出版社のイチオシ#047


各出版社の「これはぜひ推したい!」という本を揃えたコーナー、「出版社のイチオシ」です。フライヤーで要約をご紹介しきれない書籍の中で、各出版社のオススメを記事形式でご紹介します!
ウェッジ
2月14日から放送開始のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公であり、2024年からの新1万円札の肖像として注目高まる渋沢栄一。コロナ禍のいま、その不朽の著作『論語と算盤』が、「元祖SDGsの理念」として再注目されるなかでの刊行です。
栄一は最初は農民で、その後は尊王の志士、幕臣、明治政府の役人を経て、実業界へ入り、500社余りを創設したことで知られます。100年前に刊行された『論語と算盤』ですが、内容は決して古くなく、いま時代がようやく栄一の理念に追いついたともいえ、存命であれば、いまのコロナ禍でなにを提言するだろうかと考えさせられます。
本書はただの現代語版ではなく、5代目子孫であり、コモンズ投信の会長でもある渋澤健氏によるコロナ後を見据えたコメント付き。指針なき混迷の時代に生きる人向けにわかりやすく要点を絞った内容です。『論語と算盤』を長年愛読するサントリー社長・新浪剛史氏推薦です。
(編集部 X)WAVE出版
自分の持つ強みを知って、幸せになる人を増やしたい
小さな頃から、弱みを矯正することを課題としてきた私たち。そんな生きづらさ・息苦しさがある社会にあって、ぜひとも伝えたいのが、誰もが持つ「性格の強み」を伸ばしていくためのノウハウ本です。
いま、自分の強みを知ることは、生産性アップ、幸福感アップ、自己肯定感アップ、関係性アップ……など、セルフ投資の側面もあります。
日本で初めて翻訳され発売された本書『強みの育て方』は、アメリカで幸せを科学的に研究する「ポジティブ心理学」の研究者55人が作成した「VIA強みの調査票」に基づいて書かれたもの。これは24ある性格の強みのうち、自分はどれが高いかわかる心理テストで、世界中で今3分に1人が受検している話題のものです。
本書では性格の強みの大切さ、24の性格の強みの特徴や発揮の仕方、さらに強みを高めていくエクササイズなどを取り上げ、性格の強みの実践方法を学ぶことができます。
自分の持つ性格の強みを知るだけで、人は9.5倍幸せになり、さらにその強みを使うことができれば幸せは19倍にもなるという研究結果が出ています。
性格の強みは能力とは違い、無理せず自然に使えて、使えば使うほど活力がわいてくるもの。
ぜひ、本書で弱みを矯正したり、カバーすることで疲弊している人たちが、自身の「性格の強み」を知って可能性を引き出しいってほしいと思います。
(編集部大石)自由国民社
これなら伝わる! 20年前から外資系IT企業が実践してきたスキルをすべて伝授。
まだまだ始まったばかりのテレワークですが、新しい働き方を通して、ビジネスパーソンとしてのお悩みもさらに多様化していることでしょう。
実際にやってみてうまくいかなかったこともあれば、やり方すらわからずに不満も我慢もあるけど、今のやり方をそのまま続けていることもあるのではないでしょうか。
本書では、オンラインコミュニケーションでもお互いの意思疎通ができて、仕事が前に進み、最終的には仕事で成果が出せることを目的としています。コミュニケーションの全体像を押さえて、オンラインでの聞くこと・考えること・伝えることを中心にお伝えします。さらに、会議やプレゼンなどのビジネスシーン別のノウハウが得られます。
また、巻末「オンラインコミュニケーションTips」では、すぐに使ってお困りごとを解決するためのヒントもご紹介しました。
具体的なビジネスシーンを想定した超実践的なノウハウを本書で得て、オンラインでもリアルでも「コミュニケーション」を武器に、仕事で成果を上げていきましょう!
(自由国民社 編集部 竹内尚志)日本実業出版社
「本を読むのが苦手」「小説を読むのは好きだけど、専門書やビジネス書は苦手」という方は、多いのではないでしょうか? かくいう私も小説は大好き。でも、勉強や仕事の本となると何をどう読めばいいのか分からないタイプです。
本書は、そんな本嫌い、もしくは「勉強のための読書が嫌い」という人でも読書熱が高まる本です。著者は人生で漫画しか読んだことないくらい本が苦手だったのに、大学生協で出会った1冊の本をきっかけに、4年で1万冊を読破した千田琢哉さん。デビュー以来、20代の若者たちへメッセージを発信し続けてきた著者だからこその、本が読みたくなるテクニックが満載です。
なかでも私がグッときたのは、あるテーマを学びたい時は「好き・嫌い・はじめての著書を意識して3冊選ぶ」、「憧れの難解な本は買っておくと、その本を読む準備が整う=知識が自然と身についていく」、「積読にも意味がある」……など。コロナ禍でおうち時間が増え、仕事にも影響があって将来が不安、そんな方こそ、ぜひ、読んでください。
(新版化担当 山田聖子)新潮社
先日2月13日、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が起きました。直後からSNSで様々なデマが拡散された状況を見て、「10年前の空気」を思い出した人も多かったのではないでしょうか。
放射線という「見えないもの」への不安から、ネット上にあふれる根拠のないデマや陰謀論が人びとの分断を引き起こした原発事故当時の社会状況は、怖れる対象がウイルスに変わった現在でもまったく変わっていません。
そんな時代を生き抜くために、必要なのは「科学的な考え方に基づいた判断」。それはもはや、これからの人々が身につけなければならない「教養」です。そうした〈教養としての「科学的思考」〉を説く、ビジネスパーソンから学生まで手に取れる一冊が誕生しました。
著者の早野龍五さんはスイスを拠点に研究を行ってきた物理学者で、2011年の原発事故以降、Twitterの情報分析・発信で知られるようになった“科学者によるSNS発信のパイオニア”。科学的思考という指針によって、彼は多くの「プロの仕事」を成し遂げ、東大を定年退職後はその発想を経営にも役立てています。
流言が飛び交う時代に“ぶれない軸”で判断するための思考法を、本書からぜひ受け取ってみてください。
(新潮選書編集部 亀﨑美穂)大和書房
あなたは、今の生き方に満足していますか?
「あんなふうに生きられたら……」と誰かをうらやんだり、こっそり比較して「どうせ自分には無理だ……」と諦めてしまったりしていませんか?
誰もが「よりよい人生にしたい」、そして、「もっと『自分』を活かした生き方をしたい」と願っています。
でも、どこから手を付けていいかがわからないから難しいんですよね。
本書では、自分に質問を投げかけながら、目指すべき方向、大切にすべき人、優先するものを明らかにしていきます。
質問は全部で33個。
本に書き込んでいただいても、手元のメモに書いていただいても大丈夫ですが、手を実際に動かすことで、自分の心の奥に隠れている本音を引き出していきます。
世間の基準ではなく、あなただけのオーダーメイドの人生ですから、
大切なのは自分の本当のニーズ。
今の生き方に妥協して生きるより、
ワクワクする理想の人生に一歩踏み出してみませんか?
(編集部 白井)