サイボーグ時代
リアルとネットが融合する時代でやりたいことを実現する人生の戦略

未 読
サイボーグ時代
ジャンル
著者
吉藤オリィ
出版社
きずな出版 出版社ページへ
定価
1,598円
出版日
2019年02月01日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
4.0
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サイボーグ時代
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リアルとネットが融合する時代でやりたいことを実現する人生の戦略
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吉藤オリィ
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1,598円
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2019年02月01日
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レビュー

OriHime(オリヒメ)というロボットをご存知だろうか。操作する人の分身として、離れた場所にいる人たちとコミュニケーションを取ってくれる、いわゆるテレプレゼンスロボットのひとつだ。これを開発したのが本書の著者、吉藤オリィ氏である。オリィ氏は数年の引きこもり生活を通じて、「だれからも必要とされていない、居場所がない」と感じた苦しみから、「孤独の解消」をミッションとして掲げ、さまざまなロボットやテクノロジーを開発している。

多くのテレプレゼンスロボットが「タイヤつきタブレット端末」のような形をしているなか、OriHimeは能面のような顔と翼のような両腕を持ち、より人間的なコミュニケーションができることに特徴がある。また身体が不自由な人による操作を想定している点も特筆すべきだろう。眼の動きだけで操作できるインターフェイスが用意されるなど、全身が不自由な寝たきりの人でも使えるように工夫されている。

AIは近い将来、多くの人の仕事を奪うと言われているし、それは多くの人にとって決して他人事ではない。だがそのとき「努力と根性と我慢」という昔ながらのソリューションに頼るか、それともテクノロジーで能力を補完する「サイボーグ化」を選ぶかで、見える景色は大きく変わってくるはずだ。周囲に生かされるのではなく、だれもが自分の意思をもち、“自分を生きる”ことをあきらめない「サイボーグ時代」。その到来が待ち遠しくなる一冊である。

ヨコヤマ ノボル

著者

吉藤 オリィ (吉藤 健太郎)
1987年、奈良県生まれ。株式会社オリィ研究所 代表取締役所長。
小学校5年から中学校2年まで不登校を経験。工業高校にて電動車椅子の新機構の開発を行い、国内の科学技術フェアJSECにて文部科学大臣賞、ならびに世界最大の科学大会ISEFにてGrand Award 3rdを受賞。その際に寄せられた多くの相談と自身の療養体験がきっかけとなり、「人間の孤独を解消する」ことを人生のミッションとする。その後、高専で人工知能の研究を行い、早稲田大学創造理工学部へ進学。在学中に分身ロボットOriHimeを開発し、オリィ研究所を設立。米Forbesが選ぶアジアを代表する青年30名「30 under 30 2016」などに選ばれ、現在はデジタルハリウッド大学院で特任教授も務めている。オリィの名前の由来は趣味の折紙から。

本書の要点

  • 要点
    1
    著者が開発したロボット「OriHime(オリヒメ)」は遠隔操作で動き、離れたところの景色を見たり、周りの人と話したりすることを可能にする。病や障害で外出ができない人たちにとって「もうひとつの身体」となる。
  • 要点
    2
    テクノロジーを使って「できる」を増やせば、どんな人でも未来に対してポジティブになれる。それが「サイボーグ化」を推し進める真意である。
  • 要点
    3
    サイボーグ化によって、身体機能の障害が生活や仕事の支障にならなくなると、好きなことはなにか、意欲はあるかといった「意思」が重要になってくる。「体が資本」から「心が資本」の時代になるのだ。

要約

【必読ポイント!】サイボーグ的な生き方

人とマシンはやがて高度に融和する
PhonlamaiPhoto/gettyimages

本書のタイトルは「サイボーグ時代」。テクノロジーを日常生活にうまく取り入れ、いままでできなかったことやこれまで当たり前だったことを更新し続ける時代だ。

テクノロジーとはよくわからない先端技術ではなく、人間の行動と選択肢を広げてくれる便利なツールのことである。著者の吉藤オリィ氏は、「障害」という言葉を「やりたいのにできないこと」と定義する。それは「眼が見えない」とか「歩けない」といった身体に限った話ではなく、海外にいるため友人の結婚式に出席できないといった「物理的距離」も含まれる。

大切なのは「自分がやりたいことはなにか」を考え、その意思にもとづいて自分にとって役立つ適切なツールを見つけ(あるいは自分で生み出して)、生活や人生になめらかに融合させることである。言い換えれば「できない」と思っていたことを、テクノロジーの力を借りて「できる」ようにすること、それが「サイボーグ化」なのだ。

サイボーグ化で「できる」を拡張する

オリィ氏が所長を務めるオリィ研究所では、OriHime(オリヒメ)と呼ばれる、片手で持てるサイズの遠隔操作ロボットをつくっている。テクノロジーを駆使した、いわば「もうひとつの身体」だ。

病院や自宅から出られない人でもこのロボットを操作すれば、内蔵カメラから周囲の様子を見られるし、マイクやスピーカーを使って会話もできる。脊髄損傷で寝たきり生活を送っているオリィ氏の友人は、あごで操作できるパソコンでOriHimeを使い、著者とともに講演活動などを行なっていた。重度障害で体が動かなくても、社会に参加できたのだ。

また「OriHime eye」というツールを使えば、眼球の動きだけでパソコンが操作できる。ALS(筋萎縮性則索硬化症)のように全身が動かせなくなる病に侵されても、パソコンで絵を描いたり、テレビのチャンネルを替えたりすることもできる。

さらにまだ開発途上だが、「OriHime-D」というロボットもある。これはOriHimeを大きくし、移動してモノを持ち運べるようにしたもので、重度の障害を抱えている人でも「誰かに飲み物を出す」といったことを可能にするロボットだ。

こうしたロボットをつくっているのは、どんな人でも「できる」を増やしていけば、未来に対してポジティブになれるという考えがあるからである。

テクノロジーで孤独を解消する
metamorworks/gettyimages

オリィ氏の掲げるミッションは「孤独の解消」だ。人が孤独にならずに生きるには、他者から必要とされ、あるいは喜んでもらえる機会をつくることが大切になる。そこにあるのは、難病患者であっても高齢者であっても、他者から「ありがとう」と言ってもらえる社会を実現したいという思いだ。

「ありがとう」という言葉はお金と同じである。自分が言ってばかりでは心の負債となり、社会や世間に対して申し訳ないという気持ちばかりが強まり、逆に孤独になってしまう。

「サイボーグ的に生きる」という発想も、孤独の解消のために生まれた。オリィ氏のいうサイボーグとは、身体に機械を取り付けることだけを意味しない。適切なツールを選択し、他者の知識や経験を自分の能力の一部としてうまく取り入れることも含む。たとえば足が動かなくても車椅子を利用すれば外出できるように、生まれ持った自分の能力だけでうまくコミュニケーションできないなら、SNSやOriHimeで会話したり、連絡先を交換したりすればいい。

サイボーグ的な生き方を実践するコツは、

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