仕事に家事、育児。多忙なワーママはるさんの人生を変えた「ある習慣」
「人生をデザインする時短術&習慣術」開講記念イベントレポート

フライヤーが主催するオンラインコミュニティflier book laboでは、さまざまな会員限定サービスを提供しています。その魅力をちょっとだけ体験していただける無料のランチタイムセッションが、2022年2月10日に開催されました。
ゲストスピーカーは、オンライン講座「flier book camp」で講師を務めてくださる尾石晴(ワーママはる)さんです。はるさんが担当する講座は、題して「人生をデザインする時短術&習慣術」。2021年に大好評だった講座を再度開講するということで、あっという間に満席となりました。
今回のセッションでは、株式会社フライヤーで「flier book camp」企画運営を担当する久保彩のファシリテーションで、プログラムの内容を先取りしてご紹介いただきました!
「このままでは破綻する!」と気づいたときに、まずやったこと
久保彩(以下、久保):
はるさんの著書『やめる時間術』『ワーママはるのライフシフト習慣術』は、多くのフライヤーユーザーに支持されましたね。昨年の講座「人生をデザインする時短術&習慣術」も大人気で、あっという間に定員に達しました。あらためて自己紹介をお願いできますか。




ワーママはる、尾石晴と申します。パーソナリティを務めるVoicyチャンネル「ワーママはるラジオ」は、3000万回再生を達成、8万5000人以上にフォローしていただくまでになりました。
子どもが2人いて、2020年4月まで、外資系企業で管理職を務めながらワンオペ育児をしていました。会社員を卒業した後は、本を書いたりオンラインヨガスタジオを運営したりと、「サバティカルタイム(使用用途を決めない学びの休暇)」を楽しんでいます。
久保:今回の講座は、2冊のご著書がベースになっています。それぞれの執筆動機や内容をお聞かせいただけますか。
はる:1冊目の『やめる時間術』のテーマは「時間」。このテーマを選んだのは、時間=人生だから。人生に直結する「時間」の使い方についてシェアできればと思い、執筆しました。
『ワーママはるのライフシフト習慣術』は、1冊目をふまえて「人生をいかに自分好みにアレンジしていくか」をテーマにしています。
久保:たしかに『やめる時間術』→『ワーママはるのライフシフト習慣術』という順で読むと、「自分の人生なのに主導権を握れている感覚がない」「振り回されている気がする」といった状態から抜け出せる気がします。
はる:私自身、仕事とワンオペ育児を両立するなかで、「24時間あるはずなのにどうしてこんなに慌ただしいんだろう」「やり切った感覚がない」と悩んでいたんです。
久保:わかります、わかります。私にも子どもがいますが、仕事に限らず、子育てでもたくさん球が飛んでくるから、それをひたすら打ち返しているうちに一日が終わっていきますよね。
はる:ボールを打ち返すスキルは磨かれていくんですけどね。ただその一方で「このボール、私は本当に打ち返したいのかな?」と気づく瞬間があるはずです。
私はあるとき突然「このままでは破綻する!」と気づきました。そこで「仕事をやめる?」「家事代行さんやシッターさんに依頼する?」とも考えたんですけど、たどり着いた結論は「仕事に一番多くの時間を使っているんだから、仕事を分解してみよう」でした。
久保:コップの水があふれるほどの状態にならないと、対策を打てないものですよね。そうなる前に仕事を分解して「ここは危ないけど、ここは余裕がある」なんて精査できるといいんでしょうけど……。
はる:そうなんです。だから今回の講座「人生をデザインする時短術&習慣術」でも、まずは時間の棚卸しをするワークをやってみようと思っています。「いまの時間の使い方は理想的なのか」「自分は将来どうしたいのか」を考える時間としてほしいですね。
私がはじめて棚卸しをしたときは、理想からはほど遠い状態でした。人生は長いですから、足し算や引き算を繰り返して、時間をかけて調整していきましょう。
Q. 多忙すぎて「棚卸し」をする時間が取れないのですが……。
久保:「棚卸しする時間も取れない」とチャットに書き込んでくださった方がいますね。そういう方にこそ、「人生をデザインする時短術&習慣術」に参加してもらいたいと思います。
はる:その通りです。次々にボールを打ち返さなければいけない人にとって、棚卸しの時間を確保するのは難しいでしょう。だからこうした講座に参加するなどして、場を設けるといいですね。
前回のオンライン講座でも、参加者の横に小さいお子さんが映っていたことがありましたし、食事をしながら参加してくれた方もいました。
久保:「会社の若いメンバーがモヤモヤを抱えているけど、どうアドバイスしていいかわからないからヒントがほしい」とおっしゃっていた経営者の方もいました。
はる:年代も性別もさまざまで、フライヤーらしいコミュニティでしたよね。
コミュニティの力は大きいものです。お互いの発言を聞き合う中で内省が進みますし、仲間がいることがモチベーションになります。
私が運営する、朝5時半からのオンラインヨガも同じ。ひとりでYouTubeを見ながらヨガをするんじゃなくて、オンラインヨガを選んでくれるのは、「仲間の存在」が継続の大きなモチベーションになるから。「今日は気分が乗らないな」と思っても、仲間と顔を合わせれば、自然と体が動きますよね。
Q. 「棚卸し」の具体的な方法を知りたいです
久保:
今度は「棚卸しの方法を教えてください」という質問をいただきました。
はる:あまり深く考えずに、現状を書き出すだけでかまいません。もし書けなかったら、現状を把握できていないということ。「把握できていない」という事実に気づくのも大切なことです。
久保:はるさん自身、棚卸しによって多くの発見をされてきたのではないでしょうか。
はる:たくさん発見しましたね! 仕事でいっぱいいっぱいになっていると思っていたけど、ダラダラとスマホを見ていたり、パっと済ませられるはずの買い物に30分もかけていたり……。
久保:棚卸しをするだけでも、時間の使い方が改善に向かいますよね。しかもはるさんの講座では、分解の切り口を挙げてもらえるから、ハードルが低くて。
はる:毎回宿題を出しますが、どれも「書くだけ」とか、家族に「聞くだけ」。ちょっとしたことですが、仲間と持ち寄ってシェアすることで感度が高まり、たくさんの気づきが得られるはずです。
久保:チャットで、前回の講座を受けた方がコメントしてくださっていますね。講座卒業後も棚卸しを続けていると書いてくださっています。講座を通して棚卸しの枠組みをマスターできたと。うれしいですね!
講座は、オンラインで小グループに分かれて話し合った後、全員で話したり、はるさんの話を聞いたりする流れで進めます。はるさんがそれぞれのグループの話に少しずつ参加して、そこで聞いた話をみんなにシェアしつつ、アドバイスをしてくださるのが楽しいんですよね。

