【〈連載〉わたしたちの未来の話をしよう 第2回】
テレワーク時代のピンチをチャンスに変える3冊


わたしたちの働き方が大きく変わるなかで、これまで「リアルの代わり」として考えられてきたものが、「新しいリアル」になりつつあります。
テレワーク、リモート、オンラインのピンチやストレスを、チャンスや新しい楽しさに変えるヒントをくれる3冊を紹介します。


「会うが仕事」と言われる営業職。コロナショックの影響で取引先と会えなくなって、困っている方が多いのではないでしょうか。『コンタクトレス・アプローチ』では、コロナショック前から「会わない営業」を推進してきた著者が、「たとえコロナショックがなくとも、メリットが多い『コンタクトレス・アプローチ』を推進するべきだ」と主張しています。
オンライン営業では、交通費や移動時間、紙資料の印刷などのコストを下げ、アプローチ数を増やすことができます。そうすれば、たとえ対面営業よりも契約率が落ちたとしても、全体としては今まで以上の成果を生み出すことができます。今は「オンライン営業」を取り入れる絶好のチャンス! 本書と一緒に、会えないピンチをチャンスに変えましょう。


これまではリアルな授業の補助や代用と考えられてきたEdTechを用いた指導。コロナショックによる休校や対面授業の中止で、急激に需要が高まっています。『EdTechが変える教育の未来』では、EdTechを「デジタルテクノロジーを活用した教育のイノベーション」と定義し、テクノロジー活用によって教育や学び方の変革を促しています。
学校に行かずに学ぶためのヒントが満載の本書は、自宅学習中の子どもたちの教育だけでなく、大人の学び直しにも新しい視点を与えてくれます。無料のオンライン教材を活用すれば、最近増えている自宅時間に、これまで興味のあった分野を学ぶこともできちゃいます。お家ごもりの時間が学び時間になったら、明るく前向きな気持ちになれそうですね。


こんなときだからこそ、人と集まり、助け合う意味がある。最後にご紹介するのは、コミュニティ運営のスペシャリストたちによる、『「コミュニティ」づくりの教科書』です。これまでのやり方では「コミュニティ」の運営が難しくなってきていますが、みんなが困っている時期だからこそ、コミュニティは力を発揮するはずです。
本書では、コミュニティの立ち上げから運営、オンラインでのイベントの開催についても詳細に解説されています。本書を読むと、会えなくても人とつながっていられると実感できるはずです。
以上、ピンチをチャンスに変えるためのヒントを与えてくれる3冊をご紹介しました。まだ読んだことのない本があったら、各ページから要約をお試しください。次回の「〈連載〉わたしたちの未来の話をしよう 」もお楽しみに!