他人である未来の自分へのメッセージ『すごいメモ。』
【未来屋書店のイチオシ】


現在、未来屋書店の51店舗で、QRコード付きのPOPからflierの要約が読めるコーナーを展開しています。
スタートしてから4ヵ月ほど経ちますが、そのコーナー内のビジネス書の実売がわかりやすく伸びています。
現場を見ていても、この要約を読めるサービスは、お客様が買う買わないの判断をする際の大きな一助になっていると感じています。
未来屋書店としては、お客さまがその要約を読んだことで、たとえ「本を買わない」という結果になったとしても、それがお客さまのメリットとなるなら良しとして、このコーナーを展開しています。
まずは本に興味を持ってもらうこと。多くの本に触れてもらうこと。そんな思いがあります。
さてオススメ本ですが、今回は未来屋書店のflierコーナーで展開中の企画「クリエイティブになる本 ~アイデアを生み出し実現する~」の中からピックアップしたいと思います。

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会議で取ったメモ、見返しますか?
あたりまえだと思うちゃんとした大人には、この本は不要です。
私は会議その他さまざまな場面で、けっこうきちんとメモを取ります。そして満足して終わります。
残したメモを読み返しても、なぜそれを書き残したか思い出せない。ありがちですね。少なくとも私はしょっちゅうです。
『すごいメモ。』
タイトルどおり、メモ術の本です。
メモのとり方は当然ですが、その「使い方」について多く実例が紹介されています。
本書の序章にて、「メモをとること」についての著者の基本的なスタンスが記されています。
まずは「未来の自分をまったく信用しないこと」。
そして「まったく何も覚えていない未来の自分が読み返すことを想定」してメモを残すこと。
過去からのメッセージ……? なんかかっこいい。
著者の小西利行さんは、博報堂出身のコピーライター/クリエイティブディレクターです。
この本には、自身が携わった仕事を中心に、実際にメモから生まれたアイデアが紹介されています。
日産セレナの広告コピー「モノより思い出。」
イオンレイクタウンのクリエイティブディレクション。
PARCOのキャンペーンの会議メモ。
バーニーズ・ニューヨークへのプレゼン資料。
など。
では、これらの仕事を生みだした「すごいメモ」の中身とは?
一部を書き出すと……
未来メモ、まとメモ、つくメモ、つたメモ、メモ散歩、メモ迷子、ハードルメモ、マンガメモ、三角メモ、つなぎメモ、見出しメモ、あまのじゃくメモ。
なんだか可愛らしく名付けられていますが、それこそが真骨頂。
メモは単に過去の情報を書き残したものではありません。「まったく何も覚えていない未来の自分」が、新しいアイデアを考え出す手がかりとなるものです。
楽しく見返せるメモこそ、他人である未来の自分へのメッセージとなるのです。
本書には、コツさえ覚えてしまえば、簡単に実践できそうなメモ術がたくさん詰まっています。
未来の自分のための「すごいメモ」。試してみませんか?
未来屋書店
マリンピア店/鎌取店/幕張店/幕張新都心店 兼任店長
小井川雅勇