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戦力「内」通告

ハーバードが教えてくれない「本当に生き残れる社員」


本書の要点

  • 充実した仕事人生を歩むためにはポイントがある。例えば人をよく観察し、ポジティブな人間関係を作り、人から好かれる人物になる。日ごろから自分というものを上手にアピールすることも大事である。

  • 生き生きと仕事をするにはエネルギーが必要だ。肉体のエネルギー、感情のエネルギー、メンタルのエネルギー、そして野心のエネルギーを絶やさないよう自分自身をメンテナンスしよう。

  • うまくいかないことは誰にでも起こる。そんなときどう考え、どう乗り越えていけばよいか。起き上がれるかどうかは自分との向き合い方次第だ。

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【必読ポイント!】 「生き残る社員」になるために大切な9つのこと

水面下のゲームを見抜く

Jon Feingersh/Blend Images/Thinkstock

あなたは職場の水面下で起こっているさまざまな変化に、どのくらい気づいているだろうか。ある日突然リストラや事業所の閉鎖を通告されて青天の霹靂とならないように上司や同僚、マネジャーらの言葉や表情、言動を日ごろからよく観察していなければならない。普段から定点的に観察をしていれば、何か変化が起こったときにはすぐ気付くはずだ。何か極端な振る舞いはないか、表情に本心が表れる瞬間はないか、ボディランゲージから直感的に感じることは何か、などアンテナを張っておくのだ。

相手のことをよく知っていると思っていても、仕事の習慣や好み、職場での性格、野心について、プライベートでの活動なども含めて本当に理解しているだろうか。数名のキーパーソンだけで十分なので、こうしたことをよく観察し、深く洞察することで今まで見えてこなかったものが見えてくるはずだ。

職場での人とのつき合い方

職場での同僚とのつきあい、駆け引き、社内政治といったものは面倒だからといって、避け続けていると、自分やチームの利益を追求し目標に向かって前進できるチャンスを逃すことになる。まず職場に限らず、他者と行う活動には、すべて感情や政治の駆け引きが存在することを認識しなければならない。

職場の文化と政治につき合うには、考え方を変える必要がある。まずは人と直接関わるのではなく、第三者になって組織と人を注意深く観察することが重要である。

観察から職場のビジネスモデルについて学び、組織や業務内の政治力学に注意を払う。誰が公式の権力を保持していて、誰が非公式の力をもっているか。組織内の人間力学と上手につき合っている人を見つけ模倣する。

そうすると、人に対してなるべく誠実で信頼されるよう、他者を助ける機会を見逃さず、周囲の期待以上の手助けをし、他者がいい仕事をしていたら心から評価する。すなわち「ポジティブな政治的駆け引き」が実践できるようになるのである。

ピンチになったときは

仕事に嫌な思いはつきものである。どんな偶然や不運にしろ、あなたはきついパンチに打ちのめされるような気分を味わうことだろう。しかし、その境遇を嘆く前にどうしてそんな状況に陥ってしまったのか、時間をかけて考察したことはあるだろうか。

自分の身に何が起きたのかを考えるのではなく、状況を変えるために自分が何をしたのかを考えるべきなのだ。

こんな状況を生み出してしまったことに対して、自分は何をしたか、あるいは何をしそこねたのか。この状況から何を学んだか。この状況をどう打破するのか。

ピンチを生み出したのは自分であり、この状況を変化させるのも自分自身である。そしてどんな状況でもポジティブな結果につながるプランを立てる責任は自分にあるのだ。

成長のためのエネルギーを保つ

RomoloTavani/iStock/Thinkstock

人が自分のキャリアについて高い志をもつために、必要なものがある。それはいくつかの種類のエネルギーである。自分がひとりの人間として認められ、評価されていると感じることから生まれる「感情のエネルギー」、定期的に休息し、気力を充実させることから生まれる「メンタルのエネルギー」、健康でいること、新鮮な水や食べ物を摂取することで高まる「肉体のエネルギー」、成長の可能性があり、キャリアが常に改善されていると感じる「野心のエネルギー」がある。

これらのエネルギーが欠けていくと、人はキャリアについてモチベーションを保てなくなっていく。だからそのことに気づいたら策を打つことが必要だ。

何から手を着ければよいかわからなければ、肉体のエネルギーを強化することから始めるとよい。運動、質の高い睡眠、仕事中の上手な休憩、そして食事と、基本的なことばかりかもしれないが、肉体のエネルギーを高めキャリアアップにつなげていくとても大切なことばかりだ。

メンタルのエネルギーが低下していると感じたら、長時間デスクに向かい生産性が落ちていないか、適度な休憩をとっているか振り返る。

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要約公開日 2017.01.04
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