出版社のイチオシ#024

石渡 翔

各出版社の「これはぜひ推したい!」という本を揃えたコーナー、「出版社のイチオシ」です。年末年始に向けて、読む本は決まりましたか? 読書ログをつけると、「さらに本を読もう!」という気持ちになるので、おすすめです。それではどうぞ。

SBクリエイティブ

「ロウソクの科学」が教えてくれること 炎の輝きから科学の真髄に迫る、名講演と実験を図説で (サイエンス・アイ新書)
「ロウソクの科学」が教えてくれること 炎の輝きから科学の真髄に迫る、名講演と実験を図説で (サイエンス・アイ新書)
マイケル・ファラデー(原著) 尾嶋好美(編訳) 白川英樹(監修)
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「ロウソクの科学」が教えてくれること 炎の輝きから科学の真髄に迫る、名講演と実験を図説で (サイエンス・アイ新書)
「ロウソクの科学」が教えてくれること 炎の輝きから科学の真髄に迫る、名講演と実験を図説で (サイエンス・アイ新書)
著者
マイケル・ファラデー(原著) 尾嶋好美(編訳) 白川英樹(監修)
出版社
SBクリエイティブ
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ノーベル化学賞受賞が決まった吉野 彰さんの紹介で、注目されている『ロウソクの科学』。原著は、科学者マイケル・ファラデーのクリスマス講演をまとめた、感動の世界的名作です。半面、最後まで読み通しにくく、途中で挫折する方が多い本としても知られています。

それもそのはず、講演の聴衆がワクワクするような「実験」というデモストレーションを見ながら理解した内容を、1860年代当時は、文字と少しの挿絵で残すしかなかったのですから。時代が変わり、イメージしづらくなった部分もあります。

そこで本書では、これまでの和訳書にない写真や図解、要約などを交え、この名講演を紙上に再現。物語は1本のロウソクから始まり、「なぜ燃えるのか?」という謎に迫るなかで、空気や水、金属、生物といった、世界を形作るものの仕組み、美しさも明らかにされていきます。

150年以上たっても、ファラデーの確かなプレゼンテーション力に支えられた面白さ、そこにある教訓と示唆は輝くばかりです。童心に返って、あるいはお子さんと一緒に読んでいただけたら、それにまさる喜びはありません。

※なお、本書を監修した白川 英樹さんは、2000年にノーベル化学賞を受賞しています。白川 英樹さんは「プラスチックは電気を通さない」という常識を覆したポリアセチレンの研究で知られますが、そのポリアセチレンから、吉野 彰さんの電池開発は始まったそうです。
(編集 田上理香子)

インターシフト

美味しい進化: 食べ物と人類はどう進化してきたか
美味しい進化: 食べ物と人類はどう進化してきたか
ジョナサン・シルバータウン
インターシフト (合同出版)
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美味しい進化: 食べ物と人類はどう進化してきたか
美味しい進化: 食べ物と人類はどう進化してきたか
著者
ジョナサン・シルバータウン
出版社
インターシフト (合同出版)
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ダーウィンとディナーを一緒に楽しんだら? きっと進化のウンチクを傾け、食にまつわる面白い話で盛り上がるにちがいない。本書はそんな発想で、料理の起源から未来の食べ物まで、進化の驚異と不思議をたっぷり味わわせてくれる。

たとえば、地球を移動した現生人類の大いなる旅の食料とは? 味覚の好みはなぜ違うのか。穀物栽培はヒト遺伝子をどう変えた? チーズの中で繰り広げられる競争と共生。スパイスはもともと毒なのに美味しいわけ。白身魚と赤身魚の違いと進化の役割……などなど。

博覧強記の著者ならではの小ネタも楽しい。「イノシシのトロイ風」という古代ローマに由来するビックリ料理やら、ゴリラはアルコール好きだがオランウータンはそうではない理由やら……。

ダーウィン先生も知らなかった最新遺伝学による発見も満載だ。とくに甘党・辛党の読者諸氏には、要注目の「デザートーー甘い罠」「ワインとビールーー酒好きな酵母たちの物語」という章もある。甘いものに目がないのも、お酒を愛してやまないのも数千万年以上におよぶ進化の因果だとわかるだろう。
(編集部 マシバ)

