【〈連載〉わたしたちの未来の話をしよう 第1回】
今だからこそ読みたい、未来を考えるための3冊


今週から始まりました新連載「わたしたちの未来の話をしよう」では、その名のとおりわたしたちの未来をテーマにおすすめの書籍を紹介します。第1回は、今だからこそ読みたい、未来を考えるための3冊です。
新型コロナウイルスの蔓延により、私たちの生活は大きく変わることを余儀なくされました。暗い話題を耳にしがちですが、こんな時代だからこそ、明るい未来について考えたい。そんな思いを込めて、わたしたちのライフスタイルや働き方について前向きに考えさせてくれる3冊をご紹介します。


新型コロナウイルスの流行をきっかけに、わたしたちの生活はガラッと変わったように感じられます。これまでの「あたりまえ」が、あっという間に「あたりまえ」ではなくなる。しかし、よくよく考えてみるとわたしたちのこれまでの「あたりまえ」は意外に最近できたものだったようです。中高生向けの講義をまとめた『未来をはじめる』のなかでは、「日本の伝統」と言われることもあった「サラリーマンと専業主婦」というスタイルは比較的新しいモデルだということが語られます。
また、30年前の映画で描かれた2015年の様子は実際とはまったく異なるように、未来予測はいつの時代でも難しいものだったようです。未来はいつだって不透明で、「あたりまえ」はどんどん変わっていくもの。平易な語り口で、変わりゆく時代に人と一緒にいることの意味について考える本書を読み返してみると、〈未来〉への見方が変わるかもしれません。


これまでだったら、「有休消化100%」「在宅勤務が3割」と聞いても、「そんなの日本じゃ絶対ムリ!」と思っていたかもしれません。でも、コロナショックで強制的にリモートワークになってみて、「意外とできる」と感じた方も多いのではないでしょうか。
その気になったら、わたしたちは新しい「あたりまえ」をつくることができる。それがわかった今だからこそ、『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』を読むと、遠くフィンランドの人々の働き方を、自分ごととして考えることができるような気がします。


こんなふうに変化の激しくて価値観が揺らぐ時代だからこそ、自分の人生を生きるためには確固たる「自分」を中心とした価値観が必要になる。最後にご紹介する一冊は、「これからを生き抜く究極の自己中戦略」と銘打たれた『個人力』です。
本書では、自分が本当に幸せに感じられる充実した人生をつくるために「ありたい自分(Being)」を大事にする生き方を説き、ありたい自分にわがままに人生を楽しんでいいのだと力強く背中を押してくれます。大きな変化を余儀なくされている現在のピンチを、本書の考え方が自分をアップデートするチャンスに変えてくれるかもしれません。
以上、今だからこそ読みたい、未来について考えるための3冊をご紹介しました。気になる本があったら、ぜひ各ページから要約を読んでみてくださいね。次回の「〈連載〉わたしたちの未来の話をしよう 」もお楽しみに!