SNSのようなマーケティングを50年も前から実践していた 『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
【ブックスタマのイチオシ】

ブックスタマ

グレイトフル・デッドは1960年代から活動を始めたアメリカのバンドで、これといったヒット曲がないにも関わらず、熱烈なファンを数多く抱えるグループですが、そんな彼らからマーケティングを学ぼうというのが本書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』です。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
著者
デイヴィッド ミーアマン スコット;ブライアン ハリガン
出版社
日経BP社

グレイトフル・デッドはビートルズやストーンズよりも成功しているバンドと言えます。それは1965年から30年の間に2300回以上ものライブを行い、毎回のライブで2万人以上のファンを集め、食べ物やドラッグ、関連グッズを数多く販売してきたからです。

彼らのやってきたことは他のバンドとは少し違っていました。なかでも特徴的なのは、ライブの最中に、ファンが彼らの演奏を録音して、ファン同士で録音されたテープを交換することを、自由に許してきた事です。録音するファンのために、わざわざ良い音質で録音できる場所をライブ会場の中に設けることまでしました。通常の音楽ビジネスの感覚からしたら、ありえないことですが、今のネット時代の「フリーミアム」の考え方に通じるものがあります。タダでコピーさせることによって、高価な広告費を負担しなくても、ファンが勝手にグレイトフル・デッドの曲を宣伝してくれて、しかもファンがどんどん熱狂的にグレイトフル・デッドを支持するようになりました。

この本をこちらで取り上げたのは、今のSNSを使ったマーケティングの成功のポイントを、このグレイトフル・デッドが実に50年も前から実践している事をご紹介したかったからです。裏を返せば、ネットやSNSがなくても、今の時代にあったマーケティングを行う事が可能であったという事です。自分でSNSに発信しなくても、ファンが代わりに発信してくれれば同じ拡散効果があり、顧客に及ぼす効果から考えると、自分で発信するよりむしろ効果的かも知れません。

2011年に出版された本なので、紹介されている実例は少し古くなっていますが、こんなバンドがいたことを知るのは、愉快なことだと思います。

公開日:2017/07/28
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