すばる舎

人は話し方が9割
人は話し方が9割
永松 茂久
すばる舎
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人は話し方が9割
人は話し方が9割
著者
永松 茂久
出版社
すばる舎
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「初対面で何を話したらいいかわからない」
「すぐに話が途切れて会話が続かない」
「うまく話せず失敗した経験がある」

あなたがもしそう思っているとしたら、本書を強くオススメいたします。

著者は、3坪のたこ焼き屋さんからスタートし、現在は、実業家、人財育成家、累計100万部以上のベストセラー著者と幅広く活躍されている、永松茂久さん。本書はそんな永松さんによる「心をつかむコミュニケーションの秘訣」が詰まった一冊です。なぜ、永松さんのまわりには、いつも、老若男女、いろんな人が集まっているのか、その秘訣がわかります。

本書のテーマは「話し方」ですが、根本は「心根」の本でもあります。私も7回読みましたが、最後まで読むと、心が洗われます。読んだ方からの感想も熱がこもったものが多く、この本の底知れぬ力を実感しています。

現在、発売3カ月で、7刷33000部。これから、さらに全国の老若男女の皆さまに届けていきたいです。
(すばる舎編集部 上江洲安成)

毎日新聞出版

戦国名将の本質 明智光秀謀反の真相に見るリーダーの条件
戦国名将の本質 明智光秀謀反の真相に見るリーダーの条件
小和田 哲男
毎日新聞出版
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戦国名将の本質 明智光秀謀反の真相に見るリーダーの条件
戦国名将の本質 明智光秀謀反の真相に見るリーダーの条件
著者
小和田 哲男
出版社
毎日新聞出版
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明智光秀はなぜ「本能寺の変」を起こしたのか? 時代に名を残した名将たちの生き残りを懸けた「危機管理」の具体例から、戦国時代研究の第一人者が考察する「リーダーの条件」とは?

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の時代考証を担当される小和田哲男氏が、明智光秀をはじめ、数多の戦国名将たちのリーダーの資質を解説した一冊です。
戦国名将の名将たるゆえんは、戦働きのみにあらず。
家臣団を従えるリーダーとして、領国の経営者として、文字通り命を懸けて絞り出した知恵は現代でも大いに参考になります。
新規事業にブランドイメージ戦略、人材活用術から財政再建策まで、400年前の日本人が行った「働き方改革」には、現代人も驚きの機知が詰まっているのです。

新しい研究成果を踏まえ、イメージを裏切る「戦国武将の意外な実像」が明らかになるこの一冊。

令和の時代を生きる日本人の指針がここに登場。
宣教師も驚いた名将たちのサバイバル術、とくとご覧あれ。
(図書第二編集部 倉田亮仁)

TAC出版

EINSTEIN'S BOSS アインシュタインズ・ボス 「天才部下」を率いて、最強チームをつくる10のルール
EINSTEIN'S BOSS アインシュタインズ・ボス 「天才部下」を率いて、最強チームをつくる10のルール
ロバート・フロマス
TAC出版
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EINSTEIN'S BOSS アインシュタインズ・ボス 「天才部下」を率いて、最強チームをつくる10のルール
EINSTEIN'S BOSS アインシュタインズ・ボス 「天才部下」を率いて、最強チームをつくる10のルール
著者
ロバート・フロマス
出版社
TAC出版
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もし部下が自分よりも優秀だったらどうするべきか。出る杭を打とうとするよりも、彼らを後押ししうまく扱うことが、現代のリーダーに必要なやり方だ。

本書は、テキサス大学の医科大学院長である著者が自分よりも優秀な研究者や経営のプロのチームを率いる中で編み出した10の黄金ルールをまとめている。その中では、プリンストン高等研究所所長で「アインシュタインの上司」だったエイブラハム・フレクスナーが実際に天才たちのチームを舵取りした手法が数々紹介されている。

もちろん本物の天才はごくまれにしかいない。しかし、部下が一人でもいる人なら、この10のルールから思わず膝を打つヒントが得られることだろう。

才能のある部下たちの潜在能力を引き出し、チームの生産性を高める方法とは何か? 実は、その本質とは非常にシンプルである。天才アインシュタインを率いた先人の知恵を借りて、年明けの仕事始めに向けてリーダーのあり方を今一度考えたい。
(編集部 藤明隆)

公開日:2019/12/13
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