動画2.0
VISUAL STORYTELLING

未 読
動画2.0
ジャンル
著者
明石ガクト
出版社
定価
1,500円 (税抜)
出版日
2018年11月05日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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明石ガクト
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定価
1,500円 (税抜)
出版日
2018年11月05日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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レビュー

動画の時代が来ると聞いても、ほとんどの人が「当然だろう」と思うはずだ。既にYouTubeで動画を日常的に視聴するようになり、FacebookのフィードやTwitterのタイムラインにも動画が溢れているのだから。だが、そもそもこの「動画」とは何なのだろうか。動画と映像の違いは何か?

動画メディアONE MEDIAを経営する著者は2007年、iPhoneの登場に伴って動画が生まれたと指摘する。スマートフォンを手にした人々は、スキマ時間にコンテンツを視聴するようになった。そのコンテンツはテレビ向けに作られた映像とは明らかに異なり、会話の間を編集でカットするなど、スキマ時間の視聴に最適化されている。著者の言葉を借りれば、動画はスキマ時間に視聴できるように「情報の凝縮」がなされた映像コンテンツなのだ。

動画はまずYouTubeで花開き、その後はFacebookと組み合わさって爆発的に流通することとなる。しかし2018年1月、Facebookアルゴリズムが変更され、量産型の動画コンテンツが淘汰され始めた。今や、人の心を動かすコンテンツこそが価値を持つことになったということだ。これは、何か伝えたいメッセージがある人にとっては、動画を武器にして活躍する大チャンスでもある。

これからの時代、動画のことを知らずして生きていくことは不可能になるだろう。本書には、クリエイターに限らず、全ての人が教養として知っておくべき情報が満載だ。

森本 進也

著者

明石 ガクト(あかし がくと)
ONE MEDIA代表
1982年静岡生まれ、2006年上智大学卒業。
2014年6月、ミレニアル世代をターゲットにした新しい動画表現を追求するべくONE MEDIAを創業。
多くのソーシャルメディアのコンテンツパートナーとして動画を配信中。
直近ではショートフィルム製作やデジタルサイネージでのコンテンツ展開も行っている。

本書の要点

  • 要点
    1
    2018年に動画のサードウェーブが始まり、動画は「動画コンテンツにする意味や価値があるのか」「エンゲージメントがある動画なのか」がより問われるようになっている。
  • 要点
    2
    インターネット配信によって「作る」ことと「届ける」ことが統合された。クリエイターはソーシャルメディアを活用してどんどん動画を配信できる。
  • 要点
    3
    動画をマネタイズするためのポイントは3つ。1つ目はどこのプラットフォームで勝負するかを決めること。2つ目はそのプラットフォームで輝くスタイルを考えること。3つ目はスタイルを踏まえたエンゲージメントの高い動画を作り続けることだ。

要約

ヴィジュアルストーリーテリングの時代

ヴィジュアル化する世界
Tero Vesalainen/gettyimages

スマートフォンの登場により、世界は急速にヴィジュアル化している。たとえば食べログを使うときには、長文のレビューよりも星の数と、食べ物や店内の写真を見るだろう。同様に、行けなかったフジロックの様子は、誰かのブログ記事で知るよりも早く、Facebookのタイムライン上に流れてくる写真や動画で見られる。テキスト主体だったTwitterですら動画プラットフォームへと変化を遂げつつあるほどだ。もはやヴィジュアル化を無視することはできない時代になった。

著者は、2014年に動画メディアを立ち上げた。彼は、動画やInstagramに対して感じる「なんだか、最近メディアとかコンテンツの形が変わったぞ」という違和感の根本にあるのは「ヴィジュアルストーリーテリング」だと語る。「ヴィジュアルストーリーテリング」とは、発信したいことを熱弁や長文ではなく、ヴィジュアルで伝える技術のことだ。

動画のファーストウェーブ

動画というキーワードが世界中に注目されるようになったのは、2005年のことだった。2005年に誕生したYouTubeは、今や世界中のユーザーが1日に10億時間視聴するプラットフォームへと成長した。2005年からYouTuberが日本中を席巻した2014年までの期間を、著者は動画のファーストウェーブと呼ぶ。

これはコーヒーカルチャーにたとえるとわかりやすい。コーヒーカルチャーにおけるファーストウェーブは昔ながらの喫茶店スタイルだ。すぐに人気が出ずとも自分のスタイルを大事にする、古くからの常連を大事にする、毎日店を開ける。まさにYouTuberの秘訣そのものだ。YouTuberは視聴者と近い距離間で撮影し、ファンへのコメント返信を欠かさず、毎日必ず動画を配信する。

動画のセカンドウェーブ
anyaberkut/gettyimages

2015年には、Facebookと動画が組み合わさって動画のセカンドウェーブが起きた。Facebookの特徴は、検索を介さずフィードに流れてくるコンテンツに偶然出会うことだ。

これはコーヒーカルチャーにおけるセカンドウェーブ、スターバックスに相当する。スターバックスは、渋谷駅や新宿駅のようなターミナル駅に必ず出店している。ターミナル駅への出店には、十分な資金力や体制が必要だろう。

Facebookにおける動画にも同じことが言える。多くの人のフィードに動画を露出するには、広告出稿のための資金と大量の動画コンテンツが求められる。

動画のセカンドウェーブの主役は、動画の大量生産を仕組み化した動画系スタートアップだ。その最たる例がTastemadeの早回し料理動画である。そこから派生してメイク動画やヘアアレンジ動画、DIY動画などのハウツー動画が量産された。

セカンドウェーブの終焉は2018年1月に訪れた。その背景にはFacebookのアルゴリズムの変更がある。アルゴリズムが変更され、量産された動画のリーチが激減したのだ。つまり再生回数を稼ぐ動画ではなく、観た人がシェアしたりコメントしたりするような動画が求められていることが明らかになった。

動画のサードウェーブ

2018年には動画のサードウェーブが始まった。

コーヒーカルチャーでいうとBlue Bottle Coffeeだ。

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