【〈連載〉大人の教養シリーズ 第1回】
今こそ必須の「数学的思考力」を鍛える3冊


リモートワークが増え、自宅での時間の使い方を考え始めた人も多い昨今。
「こんなときこそ学びを深めよう!」「教養あるビジネスパーソンを目指そう!」「独学の時代!」と言われるけれど、いったい何から手をつければ……。
そんなときこそ、flierがいくつか用意している学びの入り口へとみなさんをご招待する、月一連載「#フライヤー大人の教養」はいかがですか。
第1回は、仕事だけでなく日常生活でも役立つ「数学的思考力」がテーマです。
数学以前に数字は買い物するときくらいしか見たくない、という人もいるかもしれません。数学への苦手意識から文系進学をして平和に生きていきたかったのに、いざ会社に入ってみたら数字の山。「数字を意識しろ!」はわかりやすいですが、「ロジックがおかしい」という指摘の裏にも、実は数学が潜んでいたりします。
数学から逃げられないのであれば、むしろお友達になってしまいましょう。
そのきっかけにちょうどいい3冊を紹介いたします。


「数学的に考える」なんて数学嫌いには地球が崩壊しても無理、と思ってページを閉じる前に、まずこの本の要約者レビューをお読みください。いかがですか? 本書が扱っているのは計算の話ではなく、世の中にあふれる「数学コトバ」についてです。それはとりもなおさず、ロジカルに考え、話をするために必要な言語なのです。
数学の学びを深めているつもりが、いつのまにか話し上手への道を歩いていた。思いがけないところから、数学が役立つ実感をもてるようになるのではないでしょうか。


今度は「数字で考える」ですか……と思われるかもしれませんが、この本は要するに、仕事のスピードを上げて自分を磨くためのノウハウを紹介しています。タスクを分解して優先度をつける、ロードマップを描く、プレゼンの説得力をつける、顧客が抱える課題を理解する。そのすべてのキーとなるのが、「数字」なのです。
数字はありとあらゆる情報をつねにささやいています。それに耳を傾け、手を取り合えるようになれば、周囲の状況が断然クリアに見え始めます。数字に追われるのではなく、数字の意味に思いめぐらす時間をつくってみましょう。この本は、そのテクニックをいろいろ教えてくれます。


ここまでで、数学や数字がいかに世の中の「意味」をつくっているかが見えてきたと思います。そう、数学は私たちを包んでいるとてつもないものなのです。
ダメ押しのように数学のすごさを教えてくれるのがこの本。多くの数学トピックを扱いながら、数式は「読み飛ばしていい」といちいち書いてくれるやさしい読み物です。スティーブ・ジョブズの売り方の秘密、粉飾決算の見抜き方、統計はどのように嘘をつくのか、神奈川県横浜市で生活する人の髪の毛の本数。すべて数学でわかります。
数学は、物事の意味、理由、背景を知るための、これ以上ない武器なのです。
数字を見るだけでじんましんが……という人でも、「なんだか楽しいかも?」と少しでも思っていただけたならとてもうれしいです。
普段のご自身の学びについて、ぜひSNSなどで「#フライヤー大人の教養」のコメントを書いてシェアしてみましょう! 新しい学びの入り口が見つかるかもしれません。
次回は1カ月後、「歴史」にかんする3冊をお届け予定です。お楽しみに!