

フライヤーでは全国の未来屋書店100店舗(2023年9月現在)に、POPに掲載されているQRコードを読み込むことによって、その場で本の要約を読むことができる“フライヤー棚”を設置しています。フライヤー棚には毎月の閲覧ランキングベスト10のほか、フライヤーで話題の書籍を常時30点ラインナップしています。
今回はその中から最も売れた3冊をピックアップ。今読むべき本をこの機会にぜひチェックしてみてください!


今回1位に輝いたのは、コンサルタントとして実に3,000社以上の経営者と対峙してきたという著者、安達裕哉さんのエピソードが豊富に紹介されている『頭のいい人が話す前に考えていること』でした。
本書では、人の心を動かすための7つの黄金法則と5つの思考法が提示されています。その中でもあらためて納得させられたのが、「伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい」という法則。たとえばあなたが、好きな人に告白して、断られてしまったとします。断られた原因は、告白の言葉か、告白をする“まで”か、どちらにあるでしょうか。
答えは後者のはずですが、ビジネスシーンではなぜか「告白の言葉が悪かったんだ(=話し方が悪かったんだ)」と考え、「上手な伝え方」を学ぼうとする人が多いものです。それよりも「相手に伝わらないのは、話し方が悪いのではなく、考えが浅かったから」と認め、思考の質を上げる努力をすることが先決であるにもかかわらず。
あなたは話す前に何をどう考えますか? 本書を読んで、結果につながる思考術を身につけましょう。


第2位は、「いい人間関係」をつくるための習慣を教えてくれる『否定しない習慣』です。
著者の林健太郎さんは、日本を代表する大手企業や外資系企業、ベンチャー企業、家族経営の会社などで、のべ800人を超える経営者やビジネスリーダーに対するコーチングを行ってきた、コミュニケーションのプロ。そんな林さんは、よりよい人間関係を築くためには、何よりも「否定しないこと」が大切だと説きます。
「そんなの、当然でしょう」と考える人も、ついよかれと思って、家族や部下の意見や考えを否定してしまうことがあるはずです。そこで意識してほしいのが、「事実だから否定してもいい」「自分は正しい」という思考を捨てるとともに、「過剰な期待」をしないこと。自分の正義を相手に押し付けたり期待しすぎたりするのをやめ、「言われた相手がどう受け取るか」を想像した上で、お互いが納得できる落としどころを探るマインドをもってみましょう。
4種類の「承認」を使いこなす方法や、否定してしまったときのリカバリー法など、何度も読み返したくなる人間関係のコツが丁寧に紹介されている本書。「いい人間関係」をつくりたい方にぴったりの一冊です。


第3位は、タイトルがひときわ目をひく『エレガントな毒の吐き方』です。
上司や同僚との間で困ったことや嫌なことがあったとき、はっきりと「迷惑です」「それは違います」と言い返すのはなかなか難しいもの。そこで脳科学者である著者の中野信子さんは、京都人の「イケズ」を手本とした知的戦略「エレガントな毒の吐き方」を提案します。「言いにくいことを賢く伝える」このコミュニケーションは、脳科学的に見ても合理的なのだとか。
たとえば仕事ができない人について、第三者から「仕事ぶりはどう?」と聞かれたとしましょう。京都式の伝え方では「いい人なんですけど、少しのんびりしていますね~」「なかなかおもしろい人ですね」といったように、相手に敬意を示す姿勢をキープしつつ、褒めてから落とします。「のんびりしている」や「おもしろい」は、仕事相手への言葉として適切ではありません。なんだか違和感があり、不快感が察せられる言葉選びです。これがエレガントな毒の吐き方のポイントとなります。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、試してみると「言えた!」とスッキリするはずです。「京都風コミュニケーションは怖い」という印象をもっている人も、本書を読んでみると、イケズの合理性に納得したり、クスッと楽しい発見を得られたりすること間違いなしです。