【編集部のイチオシ2022年1月号】
知れば心が軽くなる!


「要約の達人が選ぶ、今月のイチオシ!」では、編集部メンバーが毎月持ち回りで、それぞれの「イチオシ」を紹介していきます。
今回は、知ることでちょっと心を軽くしてくれる3冊を選びました。自分とは違う感じ方や考え方の人に、どう接したらいいのかわからない。いきなり言われた一言に傷ついてずるずると気持ちを引きずってしまう。さらには、将来の漠然とした不安にモヤモヤ。そんなとき、ヒントをくれる本を紹介します。



SNSで話題沸騰の「パフェねこ」の要約がフライヤーで読めるようになりました。『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』は、親しみやすいねこを主人公にした4コママンガを交えて、日常に起こる辛い出来事から、心を守るための考え方を教えてくれます。
たとえば、相手の何気ない一言に傷ついて、ずっとそのことばかりを考えてしまっていたとき、著者を救ったのは「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」という友人の一言だったといいます。きっと相手は全然気にしていないのだから、こちらも「恋をしている」みたいに嫌な相手のことを考える必要はないのです。「メンタル本大賞2021」大賞を受賞した本書の助けを借りて、モヤモヤした気持ちを頭から消してしまいましょう!
本書の編集を手掛けた大川美帆さんへのインタビュー記事はこちら。


「ジェンダー平等」はSDGsの17のゴールの一つに掲げられている重要なテーマです。日本の男女平等は進んできたのでは?と思いきや、『ジェンダーギャップ・レポート2021』の男女平等を示す指数の総合評価で、日本は156ヵ国中120位。韓国の102位や中国の107位を下回っています。
性差別をテーマにしながらも、軽妙な文体でユーモア溢れるエッセイ、『モヤる言葉、ヤバイ人』には、「いるいるこんな人」と思うような「ヤバイ人」の「モヤる言葉」がずらり。アルテイシアさんが「モヤる」言葉を切り倒していく様に爽快感を感じつつも、「これは自分も言ってしまっている」という言葉にドキリとさせられます。モヤる言葉に的確に言い返す護身術、そして自分が人をモヤらせるヤバイ人にならない術を知っておくと、自分の心も相手の心も軽くすることができるかもしれません。


65歳以上の6人に1人が認知症があるといわれており、認知症と一生無縁でいられる人は少数派です。『認知症世界の歩き方』は、認知症のある人本人からの視点にこだわって、本人の気持ちや日常生活の困りごとを認知症世界の「旅行記」として紹介したユニークな一冊です。乗り込むと記憶を失う「ミステリーバス」、自分にだけに見える「パレイドリアの森」など、本を読みながら認知症世界を実際に歩いている気分を味わうことができます。
本書のいうように、認知症世界は、少し先の自分、あるいは、自分の大切な人が生きることになるかもしれない世界です。誰もが旅の初心者であり、「今までできたことができなくなる」という不安はつきまといます。それでも、旅のガイドがあれば、この世界で生きる勇気が湧いてくるのではないでしょうか。「知ること」は、きっとあなたの心を軽くしてくれるはずです。
以上、知れば心が軽くなる3冊を紹介しました。気になる本が見つかったら、まずは要約を読んでみてくださいね。