出版社のイチオシ#025


各出版社の「これはぜひ推したい!」という本を揃えたコーナー、「出版社のイチオシ」です。年末年始は、ゆっくり本を読む時間を取りたいものですね。とはいえ実際はいつも以上に忙しかったり、逆にのんびりしすぎてしまったりするものです。意識的に「年末年始はこれを読む!」と心がけるぐらいがいいかもしれません。それでは各レビュー、ご覧くださいませ。
日本能率協会マネジメントセンター
「うつ」などメンタル不調が原因で休職する人の数は、年々増加傾向にあります。さらには、メンタル不調による休職者のうち、約5割の方が再発・再休職という統計も。
残念ながら、メンタル不調の予防、そして「復職」「再発防止」の対策は、まだまだ十分ではないのが現実です。
「一度は体調を崩したけれど、再発したくないから、しっかり治したい。でも早く復帰したい!」そんなジレンマを抱えながら職場復帰を目指す方が、自分でムリなく取り組める「復職準備」をまとめたのが本書です。
ベースにしたのは、復職成功率85%を超えるリワーク(復職)プログラム。1ヶ月間を使って、身体、心、思考力・集中力、やる気・意欲のすべての面で、健康に安定して働ける状態になることを目指したワークに取り組んでいただきます。
週に5日間働き続けるための土台づくりや、自分の考え方のクセに気づくワーク、ストレスをうまく付き合えるようになるワークをとおして、無理なく、着実な復職準備をしていきましょう。
(編集 柏原里美)SBクリエイティブ
私は30歳。将来の働き方のこと、生活のこと、ひいては生き方について、切実に考えるようになりました。先立つものはやはり「お金」。学校で教わってこなかったけれど、何よりも大切なこのテーマについて、ゼロから学んでみたい。そう考えて本書を企画しました。
若干10歳で、投資家デビューを飾ることも珍しくない国・アメリカの、切実で、厳格なお金哲学を痛感したのが、以下のくだりです。
「お金がたくさんある人も、ほとんどないという人も、真っ先に知っておかなければならないことがある。
それは、周りにいるすべての人が、あなたのお金を奪おうとしているということだ」
お金の真理を一言で表した名言です。社会に出るとき、この認識を持っているかどうかで、その後の生き方は大きく変わってくるでしょう。
社会人としての基本的なマネー知識を知っておきたい入社1年目~3年目の方にはもちろんのこと、将来のお金について考え始めた方、「お金と社会の仕組み」に関心ある学生の方など、幅広い方におすすめの一冊です。
(学芸書籍編集部 小倉)サンマーク出版
【発売たちまち重版決定!】
この本は、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに師事し、『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』などの作品を支えたアニメプロデューサーが書いた、あったかくてハラハラして涙がこぼれる、とってもステキな小説です。
【読みはじめたら止まらない!】
友情と挫折、仕事と人生。大切な人との別れ……。
十歳の主人公ピピの成長を通して、生きること、働くこと、人と関わることのすばらしさを堪能できます。
ミヒャエル・エンデ、『ハリー・ポッター』シリーズ、スタジオジブリ作品を愛する人、忘れられない思い出を抱いたすべての人々に、ぜひ読んでいただきたい傑作です。
【あらすじ】
うまく友達をつくれない少女ピピが迷い込んだ、ふしぎな「思い出の修理工場」。
そこでピピが出会ったのは、せっかちで小鬼のようなズッキ、白ヒゲの親方ジサマ、朝は少女、昼は大人、夜は老女になるレディ・ミス・ミセス・マダム……。
ピピは、初めてできた仲間たちとともに、人間たちから思い出を奪い、工場を閉鎖に追い込もうとする「黒いエージェント」に立ちむかうが……?
お近くの書店様で、ぜひお買い求めください。
(編集部 池田るり子)日本実業出版社
「成功する人は、みな歯がきれい」とよく言われます。実際、歯ほど「健康と清潔感」がひと目で伝わるパーツはありません。欧米ではそれなりの社会的地位にある人は、みな自分の歯に対する投資を怠っていません。
しかし著者は、「そもそも日本人は、歯に対する考え方がグローバルな世界の常識に比べて決定的に遅れている」と警鐘を鳴らします。日本では虫歯になった時だけ歯医者に行くのが一般的ですが、その結果、多くの人が「歯並びが悪い」「歯の色が黄色い」「口が臭い」という状況に陥っています。そんな相手が商談でやって来たとして、あなたは「この人と一緒に仕事がしたい!」と思うことができるでしょうか?
本書では、歯科医師としても自己啓発書の作家としても成功を収めている著者が、日本人の古く誤った常識をくつがえし、人生を好転させるための正しいデンタルケア・オーラルケアのあり方と、最新の医療知識に基づいた具体的な方法を教えます。
(編集担当 荒尾宏治郎)エムディエヌコーポレーション
ネットやSNSを見ていると、最近は動画の広告が増えたと思いませんか?
動画はエンタメ性に優れ、SNSやYouTubeといった人気プラットフォームに載せることで“見てもらえる確率”もぐっと高くなることから、現在のマーケティングには欠かせないツールになりました。
一方で、いざ実際に動画をつくるとなると、コストと工数がかかるうえ、技術面の知識やノウハウも必要になるため、なかなかハードルが高いのも事実です。
そこで本書では、「これから動画マーケティングをはじめたい」という方のために、本当に役立つ実践的な内容をまとめました。
動画の企画を立てるポイントから、内製・外注の各ワークフローと注意点、各SNSやYouTubeでの動画運用の流れ、動画広告の出稿方法までわかりやすく解説しています。
ちょっとした商品紹介の動画なら、撮影から編集・公開までスマートフォンだけで完結できます。
大容量・高速通信の5G時代を目前に控え、動画のもつ力は今後ますます増していくことでしょう。ぜひ本書を足がかりに、この強力なツールに挑戦してみてください。
(書籍編集部 後藤孝太郎)