人間のありようを学ぶための歴史書『三国志』
【未来屋書店のイチオシ】


最近のベストセラー書籍の共通キーワードとして「歴史」が挙げられます。前項でトーハン吉村氏が挙げられた『いっきに学び直す日本史』。NHK「クローズアップ現代」で大きく取り上げられ、ビジネス書大賞を受賞した『サピエンス全史』。これまで一般的にはあまり注目されない時代を日本史上の重要なターニングポイントと指摘した『応仁の乱』。

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しかしこの流れはトレンドなのでしょうか?
アメリカには「優れた政治家になるためには歴史を学べ」という言葉があり、歴史や古典の教養は政治家のみならず、一流のビジネスパーソンにも必須のものとされているといいます。
国を導き守るために、企業を未知の領域で成長させるために、歴史を学ぶことは必要なことと考えられています。歴史書の中でも欧米社会で一番の古典的教養とされているのが『ロ―マ帝国衰亡史』です。

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1776年の刊行以降、世界的な名著として読み継がれている大作です。しかしあまりに大作過ぎて日本語訳は全10巻に及び、翻訳書独特の文章もあり読破には相当の努力が必要とされます。なによりも「ローマ帝国」自体が日本人なら誰でも知っている国家というわけではないので書店員としても「必読!」とイチオシするのには、ためらいがあります。
では書店員としてイチオシするべき、日本人にとって必要な歴史書とは何なのでしょうか?
それは「日経電子のバーン!」(CV:池田秀一)ではなく『三国志』ではないでしょうか?

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日本最大の経済新聞社が加入キャンペーンに長らく使用するほど、ポピュラーで評価が高い歴史書です。人間の愛、歓喜、嫉妬、憎悪、怒り、不安といった感情、情念が歴史を作り上げるさまが、いくつもの国、勢力の興亡を通して丹念に描かれています。
※日本経済新聞社「日経三国志」キャンペーンサイト
そして実は「三国志」は近年の出版界ベストセラーの方程式をかなり早い段階で実践、成功しており、マーケティングの上でも注目に値する作品なのです。
まずは「物語」化です。歴史書としては「魏書」「蜀書」「呉書」の三部構成で登場人物も膨大な数に及びますが、読みやすい物語でも読むことが可能です(若干の脚色が存在する作品もありますのでご注意ください)。
数多くの「物語三国志」が存在しますが、本稿では新聞小説として執筆され親しみやすい文章の「吉川英治版」をイチオシとします。

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そして何といっても「まんがでわかる」化です!
代表的な横山光輝によるコミカライズは小学生でも三国志の世界に触れることを可能にし、多くの追従作品や映像化、ゲーム化などのメディアミックスの先駆けともなりました。

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日本人にとって親しみやすい『三国史』ですが、意外と文章で全編を読み通したことのある人は少ないのではないでしょうか?
昨今、気軽に内容を把握できるコンテンツが好まれています。しかし時には良質な作品に時間をかけて立ち向かい、読み解くことも必要です。真の教養や考える力は簡単には身につきません。それ相応の努力の結果なのです。
未来屋書店日の出店 店長 北川毅
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