本書の要点

  • 「原田メソッド」とは著者が生み出した「成功するための技術」である。目標達成の「技術」を身につければ、誰でも自分自身を成功に導けるようになる。

  • 目標設定の際は「期限を決めること」「適切なレベルの目標を定めること」が重要だ。さらに「私―有形」「私―無形」「社会・他者―有形」「社会・他者―無形」の4つの観点から達成したい理由を探っていく。

  • 「オープンウィンドウ64」という1枚のシートを使って、目標とそれを実現するための行動を書き込んでいく。

  • 「書くこと」には大きな力がある。毎日自分の行動を振り返り、日誌をつけることが目標達成につながる。

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「原田メソッド」とは

成功するための技術

「原田メソッド」とは、著者が20年の教師生活で生み出した「成功するための技術」である。著者が指導した中学校の陸上部は、大阪府の大会で12回連続男子総合優勝、5回連続の男女総合優勝という快挙を遂げた。独立後、原田メソッドは多くの企業やプロスポーツチームにも導入されるようになった。原田メソッドの核心は「目標の立て方」と「目標を達成するための方法」にある。目標達成の「技術」を身につければ、才能や経験にかかわらず、自分自身を成功に導くことができるだろう。

目標達成のエネルギー

Ridofranz/gettyimages

目標達成の「技術」は、「自己効力感」と「自己肯定感」という土台に支えられている。「自己効力感」とは、「自分ならできる!」という自分の能力に対する自信だ。2023年のWBC(ワールドベースボールクラシック)で侍ジャパンを世界一に導いた大谷翔平選手は、高校1年生のときに「ドラ1、8球団」という目標を掲げた。まだ甲子園にも出場していないのに、この目標を書いたことは特筆に値する。大谷選手には「自分ならやれるはず」という高い自己効力感があったのだろう。もちろん、大谷選手ほどの自己効力感を持っていなくても問題ない。小さな「できた!」と「自画自賛」を繰り返していけば、「心のエネルギー」がアップし、誰でも自己効力感を高めることができる。2つ目の「自己肯定感」とは、「自分が大好き」と思える心のことである。自己肯定感を高めるには、「ありがとう」の言葉を受け取る行動を増やしていくこと、そして他者への感謝の気持ちを持つことが肝要だ。自分が大切にされていることに気づき、自分の価値を認識できるようになるはずだ。

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要約公開日 2024.03.15
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