グロースハック

予算ゼロでビジネスを急成長させるエンジン
未読
日本語
グロースハック
グロースハック
予算ゼロでビジネスを急成長させるエンジン
未読
日本語
グロースハック
出版社
ソーテック社
定価
1,628円(税込)
出版日
2014年04月10日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

シリコンバレーに端を発する、ビジネスを成長させるための新たな概念「グロースハック」。Webサイトのデザインに変更を加え、A/Bテストを通じてより会員登録に繋がった方を採用する、といったサービスの成長に繋がる施策を行うものだ。Webサイトやアプリ向けにグロースハックのツールが開発されたことで、短期間で施策の実行や効果測定を行うことが可能になった。

ただし、グロースハックはスタートアップ界隈にいれば耳にしたことのある単語かもしれないが、広く一般に知られた概念とはまだ言い難く、これを体系化して説明した書籍も少ないのが現状である。

2013年に発売された『グロースハッカー』(日経BP社)ではグロースハックの概念や海外事例、そしてレシピサイトの「COOKPAD」や家計簿アプリの「Zaim」の事例が紹介されていた。対する本書は国内の事例に主眼を置いている点が特徴だ。紹介されている事例は豊富で、Webサイトのイメージなども掲載されているため大いに参考になるだろう。これは国内におけるグロースハック成功事例も増えてきたという証左なのかもしれない。

本書にも記述されているが、グロースハックに成功することはすなわち、ユーザーにとってより使いやすいサービスになるということと同義である。ユーザー志向を自負する企業のマーケターにとっては、ぜひ押さえておくべき概念であることは間違いないだろう。

ライター画像
苅田明史

著者

梅木 雄平
慶応義塾大学商学部卒業。株式会社The Startup代表取締役。ベンチャーキャピタルやスタートアップ企業複数社での事業経験を積み、2011年に独立。スタートアップ情報に特化したオピニオンメディア「The Startup」を運営。スタートアップ企業へのコンテンツマーケティングのコンサルティングやコンテンツ提供も手掛ける。

本書の要点

  • 要点
    1
    グロースハックとは「極力お金を使わず、仕組みやアイディアでプロダクト/サービスを継続的に伸ばすこと」と定義され、データ分析やA/Bテストを駆使しながら地道な改善を積み重ねることで成長を促す。
  • 要点
    2
    グロースハックの基本的なフレームワークに「AARRR」がある。これはAcquisition(ユーザー獲得)、Activation(ユーザー体験最大化)、Retention(継続率向上)、Referral(口コミ拡散)、Revenue(収益化)を意味する。
  • 要点
    3
    AARRRの各段階において改善施策を打ち出すことで、ユーザー獲得だけでなく、ユーザーにとっても便利なサービスになる。

要約

【必読ポイント!】 グロースハックの概念

グロースハックとは
Viktors Ignatenko/Hemera/Thinkstock

インターネット業界、特にスタートアップ企業のなかで話題になっている「グロースハック」。日本国内ではこの言葉が2012年末から普及し始めてきた。

本書は豊富な事例を交えつつ、グロースハックという新たな考え方を丁寧に説明した一冊だ。Part 1~7の7部構成となっており、Part 1ではグロースハックの概念についての説明、Part 2ではグロースハックの代表事例、そして以降のパートではグロースハックの基本的なフレームワークとなるAARRRの各段階の具体的な施策が紹介されている。

まずはグロースハックとは何か、というところから見ていきたい。グロースハックのコンセプトとは、「継続的にプロダクト/サービスを伸ばす仕組み作り」である。成長(グロース)を、エンジニアリングの力を利用して仕組み化(ハッキング)すること。これがグロースハックであり、この役割を担う人材を「グロースハッカー」と呼ぶ。

本書では更にこのグロースハックについて「極力お金を使わない」という点を強調している。それは、グロースハッカーの職務範囲がマーケターの担う役割のなかでも「予算が与えられない」部分に該当するからである。

マーケターはテレビCMやリスティング広告などに予算を配分することでユーザーの獲得を狙うが、こうした予算を継続的に使えるのは資金力のある大企業に限った話であり、スタートアップ企業には向いていない。こうした予算がない状況において、「金」ではなく「知恵」を使ってユーザー獲得を目指すことがグロースハックなのだ。それではどのようにその「知恵」を使うのか。

グロースハックの概念において重要となる考え方の一つに「改善」がある。例えば、新規ユーザーがサイトを訪れた際の会員登録率を1%でも向上させる。テレビCMのような定量的な効果が見えにくい施策ではなく、データ分析をもとにこうした地道な改善の積み重ねを行うことが、成長力に繋がるという考え方である。

AARRRフレームワーク
StudioM1/iStock/Thinkstock

グロースハックを実施していく上で基本となるのが「AARRR」フレームワークだ。AARRRは、次の5つの単語の頭文字を並べたものだ。

Acquisition(アクイジション):ユーザー獲得

Activation(アクティベーション):ユーザー体験の最大化

Retention(リテンション):ユーザーの再訪、リピート利用

Referral(レファラル):ユーザー自身が別のユーザーに利用を促す

Revenue(レベニュー):収益化

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