出版社のイチオシ#032


各出版社の「これはぜひ推したい!」という本を揃えたコーナー、「出版社のイチオシ」です。緊急事態宣言がついに解除されましたが、まだまだ予断を許さない状況が続いています。そんなとき、本は心強い存在です。アフターコロナ時代に備えるためにも、いまのうちに本を通じて力を蓄えてみませんか?
アスコム
本書を一言で述べるなら、フリーランス、自営業の方むけの「お金クエスト攻略法」です。節約、節税、貯金、老後資金、バラバラに考えるとやることが多く、大変に感じてしまいます。しかし、順序良く片付けていけばゴールにたどり着ける。ロープレをクリアする感覚で読める本だと思います。
著者とも多く議論しましたが、お金のゴールは何か。それは、つみたてNISAをやることです。年金とつみたてNISAの2本柱で老後資金を作り、貯金だけでは届かない額まで増やすこと。そこまでのロードマップをどう作りあげるかに注力していますし、読者の方に一番お読みいただきたい点です。
繰り返しますが「お金クエストのゴールはつみたてNISA」です。節約するのも、節税するのも「つみたてNISA」でお金を増やすため。お金に悩まず楽しく日々を過ごしてほしい、そのための方法を提示したいという著者の熱い思いが結実した本です。
(編集 栗田亘)マガジンハウス
仕事でも人間関係でも、同じ条件下にあって、なぜかうまくいく人とそうでない人がいる――。必要なスキルを磨き、運をたぐりよせ、逆境をはねのけて、ゴールまで粘り強く走り続けるメンタルの強さ(=自己肯定感の高さ)が影響するということは、想像にかたくありません。
著者はメンタルコーチであり、「自己肯定感」のエキスパート。自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨するのをミッションにしています。
本書では、「折れない自己肯定感」をつくる33の方法を紹介。どれも思い立ったら「たった1分」でできるお手軽メソッドですが、じつに強力な効果を発揮します。
◎人間関係をパワーアップする「メモ」
◎プレッシャーを成長に変える「セルフトーク」
◎ブレない「自分の軸」をつくる「小さなルール」
◎セルフイメージを高める毎日のトレーニング ……
昨今の長期の自粛生活から、下降気味のメンタルを復活させたいとき。
今後の「やりたいこと」「働き方」の見直しを迫られたとき。
また、節目においてさらなる飛躍を目指したいとき。
そんなときにも役に立つ1冊です。
(書籍編集部 能井聡子)ポプラ社
樋口泰行(パナソニック代表取締役専務執行役員)推薦!
「『共感』を得るスピーチの力は、リーダーの重要なスキルの1つである」
シスコシステムズ、リコー、セールスフォース・ドットコムなど600社以上の有名企業に採用されて、1万人以上のビジネスパーソンが実践した「人を動かす話し方」を一冊にまとめました。
著者は、元NHKキャスターで、ミスユニバース日本代表のスピーチトレーナーも務めた「話し方のプロ中のプロ」です。これまで数多くのエグゼクティブのスピーチトレーナーを務めた経験をもとにしたテクニックは、誰もが組織を活性化し、部下を動かすことを可能にします。
しかも、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、孫正義、豊田章男……ビジネス界の巨星の実際のスピーチを収録し、具体的にどこが優れているのかを学ぶこともできます。
コロナ禍によりビジネスのオンライン化が加速し、これからますます「人を動かす話し方」が求められます。そんな時代に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
(編集部 碇 耕一)SBクリエイティブ
「締め切りが近いのに、だらだらと仕事を先延ばししてしまう……」「勉強をしようと思ったらゲームで遊んでしまった……」
これはよくある現代人の悩みだと思いますが、なぜこのようなことが起きるのでしょうか? やる気の問題? 育てられ方? 最近の研究では、人間のもっと根源的な部分に原因があるのだとわかってきています。それは人間の脳と遺伝子が、数千年前から変わっておらず、近年著しく発展したテクノロジーや仕事に適応できていない、つまりはそもそも仕事に集中できるように人間の脳はできていない可能性があるということです。
しかし一方でそれをカバーする方法も科学的に研究されてきました。本書はハーバード大学、スタンフォード大学、コロンビア大学他、世界の最先端研究によって証明された集中力アップテクニックを結集して、それをたった2枚のシートに凝縮しました。超簡単に実践できるこのノートで、毎日無敵の集中力を手に入れましょう。
(学芸書籍編集部 長谷川諒)