捨てる英語勉強法

未 読
捨てる英語勉強法
ジャンル
著者
関口千恵
出版社
明日香出版社 出版社ページへ
定価
1,400円 (税抜)
出版日
2017年06月30日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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著者
関口千恵
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出版社
明日香出版社 出版社ページへ
定価
1,400円 (税抜)
出版日
2017年06月30日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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レビュー

英語学習の挫折のもととなる要素を極力排して、楽しく学ぶことをとことん重視する。そんな英語学習法の指南書が登場した。

「日々の忙しさに追われ、勉強時間が取れない」。英語が上達しない本当の理由は、英語とはまったく関係ないところにあることもしばしばだ。この場合の解決策は、文法や単語云々ではなく、限られた時間の中で、英語をいかに日常生活に溶け込ませていくかだといえる。著者は、このような英語学習における根本的な問題に斬り込んでいく。

本書は、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングとスキル別に分かれている。各章にはそれぞれの能力を効率的に学べるよう、著者が厳選したネット上のサービスに加え、学習者がつまずきやすいハードルを繊細に考慮した勉強法が紹介されている。

たとえば、リスニングの章で目を引くのは「誰でも100%聞き取れるリスニングトレーニング法」だ。これは実際私も英語がまったくできなかった頃にやり込んだ方法で、これにより日常会話で困ることがなくなった。よって、その効果は自信をもってお薦めできる。

本書の最大の魅力は、英語を習得したいと模索していた頃の著者が、外国語を習得した世界中の人に必死でインタビューを重ね、聞き出した方法を集大成したところにある。『捨てる英語勉強法』の効果を、実践によってぜひ味わっていただきたい。

二村 英仁

著者

関口 千恵 (せきぐち ちえ)
1984年生まれ、埼玉県出身。上智大学法学部国際関係法学科卒業。
米国ペンシルベニア大学交換留学。
TOEIC®テスト990点(満点)。
大手証券会社に勤務し、ロンドンの現地法人に赴任。
その後、コンサルティング会社にて人事コンサルティングに従事。
これまで、世界50ヶ国以上の人に出会い、語学の天才たちの外国語習得のコツを蓄積してきた。
また、「人の能力の最大化」に興味を持ち、アメリカおよびイギリスの研修機関にてコーチング、心理学、NLP、ヒプノセラピーを学んだ。
これらの学びを融合した外国語習得法を、日本のビジネスパーソンに伝授している。

本書の要点

  • 要点
    1
    外国語が堪能な人々の共通点は、語学の勉強において気乗りしないことを徹底的に捨てているという点である。
  • 要点
    2
    語学力の不足に目を向けることは挫折の原因になる。この意識を捨て、今ある英語力で楽しむことで、成長のスピードが上がる。
  • 要点
    3
    リスニングは最も優先して向上させるべき力である。なぜなら、基本的な内容が聞いて理解できれば、英語を使うことがより楽しくなるからだ。
  • 要点
    4
    語学力が最も伸びるのは、相手と話したいと心から感じるときだ。よって、「誰と話すか」は妥協せず徹底的にこだわるべきである。

要約

「捨てる」ことで高まる英語力

楽しくないことは「捨てる」

国籍を問わず、外国語が堪能な人の勉強法には共通点がある。それは、好きなことしかせず、気乗りしないことは徹底的に「捨てて」いるということだ。

たとえば、ある中国人女性は、日本に一度も住んだ経験がなかったにもかかわらず、新卒で東京のコンサルティング会社に就職し日本語で仕事をこなせるレベルにまで達してしまった。そんな彼女の勉強方法は、大好きな日本のアイドルが出演するドラマや芸人のコントを観ることだ。また、あるカンボジア人の男性は、外国の生活や文化に強い関心を寄せていた。そのため、NHKの番組を視聴して、日本の社会問題の学習を楽しみながら日本語を習得したという。

二人に共通するのは語学の勉強に「楽しみ」を加えていることである。趣味の延長線上で学んでいけば、自然と積極的に、楽しく学べるだろう。自分の好きなものを大切にする。これが語学を習得するために最も効率的で確実なアプローチだ。

挫折の原因を「捨てる」
Ridofranz/iStock/Thinkstock

英語力を高めたいと強く思う人ほど、自分の足りない部分に目を向けがちである。英文のニュースが理解できない、外国人と上手く会話ができないという具合だ。こうした挫折の原因となり得るクセは捨てたほうがよい。

その代わり、今ある英語力で楽しむことを大切にしたい。同じ英語を聞くにしても、どうせわからないと聞き流してしまうのではなく、1つでも聞き取れた単語に集中して聞き続ける。この意識の差だけで、成長のスピードが数ヶ月単位で違ってくることもある。

また、知らないことは成長のチャンスだと捉えることが大切だ。あるアメリカ人は、街中で知らない言葉を耳にするたびに「新しい言葉を学べる!」と張り切り、片っ端からメモを取ったという。これほどの情熱があれば、語学力もみるみる向上していくだろう。

「もっと上達したい、うまく話したい」という焦りから、英語そのものが負担になることがある。そんなときは、こうした意識を捨てて、英語を楽しむという原点に戻ることが大切だ。

【必読ポイント!】 最も優先すべきなのは「リスニング力」

なぜ最初にリスニングを学ぶべきなのか?
SIphotography/iStock/Thinkstock

英語力の中で、リスニング力は最も早く向上させるべき能力だ。なぜリスニングを最優先するべきかというと、英語を習得していく過程で「相手が何を言っているかがわからない」というのは、かなり大きな心理的負担になるからである。

逆に、基本的なことなら聞いて理解できるという自信がつけば、英語を使うこともずいぶんと楽しくなるだろう。よって、まずはリスニング力の向上に集中したい。

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関口千恵
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