サイボーグ時代
リアルとネットが融合する時代でやりたいことを実現する人生の戦略

未 読
サイボーグ時代
ジャンル
著者
吉藤オリィ
出版社
きずな出版 出版社ページへ
定価
1,480円 (税抜)
出版日
2019年02月01日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
4.0
要約全文を読むにはシルバー会員またはゴールド会員への登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
この要約を友達にオススメする
サイボーグ時代
サイボーグ時代
リアルとネットが融合する時代でやりたいことを実現する人生の戦略
著者
吉藤オリィ
未 読
書籍情報を見る
ジャンル
出版社
きずな出版 出版社ページへ
定価
1,480円 (税抜)
出版日
2019年02月01日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
4.0
本の購入はこちら
レビュー

OriHime(オリヒメ)というロボットをご存知だろうか。操作する人の分身として、離れた場所にいる人たちとコミュニケーションを取ってくれる、いわゆるテレプレゼンスロボットのひとつだ。これを開発したのが本書の著者、吉藤オリィ氏である。オリィ氏は数年の引きこもり生活を通じて、「だれからも必要とされていない、居場所がない」と感じた苦しみから、「孤独の解消」をミッションとして掲げ、さまざまなロボットやテクノロジーを開発している。

多くのテレプレゼンスロボットが「タイヤつきタブレット端末」のような形をしているなか、OriHimeは能面のような顔と翼のような両腕を持ち、より人間的なコミュニケーションができることに特徴がある。また身体が不自由な人による操作を想定している点も特筆すべきだろう。眼の動きだけで操作できるインターフェイスが用意されるなど、全身が不自由な寝たきりの人でも使えるように工夫されている。

AIは近い将来、多くの人の仕事を奪うと言われているし、それは多くの人にとって決して他人事ではない。だがそのとき「努力と根性と我慢」という昔ながらのソリューションに頼るか、それともテクノロジーで能力を補完する「サイボーグ化」を選ぶかで、見える景色は大きく変わってくるはずだ。周囲に生かされるのではなく、だれもが自分の意思をもち、“自分を生きる”ことをあきらめない「サイボーグ時代」。その到来が待ち遠しくなる一冊である。

ヨコヤマノボル

著者

吉藤 オリィ (吉藤 健太郎)
1987年、奈良県生まれ。株式会社オリィ研究所 代表取締役所長。
小学校5年から中学校2年まで不登校を経験。工業高校にて電動車椅子の新機構の開発を行い、国内の科学技術フェアJSECにて文部科学大臣賞、ならびに世界最大の科学大会ISEFにてGrand Award 3rdを受賞。その際に寄せられた多くの相談と自身の療養体験がきっかけとなり、「人間の孤独を解消する」ことを人生のミッションとする。その後、高専で人工知能の研究を行い、早稲田大学創造理工学部へ進学。在学中に分身ロボットOriHimeを開発し、オリィ研究所を設立。米Forbesが選ぶアジアを代表する青年30名「30 under 30 2016」などに選ばれ、現在はデジタルハリウッド大学院で特任教授も務めている。オリィの名前の由来は趣味の折紙から。

本書の要点

  • 要点
    1
    著者が開発したロボット「OriHime(オリヒメ)」は遠隔操作で動き、離れたところの景色を見たり、周りの人と話したりすることを可能にする。病や障害で外出ができない人たちにとって「もうひとつの身体」となる。
  • 要点
    2
    テクノロジーを使って「できる」を増やせば、どんな人でも未来に対してポジティブになれる。それが「サイボーグ化」を推し進める真意である。
  • 要点
    3
    サイボーグ化によって、身体機能の障害が生活や仕事の支障にならなくなると、好きなことはなにか、意欲はあるかといった「意思」が重要になってくる。「体が資本」から「心が資本」の時代になるのだ。

要約

【必読ポイント!】サイボーグ的な生き方

人とマシンはやがて高度に融和する
PhonlamaiPhoto/gettyimages

本書のタイトルは「サイボーグ時代」。テクノロジーを日常生活にうまく取り入れ、いままでできなかったことやこれまで当たり前だったことを更新し続ける時代だ。

テクノロジーとはよくわからない先端技術ではなく、人間の行動と選択肢を広げてくれる便利なツールのことである。著者の吉藤オリィ氏は、「障害」という言葉を「やりたいのにできないこと」と定義する。それは「眼が見えない」とか「歩けない」といった身体に限った話ではなく、海外にいるため友人の結婚式に出席できないといった「物理的距離」も含まれる。

