出版社のイチオシ#004


「出版社のイチオシ」第4弾でございます。
いよいよ読書の秋といえる季節がやってまいりました。今回はマーケティング、学習法、プログラミング教育、女性の生き方についての本をご紹介いたします。
「なぜこの本をつくろうと思ったのか」という背景から、その本が生まれた必然性が見えてきます。つくり手のことを想像しながら読書をすると、またいつもと違った感想が浮かんでくるかもしれません。
エムディエヌコーポレーションのイチオシ
ネットショップ運営、Web制作やマーケティングに携わる方にとって、消費者が実際に購買行動を起こすためにはどうしたらよいのか? というのは永遠の課題ですよね。
ボタンの色や位置、画像の大きさやキャッチコピー、あるいはサイトのデザイン自体に問題があるのではないかとあれこれ悩んでいる方も多いはず。
本書は、消費者の行動心理に焦点を当て、Webのインターフェイスやマーケティング施策に有効な61の心理効果を取り上げ、何がどうヒトの心を動かすのかを実践的に解説した書籍です。
「ゲシュタルトの理論」「ジャムの法則」……などなど。どこかで見聞きした言葉もあるかもしれませんが、用語解説にとどまらず、実際のWebへの応用についても作例付きでわかりやすく解説しましたので、クライアントのプレゼンにも今すぐ使えます。
いま流行りの行動心理学や行動経済学に興味のある方にも、手に取っていただきたい一冊です。
(担当編集者 泉岡)
サンクチュアリ出版のイチオシ
(発売たった1ヶ月で5刷10万部突破!!)
いくら本を読み漁ったりセミナーに参加しても、イマイチ身になっている気がしないと感じている人は多いと思います。
それはいくらインプットしても、アウトプットしなければ脳はすぐに忘れてしまうから。
知識は使うことで脳が重要な情報と捉え、はじめて長期記憶として脳に保存されるそうです。
著者で精神科医の樺沢先生は「メルマガ毎日発行13年」、「YouTube毎日更新5年」、「年2~3冊の出版10年連続」など、日本一情報発信をしている医師であるにもかかわらず、毎日7時間以上の睡眠や、年30回以上の海外旅行に時間を割けるそのコツを伺ったところ、その鍵は全てアウトプットが握っていることがわかり、本書の制作に取り掛かりました。
インプットとアウトプットの黄金比率は「3:7」。
アウトプットの方法を工夫し、インプットとアウトプットのバランスを整え、学びと自己成長のスピードを最大化する、そのノウハウがこの1冊に詰まっています。
(編集 吉田麻衣子)
日本実業出版社のイチオシ
「プログラミング教育ってほんとうに必要?」「プログラミングって何?」「プログラミングができないとどうなるの?」
プログラミング教育にまつわる素朴な疑問を持つのは無理もありません。多くの親御さんがプログラミング教育を受けたことがないからです。しかし、「読み書きプログラミング」の時代が来ることが予想され、「プログラミング教育はよくわからない」ではすまなくなっています。
本書では、プログラミングの基礎知識から、家庭でもできるプログラミング教育、おすすめの教材まで、テレビでもおなじみの人気サイエンスライター竹内薫氏がていねいに解説。自身の設立したフリースクールで「プログラミング教育」をおこなう実践者だけに、現場感満載です。
知識ゼロの親御さんでも、プログラミング教育で押さえておくべきポイントがわかります。2020年度の小学校での必修化前に読んでおきたい1冊です。
(第一編集部 前川健輔)
フォレスト出版のイチオシ
本書企画の端緒は、「敏感すぎる」「自己肯定感」といったフレーズがタイトルや帯に入ったライトな心理学本のPOSデータで調べたことです。そこでわかったのが読者の70%以上が女性だったこと。このデータに、多くの女性がストレスにまみれて生きていることを改めて実感させられ、最初から対象読者を女性に絞った心理学本をイメージしました。
男性なら自覚的も無自覚的にも拭い難きミソジニーを持つことを認めざるをえない私としては、著者は女性としか考えられませんでした。お願いしたのは心理ケアサービスを提供する「ヒカリラボ」代表の清水あやこさん。
「女性グループの輪から抜け出したい!」(女から女)、「働くことと素敵な妻・母親をうまく両立できない」(社会から女)、「セクハラ発言をされて嫌な思いをした」(男から女)……女性にとってのあるある的な悩みをカテゴリごとにピックアップしていただきました。
それら悩みの原因には女性ならではの「ゆがみ」があると著者は語ります。本書ではその「ゆがみ」を整える考え方や、手放す方法を心理学に関する国内外の研究・文献をベースに、信頼の置ける論を展開。読後、心が少し軽くなったという読者の声を多数いただいております。
(編集部かばを)