日本語練習帳

未 読
日本語練習帳
ジャンル
著者
大野晋
出版社
定価
858円(税込)
出版日
1999年01月20日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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日本語練習帳
日本語練習帳
著者
大野晋
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定価
858円(税込)
出版日
1999年01月20日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
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おすすめポイント

オンラインによるコミュニケーションが増えたことで、メールやSNSなど、書き言葉でのやりとりの機会も増加した。日本語を読み書きする力の必要性は高まる一方だ。日本語が母語である人は、何も考えなくても使えてしまう。それだけに、あらためて「よく」読み書きできるようになろうと思うと、何をすればいいかわからないものだ。

本書は、そんな日本語の読み書きを、基礎の基礎から教えてくれる。内容は本格的だが、平易な言葉で、解説はシンプルだ。文を読んだり書いたりすることについてあまり考えたことがないという読者も、この本だったらわかりやすいと思えるだろう。単語の使い分けからはじまり、文の構造、文章の骨格のつかみ方へと練習問題を交えながら段階を踏んで進んでいく。初心者はもちろん、すでに文章を書くことを仕事にしている人や、日々何通ものメールや文書を作成しているビジネスパーソンにも、新たな気づきをもたらしてくれることだろう。

本書は手っ取り早く文章が「うまくなったように見せる」テクニックの本ではない。ゆっくり時間をかけて本当の意味での「日本語力」を育てるための本だ。じっくりと「日本語」と向き合う時間を持つことで、文章へのセンスが磨かれていくはずだ。大人になった今、あらためて教科書を開き、「日本語」の練習をしてみてはどうだろうか。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

大野晋(おおの すすむ)
1919—2008年
1943年東京大学文学部国文学科卒業
専攻—国語学
著書—『日本語をさかのぼる』
『日本語の文法を考える』
『日本語以前』
『日本語の起源 新版』
(以上、岩波新書)
『学力があぶない』(共著、岩波新書)
『日本書紀』(共編・校注、岩波文庫)
『岩波古語辞典』(共編)
『上代仮名遣の研究』
『仮名遣と上代語』
『文法と語彙』『日本語について』

『源氏物語』『係り結びの研究』『日本語の形成』(以上、岩波書店)
『日本人の神』(新潮文庫)ほか

本書の要点

  • 要点
    1
    日本語の文章力を上げるには、言葉に敏感になることだ。似た言葉を区別し、使い分けられるようになったほうがよい。しかし、それは「正しい言葉」を主張することではない。言葉は絶えず変化するものでもある。
  • 要点
    2
    文を読みやすくするには、文の接続が不鮮明になる「ガ」による接続と、尊大な印象になる「ノデアル」を削除することだ。文は短いほうがわかりやすくなる。
  • 要点
    3
    長い文章を書くには、文章の骨格をつかむ力が重要だ。文章を短く要約する練習を繰り返すことで文章を読む力が養われる。文章の骨格がつかめると、文章を書く力もついてくる。

要約

「日本語」に敏感になろう

単語のニュアンスに敏感になる

文章はひとつひとつの単語で成り立っている。日本語がよく読めるように、書けるようになりたいならば、まずは単語の形と意味に敏感にならなければならない。

例えば、「思う」と「考える」はどう違うだろうか。「私はこうしようと思った」「私はこうしようと考えた」のように、どちらも使える場合と、「故郷を思う」「問題を考える」のように、いずれかしか使えない場合がある。2つの言葉には意味が重なるところと重ならないところがある。その重なりの大きさは、言葉の組み合わせによってそれぞれ異なる。意味が重なるもの同士の微妙な使い分けが、「言葉のニュアンス」だ。両者の違いを明らかに意識して使い分けられるかが、言葉の使い方の鋭敏さに関わる。

言葉の感覚を研ぎ澄ます
kazuma seki/gettyimages

人間は人の書いた文章を読んで、その文脈ごと言葉を覚える。そして、それまでに出会った文例の記憶にもとづいて、言葉づかいが適切かどうかを判断する。文例の記憶が多い人は言葉づかいの判断がしやすくなる。よい言葉づかいをしたいと思う人は、よい文章を多く読んで、文脈ごと言葉を覚えるべきだ。

「新しい言葉」がつくられることもあるが、大部分は一時流行しただけですぐに消えていく。しかし、久米正雄が「微笑」でも「苦笑」でもない笑いを表現した「微苦笑」は、その存在を社会に認められ、今や和英辞典にも載っている。新しい言葉は、人間の行為や社会の状況に応じた必要性からつくられる。それがいい言葉かどうかを感じる鋭い感覚を養うには、まずは自分が区別して使える語彙を増やすことだ。語彙が少なくてはいい表現ができないからだ。

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