大切なのは「自分がやりたいことはなにか」を考え、その意思にもとづいて自分にとって役立つ適切なツールを見つけ(あるいは自分で生み出して)、生活や人生になめらかに融合させることである。言い換えれば「できない」と思っていたことを、テクノロジーの力を借りて「できる」ようにすること、それが「サイボーグ化」なのだ。

サイボーグ化で「できる」を拡張する

オリィ氏が所長を務めるオリィ研究所では、OriHime(オリヒメ)と呼ばれる、片手で持てるサイズの遠隔操作ロボットをつくっている。テクノロジーを駆使した、いわば「もうひとつの身体」だ。

病院や自宅から出られない人でもこのロボットを操作すれば、内蔵カメラから周囲の様子を見られるし、マイクやスピーカーを使って会話もできる。脊髄損傷で寝たきり生活を送っているオリィ氏の友人は、あごで操作できるパソコンでOriHimeを使い、著者とともに講演活動などを行なっていた。重度障害で体が動かなくても、社会に参加できたのだ。

また「OriHime eye」というツールを使えば、眼球の動きだけでパソコンが操作できる。ALS(筋萎縮性則索硬化症)のように全身が動かせなくなる病に侵されても、パソコンで絵を描いたり、テレビのチャンネルを替えたりすることもできる。

さらにまだ開発途上だが、「OriHime-D」というロボットもある。これはOriHimeを大きくし、移動してモノを持ち運べるようにしたもので、重度の障害を抱えている人でも「誰かに飲み物を出す」といったことを可能にするロボットだ。

こうしたロボットをつくっているのは、どんな人でも「できる」を増やしていけば、未来に対してポジティブになれるという考えがあるからである。

テクノロジーで孤独を解消する
metamorworks/gettyimages

オリィ氏の掲げるミッションは「孤独の解消」だ。人が孤独にならずに生きるには、他者から必要とされ、あるいは喜んでもらえる機会をつくることが大切になる。そこにあるのは、難病患者であっても高齢者であっても、他者から「ありがとう」と言ってもらえる社会を実現したいという思いだ。

「ありがとう」という言葉はお金と同じである。自分が言ってばかりでは心の負債となり、社会や世間に対して申し訳ないという気持ちばかりが強まり、逆に孤独になってしまう。

「サイボーグ的に生きる」という発想も、孤独の解消のために生まれた。オリィ氏のいうサイボーグとは、身体に機械を取り付けることだけを意味しない。適切なツールを選択し、他者の知識や経験を自分の能力の一部としてうまく取り入れることも含む。たとえば足が動かなくても車椅子を利用すれば外出できるように、生まれ持った自分の能力だけでうまくコミュニケーションできないなら、SNSやOriHimeで会話したり、連絡先を交換したりすればいい。

サイボーグ的な生き方を実践するコツは、

要約全文を読むにはシルバー会員またはゴールド会員への登録・ログインが必要です
「本の要約サイト flier(フライヤー)」は、多忙なビジネスパーソンが本の内容を効率的につかむことで、ビジネスに役立つ知識・教養を身につけ、スキルアップに繋げることができます。具体的には、新規事業のアイデア、営業訪問時のトークネタ、ビジネストレンドや業界情報の把握、リーダーシップ・コーチングなどです。
この要約を友達にオススメする

一緒に読まれている要約

組織開発の探究
組織開発の探究
中原淳 中村和彦
未 読
リンク
フラグメント化する世界
フラグメント化する世界
鈴木裕人 三ツ谷翔太
未 読
リンク
文字と組織の世界史
文字と組織の世界史
鈴木董
未 読
リンク
「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント
「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント
遠藤功
未 読
リンク
裏・読書
裏・読書
手塚マキ
未 読
リンク
老人喰い
老人喰い
鈴木大介
未 読
リンク
繁栄のパラドクス
繁栄のパラドクス
クレイトン・M・クリステンセン エフォサ・オジョモ カレン・ディロン 依田光江(訳)
未 読
リンク
百貨店の進化
百貨店の進化
伊藤元重
未 読
リンク

