新たな世界への無数の扉 『365日名言の旅』
【ほんをうえるプロジェクトのイチオシ】

ほんをうえるプロジェクト
大切なことに気づく365日名言の旅 for your everyday from the greats.
大切なことに気づく365日名言の旅 for your everyday from the greats.
著者
WRITES PUBLISHING/編
出版社
ライツ社
本の購入はこちら

イノベーションは、既存のものの掛け合わせから生まれてくる。この本は、偉人×名言×絶景を掛け合わせて、美しく編集されている。書名のとおり、1月1日から12月31日まで各1ページ。その日付が誕生日の偉人が遺した名言と、その背景に世界各国の絶景の写真がある。

リビングなどに置いてあると、思わず手にとって眺めてしまう本だ。今日の名言はなんだろう?と思って本を開き、そこから、次々にページをめくってしまう。読み手は、そこに書かれている名言に目を留め、その偉人の業績を調べたり、作家の場合は作品を読んだりするかもしれない。

あるいは、絶景の写真に心を奪われてしまう人もいるだろう。そのとき視線を下にずらすと、その絶景ポイントの地名が載っている。スマートフォンの検索ボックスに、それを打ち込み検索をかける。偶然目にした一枚の写真から、次の旅の計画が生まれるかもしれない。なんて、素敵なことだろう。

本書には、あなたの世界を広げ、心を深めるための扉が、無数に用意されている。

以前私は、テレビの5分間番組で、青森のリンゴ農家が「越冬する鳥たちのために木にリンゴを残しておく」という話をきき、その木々をどうしても生で見たくなって、すぐさま旅に出たことがあった。私は、人生にはときに、こうした衝動が必要だと思っている。

私が、地吹雪のなかリンゴ農家につくと、奥の部屋から相撲中継の音がきこえてきた。「取込中に申し訳ないが、鳥のために残しているリンゴを見たい」と告げると、年老いた戸主は、地元の言葉で早口に「そんなことは知らねえ」という意味のことを言った。

翌日私は、作家・太宰治の生家である斜陽館に寄った。そこで往時に思いをはせながら、かつてきっとここには、そんな風習があったのだろうとせめて信じておくことにした。太宰治の誕生日は6月19日。本書のページを開くと、そこには別の偉人の言葉があった。

「時は悲しみと口論の傷を癒す。人はみな変わる。過去の自分はもはや過去の自分ではない。悩む者も悩ます者も、時がたてば別人になる。」──グレース・パスカル(哲学者)

もしいま、あなたを悩ます者がいたとしても、心配は不要だ。本書の名言や絶景が、あなたをつき動かし、癒しの時の流れを創ってくれるに違いない。大切なのは、そのときどきの衝動にしたがってみることではないだろうか。

ほんをうえるプロジェクト 吉村博光

「ほんをうえるプロジェクト」とは?

植物に水をやってゆっくりと育てるように、本ももっとていねいに売っていこうと、出版総合商社トーハンがはじめたプロジェクトです。新刊やベストセラーに限らず、独自の手法で良書を発掘し、本屋さんにご提案しています。同じ趣味をもった方同士がつながれる、「 #好きな本を語ろう 」というコミュニティを運営中です。ぜひご参加ください!

ほんをうえるプロジェクト公式Facebook

新入社員のうえだくん@ほんをうえるTwitter

#好きな本を語ろう Twitter

公開日:2017/09/01
このイチオシを友達にオススメする
1
10秒で人の心をつかむ話し方
10秒で人の心をつかむ話し方
加藤昌史
未 読
リンク
2
こうやって、考える。
こうやって、考える。
外山滋比古
未 読
リンク
3
ミレニアル起業家の 新モノづくり論
ミレニアル起業家の 新モノづくり論
仲暁子
未 読
無 料
リンク
作詞家・プロデューサー いしわたり淳治の仕事術
作詞家・プロデューサー いしわたり淳治の仕事術
2017.06.19 update
リンク
10月5日がなんの日か、ご存知ですか?
10月5日がなんの日か、ご存知ですか?
2016.10.05 update
リンク