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うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣の表紙

うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣


本書の要点

  • 初対面の人との雑談では、相手の名前を話題にした後、仕事の話を振るのが鉄板の流れだ。自分の話はせず、相手にしゃべらせよう。

  • 相手をほめるポイントは5段階ある。第1段階は環境、第2段階は行動、第3段階は能力、第4段階は信念や価値観、第5段階はアイデンティティだ。信念や価値観とアイデンティティをほめると、相手は「自分の本質を理解して承認してくれている」と感じ、関係が深まっていく。

  • 信頼関係を築くためには、相手の言葉・声・ボディランゲージのペースを観察し、合わせていくとよい。

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心をつかむ「雑談のはじめ方」

質問をする

うまく雑談できる人は質問をし、できない人は「さっそくですが」と言う。

著者はかつて、営業の仕事をしていたとき、友人に誘われてNLP心理学を使った心理療法の講座を受けに行ったことがある。そこで先生が見せてくれた「クライアントと初めて面談をするときの見本」は驚くべきものだった。自己紹介や会社紹介をほとんどせず、すぐに雑談に入るのだ。しかもその雑談は、すべて質問形式だった。

「今日は暑いですね~。エアコンの温度はいかがですか?」

「この場所、すぐにわかりましたか?」

「ちょっと駅から遠いので迷いませんでしたか?」

数分間かけて質問をし、クライアントにしゃべらせた後に「今日はどんなことをすっきりさせたいですか?」と本題に入った。

その間、先生自身はほとんど話さない。質問し、クライアントの話に大きめにうなずき、オウム返しや驚きのリアクションをして、クライアントの話を促す。このようなコミュニケーションを通して、信頼関係を築いていた。

名刺を話題にする

mapo/gettyimages

うまく雑談できる人は名刺を話題にし、できない人は「最近のニュースで」と言う。

あるとき、人脈王と言われる人に誘われて交流会に行った著者は、彼のコミュニケーションをじっくり観察した。

彼は、押しが強いわけでもなく、話題を繰り広げるわけでもなく、自分のすごさをアピールするわけでもないのに、場を盛り上げている。コツをたずねると、「見えているものを片っ端から話題にすればいいんだよ。今の場合なら、名刺を受け取ったら、名刺の情報を徹底的に話題にしているだけだよ」と教えてくれた。

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要約公開日 2024.09.10
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