今週の要約ランキング

1
昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です
昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です
井上皓史
未 読
リンク
2
あえて、数字からおりる働き方
あえて、数字からおりる働き方
尾原和啓
未 読
リンク
3
フューチャーワーク
フューチャーワーク
高砂哲男
未 読
リンク

イチオシの本

出版社のイチオシ#034
出版社のイチオシ#034
2020.07.10 update
リンク
読書がもっと好きになる3冊
読書がもっと好きになる3冊
2020.07.07 update
リンク
要約の達人が選ぶ、今月のイチオシ! (2020年7月号)
要約の達人が選ぶ、今月のイチオシ! (2020年7月号)
2020.07.01 update
リンク
未来屋書店“フライヤー棚”で売れた今月のベスト3(2020年5~6月)
未来屋書店“フライヤー棚”で売れた今月のベスト3(2020年5~6月)
2020.06.26 update
リンク

インタビュー

【対談】人生の主導権を取り戻すカギは「早寝」にある
【対談】人生の主導権を取り戻すカギは「早寝」にある
2020.06.30 update
リンク
テレワークで欠かせない「コミュニケーション」の秘訣とは?
テレワークで欠かせない「コミュニケーション」の秘訣とは?
2020.06.29 update
リンク
リモートワーク時代の「風呂敷畳み人」の流儀とは?
リモートワーク時代の「風呂敷畳み人」の流儀とは?
2020.05.15 update
リンク
荻窪の本屋Titleが選ぶのは「人間の幅を広げてくれる本」
【これからの本屋さん】 荻窪の本屋Titleが選ぶのは「人間の幅を広げてくれる本」
2020.05.05 update
リンク
1
昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です
昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です
井上皓史
未 読
リンク
2
あえて、数字からおりる働き方
あえて、数字からおりる働き方
尾原和啓
未 読
リンク
3
フューチャーワーク
フューチャーワーク
高砂哲男
未 読
リンク
サッカーは「数学的」要素に溢れるスポーツ! 『サッカーマティクス』
サッカーは「数学的」要素に溢れるスポーツ! 『サッカーマティクス』
2018.04.06 update
リンク
一流コンサルタントが伝授する「一生モノの読書術」とは?
一流コンサルタントが伝授する「一生モノの読書術」とは?
2015.10.28 update
リンク

この要約をおすすめする

さんに『サイボーグ時代』をおすすめする

保存が完了しました

保存した「学びメモ」はそのままSNSでシェアすることもできます。
新機能「学びメモ」誕生!
要約での「学び」や「気づき」をシェア! アウトプットの習慣づけに役立ちます。
みんなのメモが見れる!
新しい視点で学びがさらに深く!
「なるほど」「クリップ」ができる!
みんなの学びメモにリアクションしたり、保存したりできます。
ガイドライン
「学びメモ」をみなさんに気持ちよくご利用いただくために、ガイドラインを策定しました。ご確認ください。
「学びメモ」には自分自身の学び・気づきを記録してください。
要約や書籍の内容を読まずに「学びメモ」を利用することはご遠慮ください。
要約や書籍に対しての批評や評点をつける行為はご遠慮ください。
全文を見る
新しい読書体験を
お楽しみください!
ご利用には学びメモに記載されるユーザー名などの設定が必要です。
ユーザー名・ID登録(1/3)
ユーザー名 ※フライヤーでの表示名
ユーザーID
※他のユーザーが検索するために利用するIDです。
アカウントの公開や検索設定は次の画面で設定できます。ご安心ください。
後で登録する
ユーザー名・ID登録(2/3)
アカウント公開
すべてのユーザーにマイページを公開しますか?
はい 許可した人だけ
マイページを全体に公開したくない方は「許可した人だけ」を選択して、次ページにお進みください。

※登録内容の編集画面からいつでも変更できます
ユーザー名・ID登録(3/3)
検索設定
ID検索を有効にしますか?
はい いいえ
友達と繋がるには、ID検索を有効にしてください。マイページを全く公開したくない方は「いいえ」を選択してください。

※登録内容の編集画面からいつでも変更できます
登録完了しました!
まずは他のユーザーをフォローして学びメモをチェックしてみよう!
flierの利用に戻る