出版社のイチオシ#029


桜が開花ラッシュを迎えている今日この頃。コロナウィルスの影響でなかなか落ち着かない時ではありますが、みなさまが少しでも前向きに過ごせるよう、各出版社さまのイチオシのご本を紹介いたします。
あさ出版
本書は浜松市で、LPガス事業等を展開するエネジン株式会社の取り組みをまとめたものです。同社がユニークなのは、CSR(企業の社会的責任)活動を戦略的に行い、業績を伸ばしているところ。ボランティア活動的なイメージが根強く、利益を追求するのは誤りと思われがちなCSR活動ですが、実は社会と企業の共通する課題を見出し、解決していくことは、積極的に推進されるべきだというのが、近年の世界的な経営戦略のトレンドです。エネジンさんは、それを無意識のうちに行っていることが興味深く、藤田社長に無理を言って、書籍化させていただきました。
エネジンさんの取り組みでもう一つ特徴的なのは、CSR活動を行う際、地域の他の会社などと、アライアンスを組む(協同する)ことです。そこには、自社だけでなく、地域全体が元気になることが大事という同社の考えがあります。
推薦者の岡田正大先生が述べているように、成熟市場を突破するための大きなヒントが書かれていると思います。ぜひ、ご覧ください。
(編集部・田賀井弘毅)祥伝社
エッセイスト、クリエイティブディレクターの松浦弥太郎さんは、20代の時に古書販売からキャリアをスタート、41歳からは「暮しの手帖」の編集長を9年間務めた後、50代目前にしてIT業界へ。
本書は、常に新しいビジネスに挑戦していく松浦さんが、さまざまな仕事や資産に必要な情報と経験をどのように手にしてきたのかについて綴った、松浦さんにとっても初めての試みと言える一冊。
夢を叶えるため、自由に楽しく生きていくために、大事にしてきたこととは何か。どのようにして、基礎体力を身につけてきたのか。
「人脈」の育て方、「資産」の考え方、「お金」の使い方など、仕事をする上で学んできたこと、確かめてきたことが詰まっていて、ビジネスマンとしての松浦弥太郎の考え方がよくわかる一冊です。
(書籍出版部・沼口)日本実業出版社
本書は、商品を中心にブランディングを体系立てて解説した決定版です。“一貫したイメージでブランディング”するプロセスを全て公開しています。
ブランディングの第一人者が2年もの時間をかけて執筆し、製作した渾身の作です。お手伝いさせていただいた私の「編集史上ベスト10」に入る作品です。ぜひお手にとってお確かめ頂けたら嬉しいです。著者の「熱」が必ず伝わると思います。
本書の見せ方は「1項目見開き完結」。左側に本文、右側に写真や図などを掲載しています。左側の本文の内容を、右側のビジュアルで“直感的”に理解できるように工夫しています。
「コンセプト」「ネーミング」「デザイン」「パッケージ」「WEBでの発信」「広告・イベント」「チームづくり」と、ブランディング実務を順序立てて紹介。目的によって、読み方を自由にお選びできます。
そして「特設HP」も開設中! ぜひこの「熱」を受け取っていただけたら幸いです。
(編集部・中尾)アスコム
本書は、最も身近なスーパーフード「ごま」の価値を改めて見直した一冊です。
特に注目なのが、ごまの持つ抗酸化力。
「サビ」という表現で知られる「体の酸化」ですが、ごまのゴマリグナンという成分には、細胞を傷つけて病気や老化を引き起こす酸化の元凶・活性酸素を撃退する強い力があります。
さらに本書では、東京大学勤務医の伊藤明子先生が、ごまの健康効果をさらに高める「抗酸化ごま」を提案!
「アーモンドごま」「きなこごま」「えびごま」など、6つの抗酸化ごまを使った44レシピを紹介しています。
お好みで抗酸化ごまを食べていただいた本書のモニター調査では
体のダメージを示す酸化ストレス値が14%減!
免疫力に関わる亜鉛値が欠乏状態から正常化!
血圧が高血圧状態の152から正常値の127に!
など、たった2週間で驚きの効果が見られました。
いつもの料理にサッとふりかけるだけの手軽さも魅力の抗酸化ごまで、若々しい体をつくりましょう!
(編集部・菊地貴広)時事通信社
結婚や出産、育休、復職、転職、配偶者の転勤、あるいはマンネリなど。
20代~40代の働く女性たちは、さまざまなライフイベントに翻弄されやすく、自分自身を見失ってしまいやすいもの。あらゆる情報が溢れ、先行き不透明な時代だからこそ、転機をチャンスと捉え、自分らしいキャリアを実現するための指針=「マイコンパス」を持つことが大切だと著者は提唱します。
本書では、キャリア理論に基づき、私たちが自分自身のキャリアに対して感じる不安や物足りなさの原因を丁寧に解明しながら、思い込みを取り払い、理想のキャリアを描き、自分らしいキャリアを歩んでいけるようになるための思考法を、小説仕立てでわかりやすく説いています。読者参加型の〈ワーク〉や、働く女性を取り巻く最新事情等がわかるコラムが間に挟まれ、より実践的な読書体験ができます。
働き方も生き方も、多様な選択肢を前にして“迷子”になっているすべての方にとって、本書は大いに役立つものと思います。管理職や経営層、働き盛りの男性にもおすすめです。
(出版事業部・新井晶子)