いつからでも自分を変えることができる『スタンフォードで一番人気の授業』
【ブックスタマのイチオシ】

ブックスタマ


今回ご紹介するのは『ハーバードで一番人気の国・日本』を表した著者が、スタンフォード大学を徹底取材して、人気教授12名の授業をわかりやすく解説した本です。

スタンフォードでいちばん人気の授業 (幻冬舎単行本)
スタンフォードでいちばん人気の授業 (幻冬舎単行本)
著者
佐藤智恵
出版社
幻冬舎
ハーバードと並び称され、アメリカの大学の最高峰のひとつとされるスタンフォード大学の経営大学院(MBA)の授業は、まず『あなたにとって一番大切なことはなんですか?』と問いかけ、『自分の信じた価値を実現するためにビジネスがある』と教えるそうです。世の中をこう変えていきたいと思いがあって、それを実現する手段としてビジネスがある、という考え方です。

そのため、授業の内容も、経営大学院ではありますが、会計学や統計学的なものではなく、より文化系に近い内容である印象です。本書の冒頭に紹介されているのが、スタンフォードの看板授業の一つであるジェニファー・アーカー教授の「ビジネスにおけるストーリーの力」という授業です。ストーリーがマーケティング・イノベーション・リーダーシップの3つの分野で大きな効果を上げることを、事例を挙げて説明しています。他にも、社内政治や交渉術、会話術など、けっこう泥臭い内容の授業が紹介されています。

例をあげると、
大企業の中でどうやって出世の糸口をつかんで、同僚よりも早く昇進するか
手ごわい取引先を相手に、どうやって自社に有利な条件を引き出すか
企画を通すプレゼンをするにはどうするか
厳しすぎるプレッシャーに負けてうつ病になったら、どう立ち直るか

スタンフォード大学に通う学生は世界のエリートですが、悩んでいる事は案外普通のビジネスパーソンと同じなようです。とりわけ新人や中堅のビジネスマンにとってはとても実践的で役に立つ内容です。ただ、その問題解決の方法は、データや論理的思考に基づいていて、科学的です。

この本の著者が伝えようとしていることは、人間はいつからでも自分を変えることができる、ということです。自分はリーダーに向いていない、と感じている人も、行動や、着目するポイントを変えることで、影響力を持てるようになります。

数百万円の授業料がかかると言われるスタンフォードMBAの授業のエッセンスを、たった2000円足らずで学べるのですから、これほどお得な本もないでしょう。

公開日:2017/09/22
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