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自分らしさを取りもどす「週末朝活」

自分らしさを取りもどす「週末朝活」

朝1時間の「余白」が人生を変える!

イチオシの本

仕事や家事であわただしい毎日、週末の朝だけでも「自分の時間」をつくってリフレッシュしませんか? 本記事では『週末朝活』(三笠書房)の著者・池田千恵さんが、心身を整えて毎日をゴキゲンに過ごすためのコツを伝授します。

ライター・池田千恵

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週末ならではの余白

朝いちばんで感じたつまずきやイヤな気持ちは、1日を左右してしまいます。

たとえば、朝、寝ぐせがうまく直せないまま時間がなくて出かけた日は、1日中その寝ぐせが気になってしまい、ほかのことに意識がまわらなくなったりしませんか?

家族と同居している方は、朝ご飯のときにケンカをして、仲直りする時間もないまま家を出てしまったとき、ずっと家族のことが気になってしまいますよね。

急いでいるときやあわてているときは、あとから考えるとどうでもよいこと、たいしたことがないことにとらわれがちです。

「急がなきゃ!」という思いにとらわれていて、点滅している青信号を見てあわてて横断歩道を渡ったあと、「そんなに急がなくてよかったのに」と思うこともあるでしょう。

Edwin Tan/gettyimages

逆に、段取りよく支度ができたときや、家族に気持ちよく「行ってきます」が言えたときのように、朝いい気分に浸ることができると、そのあとちょっとへこむようなことがあったとしても、「まあいいか」と、なんとなく許せてしまう気がしませんか?

このように、朝の気分が1日を左右してしまうのはどうしてでしょうか? それは、朝の気分に「余白」があるかないかが、大きく影響しているからです。

早起きをして周囲を見わたす余白があれば、自然やいつもの光景が私たちにもたらしてくれている美しさに感動できるようになります。まわりの状況がよく見えるので、「自分が、自分が」と他人を押しのけるような自己中心的な考えは消え、周囲に配慮できるようになります。

いろいろなことでいっぱいいっぱいだった自分を、朝の時間に、上からながめてみるように分析すると、仲間や家族や友だちが、あなたの頑張りをそっと見守っていることに、きっと気づきます。

さまざまな周囲のはからいや思いやりに、感謝の気持ちがわいてくることでしょう。

こうして、朝いちばんに感謝の気持ちをもつことができると、「日々の出来事には、うれしいことやありがたいことがたくさんあるのだ」と意識が変わります。

優しい気持ちになれるから、そんな自分が好きになり、よりいっそう、まわりにも優しくなれるという好循環も生まれます。

miniseries/gettyimages

「朝に時間を取るなんて忙しくてムリ」という人も、週末ならどうでしょうか。

これまでの土日より30分から1時間早く起きてみる。それだけでも休みの日の満足度がぐんと上がる「週末朝活」のヒントをご紹介します。

時間に余裕があるからこその「たっぷり朝日浴」

私は大学時代、アウトドアを楽しむサークルに入っていました。夏休みは横浜から屋久島まで、青春18きっぷとフェリーを乗り継いでキャンプをしたり、9月の初めなのにうっすら雪の積もる白馬岳を登ったり、紅葉の尾瀬をトレッキングしたりと、活動的にすごしていました。

会社に入ってからは、そんな日々は夢のように遠くなってしまいましたが、それでも家と職場の往復、くり返される単調な毎日からいったん離れ、少しでも自然に囲まれるチャンスがあると心が洗われました。

ふだんのせかせかした日常からふっと解き放たれ、身体のなかにエネルギーがぐんぐん充電されていくような経験は、誰にでもあると思います。たとえば、休日を利用してどこかの温泉宿に宿泊し、朝風呂で心も身体も存分にリフレッシュした経験はありますよね。

とはいえ、毎週のように大自然や温泉宿に出かけて行ってリフレッシュするわけにはいきません。

courtneyk/gettyimages

じつは、身近なところでもリフレッシュできる方法があるのです。それが、「朝日浴」です。森林浴はしょっちゅうできなくても、朝日浴ならすぐにできると思いませんか?

