく素晴らしい本で、感嘆の溜息を長くついているところです。

これはもはや単なるリーダーシップ論にとどまらず、ヒトが存続していくための進化の人類史だ。

◎「リーダーシップ本質論」と言ってもいい濃密な内容」書店関係者

リーダーシップ進化論というタイトルだが、「リーダーシップ本質論」と言ってもいい濃密な内容だ。

リーダーシップに関する書籍は1.5万冊ほど世の中に刊行されているとのこと。自慢できる数ではないが、自分は数十冊ほど読んだ。読んでいるときは、リーダーに近づけているような感覚であったが、本書を読んだあとに思い返すと、その学びは付け焼き刃に過ぎない小手先の知識だったかもしれない。

リモートワークにおけるリーダーシップの発揮の仕方とか、そんなことは二の次である。そうではなくて、そもそもリーダーとはなんなのか。本書は、リーダーの実態を旧石器時代から細かく解説してくれている。膨大な資料だ。

特に興味をもった箇所を2点挙げる。

1点目 P45より引用

「仲間はずれ」を(あまり)恐れないのは、自分ひとりで意思決定ができる個体、すなわちリーダーである。リーダーになれば「仲間はずれ」にされたとしても、必要なら、自分で新たな群れを率いることもできるからだ。

ここを読んだとき、よく社長が言う「経営者は孤独だよ」という言葉とリンクした。

2点目 P145より引用

狩猟採集社会は明確なリーダーを持たない。世界各地の186の社会を調査した結果、狩猟採集社会の80%は明確なリーダーを持たない非階層社会であった。これに対して農耕社会の75%は特定のリーダーによって統合されていたのである。

現代の仕事においても、需要や流行をつかみ取る狩猟採集型の仕事と、商品の価値を育て需要を作っていく農耕型の仕事と、2種類あると私自身思っている。職種によって、リーダーシップ性を“強く”発揮すべきものとそうでないものがあることをこの章で学べた。

チームのパフォーマンスが向上しない場合、それはもしかしたら、自分の抱えている仕事には、狩猟採集型と農耕型と2種類が混在していて、そこが整理できていないにも関わらず、1つのリーダーシップによって統率しようとしていたからかもしれない、と自身を振り返るきっかけとなった。

現役リーダーあるいはリーダーを目指す人だけでなく、リーダーを支える立場の方々も本書に目を通してほしい。リーダーをサポートする方法が見えてくるし、それらをしっかりと行動に移せば、リーダーにとってより必要な存在となり、評価してもらえるようになるはずだ。

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公開日:2022/06/01
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