「負けていられない!」とやる気が湧いてくる、「非20代」の起業家本 5選
彼らは会社で何を学んできたのか?


起業家が書いた本は、経営者や起業を志す人だけのものではない。起業家本を読むべき理由は大きく分けて2つあると考えている。
1つは、彼らの処世術やビジネススキルは非常に参考になるからだ。
起業家だって独立する前はいわゆる雇われの身。上司や部下とうまくいかなかったり、仕事で失敗したり、多くのビジネスパーソンと同じような悩みを持っている。そんななかで、成功する起業家は会社員だったときから優秀な成績を残しているものだ。起業家本を読めば、独自の仕事術や感性を学ぶことができる。
もう1つは、起業家が大きな困難に立ち向かう姿は、読んでいてやる気が湧いてくるからだ。起業家本を読むと、彼らは「全員」、かなり手痛い失敗を経て成長しているというところが共通していることに気づく。しかし苦境から立ち直り、上場を果たしたり、サービスが世界的に認められるようになったりする様子は、まるで栄養ドリンクのように読み手のモチベーションを刺激してくる。
今回は、非20代の起業家の人生を紐解く書籍を5冊紹介したい。


いまから約20年前、もともと角川書店で編集者として働いていた見城徹があらたに「幻冬舎」を創業した。創業したばかりの出版社であるにもかかわらず、人気作家が続々と作品を発表。彼の濃すぎるキャラクターと経営哲学に、読み手の心はギュッと掴まれ、強烈に揺さぶられるに違いない。


急成長中のベンチャー企業が「なぜその事業を始めたのか」「事業が急拡大している要因は何か」を惜しげもなく明かしてくれる。登場する7社の経営者が持つ「使命感」には思わず感心させられることだろう。
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※本書で紹介されている株式会社サーキュレーション 代表取締役 久保田雅俊さんのインタビューはこちらから。

地位・名声・報酬、いずれも高い「弁護士」という職業に甘んじることなく、社会をよくするために起業の道を選択した、弁護士ドットコムの元榮太一郎。8年間ものあいだ実質赤字の経営が続いたが、諦めることなく上場を果たした、熱い挑戦の物語とは。


IT起業家たち20名のリアルな体験談をインタビュー集。成功の美談ばかりでなく、失敗や挫折を追体験することができる。彼らの強烈なエネルギーや人柄の魅力に引き込まれ、読後には新しいことへの挑戦意欲が高まってくるはずだ。


ベンチャー企業が大手企業に対して早朝にプレゼンテーションをおこなう、「モーニングピッチ」。いまでは新聞やTVにも取り上げられるようになったこのイベントを仕掛けたのは、勤務先が異なる20代の3名の有志連合だった。自分の会社を辞めることなく、世の中に大きな影響を与えるにはどうしたらよいのだろうか?
今回紹介した5冊は、どれもflierで要約を読むことができる。
要約を読んで気に入った本があれば、ぜひその本を手に取っていただければ幸いだ。
どれも紙面から起業家たちの熱量が伝わってくることうけあいである。