
NetGalley Japan
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今回は、『聞く技術 聞いてもらう技術』をご紹介します!
ライター・NetGalley Japan
聞かれることで、ひとは変わる――。
カウンセラーが教えるコミュニケーションの基本にして奥義。
「第19回大佛次郎論壇賞」「紀伊國屋じんぶん大賞2020」W受賞『居るのはつらいよ』著者・東畑開人、初の新書!
刊行3カ月で7万部を突破し、「新書大賞2023」では第5位に選ばれました。
【著者プロフィール】
東畑開人(とうはた・かいと)
1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。白金高輪カウンセリングルーム主宰。著書に『居るのはつらいよ』(医学書院、第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞)、『心はどこへ消えた?』(文藝春秋)、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社)など多数。


序盤で「『聴く』より『聞く』の方が難しい」とあって、難しいのかな、読み進めて理解していけるかなと思いましたが、なぜそうなのかを知った時パッと視界が開けた感じがしました。
読む人に優しく語りかけてくれているので、そこからはどんどん引きこまれていきました。
「世間知と専門知」など難しい言葉もありますが、それらの前に必ず具体的な話を出しているので、その意味を理解しやすいです。
何より例えがとてもうまい! 話し方の勉強にもなります。東畑さんは「比喩に溺れている…」とおっしゃっていますが、そこからも東畑さんの人柄がにじみ出ています。
よく「ふつうって、なに?」という疑問が出てきます。自分もそうでした。なんでも「ふつうは~」っていうのはおかしいでしょ?って。でも《世間知》の話を読んで「ふつう」が表わす意味がわかりました。
子育てのこと、不登校のこと、孤立と孤独の違い、など、どれも今まで自分が抱いていたものが間違っていたと気づきました。「そう見ればいいんだ、そう考えればいいんだ」と。
タイトルだけを見ると「聞く・聞いてもらうためのスキル本」との印象を受けるかもしれません。確かに「小手先の」技術について書かれていますが、全体的には人間の本質を突いた内容になっていて、よりよく生きるための視野をぐんと広げてもらえたと思っています。
東畑先生の新刊新書。
新聞で連載されていたコラムを中心に。
「聞く」と言うことに、独自の視点から光をあてる。
聞くこと、と、聞いてもらうこと、の関係。丁寧に、語りかける調子で解き明かしていく。
心理士としてカウンセラーとしてたくさんの人の話を聞いてきた先生が、私たちみんなにわかるところまで降りてきて、一緒に心の話をしてくれる。
聞くこと、聞いてもらうこと。
「小手先」と彼が呼ぶ、具体的な技術から、どうやって聞くか、誰が聞くか、etc、の核心へと。聞く、聞いてもらう、はぐるぐる回ってなんぼ、と言うこと。誰もが人生の主役、誰にだって回ってくる役割。聞くこと、聞いてもらうこと。世間知。専門家でなくても私たちがきること。日々やっていること。
わかったようなわからないような・・・
いつものように先生の語り方は軽妙で、軽快で、でも優しい。
寄り添ってくれる感が、やっぱり病みつきになってしまう読み物でした。
これからもジャンジャン書き続けてください。ついていきます
聞く技術と聞いてもらう技術は、二つで一つの技術なのだということがわかった。
聞いてもらう技術に至ってはそんなふざけた小技!?と思うものもたくさん。
でもこれって実はすごく大切だ。こんなダサい、ダメな自分を見せるってなかなかできない。
こんな自分も見せられるような関係を、自分が大切にしたい場所では作っておけたらいいんだな。
「心にとって真の痛みは世界に誰も自分のことをわかってくれる人がいないこと」
自分がこういう状態になったら聞いてもらう技術を、聞いてもらう技術を使っている人がいたら聞く技術を。
そして、技術だとか意識しないでできるように、普段から心にダムを。
いい本だった。忘れないよう手元に置いておきたい。
姿を隠したまま一方的に攻撃する言葉が目につき、目の前の人より端末の向こうの人を優先しているかのような今日、コミュニケーション不全は多くの場面で起こっていると思う。コミュニケーションは大事!と掲げながら、私たちは聞くこともせずに、わかってくれないと嘆いているのかもしれない。
信用していない人の話を聞くのは、確かに素直に受け取るのも難しい。
直接的な会話は気を遣うから端末越しが安心、という感覚の人もいる。
SNSだけのつきあいで「つながっている」という感覚が、私には持ちにくいのですが、あなたはどう思いますか?(聞く技術小手先編を使用)
声色や表情など、文面で伝わらない情報を得ることも「聞く」には含まれていると思う。聞いてほしい人がいることにも、目の前に相手がいてこそ気がつける。
色々な人を思い浮かべながら読んだ。
今まで私の気持ちを聞いてくれたたくさんの人たち。
あの時、もっと聞いてあげればよかったと思い出した人たち。
これから「なんかあった?」「大丈夫?」と一言声をかけてみようかなと思う人たち。
「聞く」は循環する、という考え方はとてもしっくりきた。うまくいっている人間関係では、そんなことまったく意識する必要がないくらいにぐるんぐるんと循環しまくっているし、ギクシャクしている相手には「聞いてくれないなら聞いてあげない」という気持ちになりがちなので、循環は切断されたままなかなか繋ぎなおされない。
コロナ以前は聞いてもらう小手先テクニックをけっこう使いまくって、帰りに一杯とかやっていたけれど、最近はめっきりできなくなった。つまり、聞いてもらう機会も聞く機会も劇的に減っているんだろう。コロナ禍の今こそ、意識的に積極的に聞き、聞いてもらう必要があるのかもしれない。
『居るのはつらいよ』ほか著作も多い臨床心理士である著者が誰でも実践できるコミュニケーションの基本をやさしく伝授してくれる作品です。「聞く技術」と「聞いてもらう技術」は全く別のものではなくループのように繋がっていると知ったことは目からウロコでしたね。あとがきの「聞くことのちからは、聞いてもらったときこそ深く実践されるもの」というクダリは説得力がありました。