出版社のイチオシ#015


各出版社の「これはぜひ推したい!」という本を揃えたコーナー、「出版社のイチオシ」です。
6月に入り、あじさいが咲いているのを見かけるようになりました。梅雨が近いのを感じます。
今回の「出版社のイチオシ」は6冊。気に入る1冊がありますように。
総合法令出版
「毎朝、混んだ電車で通勤するだけでもぐったりする」「苦手な上司の顔を見るだけで胃が痛い」「新しいアイディアが思いつかなくて企画が提案できない」「夫(妻)と冷戦状態で、家にいることじたいがストレス」。現代では、「ストレスなく毎日を送っている!」という人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
こうしたストレスや悩みの根本的な原因は、脳のやっかいな"クセ"。脳内物質のバランスが崩れていることで引き起こされます。ひいては、うつ病も、依存症も、パニック障害の原因にもなってしまうのです! 薬やサプリメントでは、脳内物質のバランスを整えることはできません。ではどうすればいいのか?
特別な方法は必要ありません。誰でもすぐできる「呼吸法」がその答えです。わずか朝5分、呼吸法を行うことで、脳内物質のバランスが整い、ストレスが癒され、あらゆる不調を改善できます。呼吸法の効果は、それだけはありません。直観が働き始めます。あなたが積み重ねてきた力を生かし、最良のパフォーマンスを引き出すのです。
本書は、著者による30年以上にわたる脳科学研究に基づいて、脳内物質の働きを最適化する簡単な元気術をたっぷりご紹介。脳をリセットして、最高の自分になる方法をお教えします。
【おすすめポイント】
脳のしくみ、脳内物質の働きを知ると、「人は幸せになるようにできている」――そう思わされるほど、ヒトという生き物は、”完璧”に進化してきたのだと思わされます。悩みの尽きない毎日に、「あ〜、しんど〜い!」とぼやいたことがある人は、脳の力を信じて、朝は太陽を浴び、バナナを食べて、呼吸法を5分! ぜひ一度、試してみてください。
(編集部・I)
毎日新聞出版
「20歳の顔は自然から授かったもの。30歳の顔は自分の生き様。だけど50歳の顔にはあなたの価値がにじみ出る」と言ったのはココ・シャネルですが、あなたの周り、そしてあなた自身はどうでしょう?
年齢を重ねた分、経験を活かしてますます伸びていく人がいる一方、いつまでも若さに甘えたり、経験があるがゆえに変化を拒み伸び悩んだりする残念な人がいるのも事実……。
本書は企業研修の講師として10万人以上の指導に関わってきた著者が、魅力的に年齢を重ねるためのポイントを「感情のコントロール」「人間関係」「ふるまい」「話し方と言葉遣い」「仕事への姿勢」に分けて指南します。
リアルな事例がふんだんに盛り込まれたこの本、タイトルにあるようにもともと働く女性に向けて書かれたものですが、発売後、女性を部下に持つ男性上司、働く男性にとっても役に立つ! という声が多く寄せられています。
中堅からベテランにさしかかり、「価値のにじみ出た顔」を手に入れたいすべての「働く人」におすすめの一冊です。
(図書第一編集部 久保田章子)
宣伝会議
持続可能な地域社会の実現に向けて。地域の活性化に、なぜSDGsが重要なのか? 自治体職員や地域活性に取り組む地域企業の方を念頭に、持続可能な地域社会の実現に向けて、SDGsをどのように理解し、取り組めばよいかについて整理し、下記のような課題に対して解決策を示すことを目指しました。
・地方自治体としてSDGsを理解・活用したい。
・地域課題を解決する人材を育成したい。
・地域課題の解決に向けて、行政・民間・教育機関などさまざまな立場で協力したい。
・人口減少などの状況を乗り越えて、地域の持続可能性を実現したい。
SDGsの第一線で活躍される執筆陣による共著であり、読み応えある一冊となっています。
建築環境・省エネルギー機構 理事長
村上周三氏
内閣府 地方創生推進事務局 参事官
遠藤健太郎氏
地球環境戦略研究機関 上席研究員・都市タスクフォースプログラムディレクター
藤野純一氏
東京都市大学環境学部 教授
佐藤真久氏
九州大学大学院 教授
馬奈木俊介氏
他
(事業構想大学院大学 出版部)
PHP研究所
「数字がスラスラと会話の中に出てくる」……一流のビジネスパーソンを取材しているとよく、こうした場面に遭遇します。
そのたびに「頭の出来が違うよなぁ」「そもそも自分、文系だし」と言い逃れをしていたものですが、一方で、そんな話し方にあこがれていたのも事実。
本書『数字で話せ』はまさに、「数字にコンプレックスを抱く文系の人」のために書いてもらった本です。
著者の斎藤広達さんはMBAや統計学の本で知られる方ですが、実は文系出身。
だからこそ、文系のコンプレックスをよく理解してくれています。
たとえば、データ(らしきもの)を振りかざし、「全然売れてないじゃないか! お前たちの作った製品に魅力がないからだ」と上司から追及されたら、どのように切り返せばいいのか……。
そんな具体的なシーンを元に、「数字で話す」方法をこれでもか、というくらい盛り込んでいます。
読めば明日から使ってみたくなる技術が満載の一冊です。
(編集担当:吉村健太郎)
イースト・プレス
本書は、編集担当である私自身が、なかなか趣味やダイエットなどを継続させることができず、自分はダメ人間だ……と悩んでいたことがキッカケでつくった本です。
著者である心理カウンセラーの石原加受子先生に「長続きさせるにはどうすればよいのか」とお伺いしてみると、「長続きしないことは悪いことじゃない」「なぜ無理やり長続きさせようとするのか」「中途半端でいられることは実は素晴らしいこと」と、これまでの常識を覆すことをお話してくださり、いつも自分を責めてばかりいた私はとても気持ちが楽になりました。
たとえば、ブラック企業に無理やり3年間勤めたとしても、その後心身ともにボロボロになって働けなくなったら、本末転倒ですよね。「入社したら3年は続けなきゃ」という価値観に囚われてそんなことになるよりも、自分の気持ちに正直に、嫌ならやめてしまったほうがよりよい結果になるのです。
このように、本書では、長続きしない原因を探りながら、他人の目線を気にしない、自分の心に寄り添った生き方を紹介しています。どうぞご一読ください。
(書籍1部 佐野千恵美)
クロスメディア・パブリッシング
{{stock: 359:起業家のように企業で働く企業で働く人にとって、起業家は縁遠く思えるかもしれません。
しかし、NEC、マッキンゼー、アップルなどを経て、数多くのベンチャー支援、学生・社会人のキャリア開発を通じて、企業に勤める人たちやスタートアップ経営者と間近で接してきた著者の小杉氏は、次のように言います。
「起業家マインドが必要なのは、スタートアップ経営者だけではない。企業で働くにしても起業家のように考え、働くことが必要だ」
数年前に比べて環境が大きく変化しています。超人手不足で圧倒的な売り手市場で企業は意欲が高く優秀な人材の獲得に躍起になり、副業の解禁・緩和、出戻りの歓迎などを打ち出し、社員を縛りつけるのではなく、より自律的に働いてもらう方向に急速に動いています。企業で働いていても、誰でも「起業家のように働く」ことが必要な時代にますますなっていくでしょう。
本書は、起業家マインドを持つ「企業人」の具体的な行動、起業家やアントレプレナーといわれる人たちの名言から、起業家マインドの正体に迫ります。
(編集部・有澤)