出版社のイチオシ#065
出版社のイチオシ#065

石田翼

各出版社の「これはぜひ推したい!」という本を揃えたコーナー、「出版社のイチオシ」です。フライヤーで要約をご紹介しきれない書籍の中で、各出版社のオススメを記事形式でご紹介します!
技術評論社
どんどん拡大していく会社と、だんだん失速していく会社の違いはなにか?
1つの答えが「優秀なマネージャーがいるかどうか」です。
目標を立て、戦略を策定し、組織を作り、人の才能を最大限活用し、持続的に成長するような仕組みを作る――「0を1に」するのが起業家だとすれば、「1を100に」するのがマネージャーといえます。
リクルート、DeNAを経て、ハウテレビジョンを上場に導いた実績を持つ長村禎庸さんのノウハウを集大成した本書の特徴は、豊富な図解によるわかりやすさに加え、数々の失敗を自己開示していること。
「数字の話ばかりで、仲間も自分も疲弊させる」
「チームを“自分のお城”のように捉えてブラックボックスにしてしまう」
「メンバーを犠牲にして成果を出すが、持続しない」
そんな経験から学んだ実践知が詰まった1冊です。
マネジメントのあるべき姿を教えてもらえないままマネージャーにならなくてはいけないすべての方へ。
編集担当 傳智之
自由国民社
2021年は、どんな1年でしたか。
本誌は、言葉で1年を記録する年度版の雑誌です。新語や世の中の流行、重要なニュースなどのキーワードから今という時代を感じ取ることができます。
好きなことや興味のあるテーマは、意識せずともたくさん情報が入ってくる時代です。でも、特にビジネスパーソンの方には、それだけでなく広くアンテナを張って収集するべき情報が山ほどもあるのではないでしょうか。そんなときに、ぜひこの1冊を開いてほしいのです。
・気になるジャンルから読める
・あえて「自分に興味のない分野」の言葉から読んでみる
・知らない言葉の意味を知る
さまざまな読み方ができる「読む辞典」です。聞いたことはあるけれど、知っているようで知らない、でも気になっていた言葉の意味を、改めて確認することもできます。
なんでもネットで自分向けにカスタマイズされた情報が入ってくる時代ですが、紙の媒体だからこそのセレンディピティ――思いがけない情報との出合い――も本誌の最大のポイントです。
興味の幅を少し広げて、「教養となる知識」との出会いを楽しんでみませんか。
現代用語の基礎知識編集部/大塚陽子
日本能率協会マネジメントセンター
DX (デジタル・トランスフォーメーション)喧しい環境下に現れた『HRDXの教科書』。とかくアナログな要素や観点が多く、まだまだデジタルとは対極の状況にあるとも聞く人事・HRの世界にDX? という向きも多いかもしれません。
しかしながら、本書で一番訴えたかったのは「デジタルな時代だからこそ、ヒトのチカラで未来を変える」ということ。従来は経験や慣習で行われていた旧態依然とした日本の人事部門ですが、デジタル変革やデジタルをテコにした更なる生産性向上、新たな経営や従業員への付加価値提供が求められています。
人事・HRの仕事には、将来の会社経営や未来を作る次世代の人生を左右する大きな責任とやりがいがあると思います。デジタル変革からは一見縁遠い、組織・人材面こそがDX成功の鍵であり、そんな「新たな未来を作る」HRの役割とやりがいを、本書を通じて、改めて認識していただけるのではないでしょうか。
編集担当:黒川剛ポプラ社
わたちたちは、もっとほめられていいはずなんです!
毎朝起きるのもえらい。週5日仕事をするのもすごい。ご飯をつくるのも洗濯するのも、ぜんぶ。わたちたちは生活しているだけで、えらいんです。すごいんです。
それなのに、ほめられることって少なくないですか? パートナーや友だち、同僚……、心を許した人でも、自分のことを言葉に出してほめてくれることは意外と少ない。「ほめ」が足りないと、どんどんモヤモヤやイライラが募ってくる。いつの間にか仕事も人生も楽しくない、なんてことにも。
そんなモヤモヤを抱えた私たち現代人を、あの手この手でひたすらほめるのが『疲れたあなたをほめる本』です。著者はLINEスタンプやtwitterで人気のイラストレーター・わかるさん。代名詞のうさぎとくまのイラストともに、日常をポジティブにとらえなおすメッセージがギュッと詰まっています。
職場や家庭、いろんなシチュエーションで描かれたページの中に、今の自分にぴったりの気持ちがきっとある。読み終わったころには、「いまの自分、けっこうエラいかも」と思えるはずです。
編集担当:辻敦
公開日:2021/12/17
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