「flier book camp」での経験を生かして、3冊目を執筆中
久保:
はるさんはいま、3冊目を執筆中とうかがいました。今回はどんなテーマなんですか。
はる:「学び方」です。自分に合った学びの「型」を見つけてもらえるような本にしたいと思っています。
特徴は、ワークを多数掲載していること。実はこの形式にしたきっかけの一つには、前回の講座があるんです。
久保:そうなんですね! 具体的にお聞かせいただけますか。
はる:実は前回の講座を担当するまで「ワークってあまり機能しないんじゃないか」という思いもありました。
でも講座をやってみると、参加者の方が熱心にワークに取り組んで、たくさんの気づきを得てくれました。その姿を見て、ワークの効果をあらためて知れたんです。
久保:うれしいですね。はるさんのワークは30分程度でできるので、子育て世代をはじめとした、忙しい方でも取り組みやすいと思います。
はる:ありがとうございます! 今回の本に掲載するのは、30分以内で取り組めるワークだけと決めています。ひとりランチに本を持って行って、ワークにサクッと取り組む――。そんなふうに使っていただければうれしいです。
久保:ますます楽しみです! 今回の講座もあっという間に満席となりましたが、最後に、講座に申し込んでくださった方へメッセージをお願いします。
はる:過去の私が聞いておきたかった内容や、自分のものさしを強くしていくような内容を詰め込んだ講座をデザインしました。自分ひとりでは考えを深められないと悩む方や、考える時間が取りにくい方のヒントになれば幸いです。
久保:はるさん、ありがとうございました! 今回の講座もよろしくお願いします。




尾石晴(ワーママはる)
外資系メーカーにて16年間勤務。共働き、長時間労働、子持ち管理職、ワンオペ育児、ワーママを経験する中で日々葛藤し、2020年4月に会社員を卒業し、現在はサバティカルタイム(使用用途を決めない学びの休暇)中。その経験の中で培ってきた時短術、習慣術、思考法、実践術を日々SNS(音声メディア「voicy」や「Twitter」「note」など)で発信。自分を主語にした、主体的な生き方を語る言葉が多くの人の心を動かしている。『やめる時間術』(実業之日本社)『ワーママはるのライフシフト習慣術』(フォレスト出版)を上梓。
久保彩(くぼ あや)
株式会社フライヤー 新規事業担当 執行役員
大学卒業後、大手メーカーにてシステム開発の企画・開発・PJマネジメントに携わる。その後、総合系コンサルティング・ファームで大手企業の新規事業/新規サービスの企画・立上・展開を担いながらMBAを取得。2020年よりフライヤーの新規事業担当 執行役員に就任。読書の新しい価値を追求するコミュニティflier book labo、本から深く学ぶflier book camp企画運営責任者。