毎日、変わらない優しさで私たちを照らしてくれるお日様も大自然の一部。身近すぎてお日様が昇るのはあたりまえだと思ってしまいがちですが、こんなにもパワーをもって、地上にいるすべての生物を照らしてくれている存在は唯一無二ですよね。

だから、毎日早起きして、朝日をあびることができたなら、それだけで、元気で前向きなエネルギーをチャージできるのです。

元旦に早起きして、初日の出を拝んで「お日様って、こんなにも神々しいんだ」と感動した経験がある方も多いでしょう。週末はちょっぴり早起きして、そんな「朝日浴」を心の底から楽しんでみませんか。

平日と週末を「最高気分」でつなげるスイッチ

私は「夜のクヨクヨより、朝のクヨクヨ」を提案しています。

夜、悩み始めてしまうと「この世の終わりだ」というくらい落ち込んでしまうようなことってありますよね。とりわけ金曜の夜は、その一週間にあったことをいろいろと振り返ってしまうことがあります。その結果、ふだん以上に夜更かししたり、お酒やネットショッピングでストレス発散したり……。

そんなときにおすすめするのが、夜と朝の「よかった探し」サンドイッチです。

金曜日の夜、寝る前に1週間を振り返り、ささやかでもいいから「よかったこと」を数えてみると、比較的おだやかな眠りにつくことができます。どんなにつらい日だって、「ランチタイムに初めて入ったお店が、予想外に美味しかった」とか、「帰りの電車で座れてラッキーだった」など、ちょっとしたよかったことは必ずあるはずです。

1週間を感謝の気持ちで締めくくると、睡眠の質もよくなる気がします。

noblige/gettyimages

眠りから覚めたら、朝いちばんに「いいこと探し」をしてみましょう。

朝早起きできたら大好きなチョコレートやケーキを食べる。たっぷりと時間を使って、ふだんとは違う特別な紅茶やコーヒーが用意できるといっそういいですね。そういうように、「自分にごほうび」をあげるのは、わかりやすい「いいこと」です。

モノじゃなくてもいいんです。早起きして何か「いいことがあった!」とよろこべること自体を「ごほうび」にしてしまえばいいのです。

まわりよりも早起きすれば、いいことを見つけるのも、もちろんいちばん。誰よりも早く「うれしい」を探すことができるので、「朝からちょっと幸せなことをみんなにシェアしてみよう」──そんなふうに考えると、楽しくなってきませんか?

「午前6時」の大チャンス

一般的に、日が長くなる春夏のほうが早起きがしやすいといわれています。

秋冬はあたたかい布団から抜け出すのはおっくうですし、外が暗いと目覚めも悪くなるというイメージがありますよね。身体のリズムを考えれば、秋冬は早起きが難しい季節だといえるでしょう。

でも、じつは早起き初心者さんにとっては、冬場のほうが早起きができたときのうれしさ、楽しさを実感しやすいのです。

なぜなら、日の出が遅いからこそ、ものすごく早く起きなくても「朝」を実感することができるからです。

xijian/gettyimages

早起きの醍醐味は、夜と朝の境目を体感できること。だんだんと空が明るくなっていき、まるで地球全体が目覚めるような瞬間に立ち会うことができるのは、早朝ならではのよろこびです。

「朝と夜の境目」は、まるで新しい自分にバージョンアップしたかのような気分を連れてきてくれます。

そんな瞬間に立ち会うには、真夏なら朝4時起きをしなければなりませんが、冬なら、朝6時ごろでも間に合います。そう考えたら、週末朝活のチャンスが広がりますよね。

早起きのよさは、朝にじゅうぶんな時間が取れることだけではないのです。空気がピンと澄んでいる、夜明けのドラマティックな風景をぎゅっと凝縮して見られるのも、秋冬ならではの朝の楽しみ方なのです。

週末朝活
週末朝活
池田千恵
三笠書房
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週末朝活
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著者
池田千恵
出版社
三笠書房
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池田千恵(いけだ ちえ)

株式会社 朝6時代表取締役。早起きトレーナー。国家資格キャリアコンサルタント。

外食ベンチャー、外資系戦略コンサルティング会社を経て、2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。ベストセラーとなり、「朝活の第一人者」と呼ばれるようになる。2010年よりプロデュースを手掛けている『朝活手帳』は、13年連続で刊行中。朝1時間の業務改革による生産性向上、働き方改革のための手法を企業に指導しているほか、朝活で人生100年時代のキャリアを考えるコミュニティ「朝キャリ」を通じて、人それぞれの働き方・ライフスタイル・目的に応じた朝活の形を提案している。小学生の子供を育てるワーキングマザー。

主な著書に、『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン』(日本実業出版社)などがある。

公開日:2024/01/15