新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資

未読
新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資
新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資
未読
新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資
出版社
クロスメディア・パブリッシング

出版社ページへ

出版日
2024年05月11日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

「配当株投資」とは、企業が株主に還元する「配当金」を増やすことで利益を得ようとする投資法だ。頻繁に売買する必要がなく、きちんと銘柄を選べば、あとは保有しておくだけで配当金が入ってくる魅力的な手法である。

著者は、配当株投資に関する情報を日々SNSで発信している。すでに前著『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』で配当株投資の基本的なノウハウを披露しているが、2024年の「新NISA」スタートに伴い、情報を大幅にアップデート。本書では、新NISAを活用した最新の配当株投資について解説する。

配当株投資において、新NISAの制度変更でインパクトが大きいのは「非課税保有期間の無期限化」と「口座開設期間の恒久化」である。厳選した「増配銘柄」に投資をし続け、その配当金を増やすことを目的とする配当株投資では、長期保有が大前提だ。本書では最終的な目標額を「年間240万円」に設定しているが、これを非課税で受け取ることができるのは大きなメリットだ。新NISAを最大限活用して配当株投資に取り組む方法が、本書では余すところなく紹介されている。

「配当金だけで年間240万円」と聞くと、ハードルが高く感じられるかもしれない。しかし、本書ではそこに至るまでの詳細なシミュレーションを提示している。また、「増配銘柄」の選び方や、自分のライフスタイルに合わせた目標額の設定法まで、至れり尽くせりだ。本書で理解を深めて、ぜひとも実践してみてほしい。

著者

配当太郎(はいとう たろう)
投資家。学生時代に株式投資を始め、リーマン・ショックを経て、配当株投資に目覚める。大型株を中心に投資し、保有銘柄の9割は配当金が年々増える「増配銘柄」が占める。Xのフォロワーは18万人超。毎日、配当株投資に関する情報を発信している。著書に『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)。

本書の要点

  • 要点
    1
    「新NISA」は配当株投資に有利な制度である。「非課税保有期間の無期限化」「口座開設期間の恒久化」により、配当金への課税がほぼ永久的に免除される。
  • 要点
    2
    配当株投資では、増配の効果が出るまで株を買い増し、持ち続けることが重要だ。また、銘柄を選ぶ際は「増配率」に着目しよう。
  • 要点
    3
    配当金を増やすには、「自己資金による追加投資」「配当金からの再投資」「企業による増配」という3つの「エンジン」を回すことが大切だ。

要約

配当株投資に有利な「新NISA」

「新NISA」は旧制度とどう違う?

配当株投資で成果を出すには、「新NISA」の活用メリットを知る必要がある。

新NISAには、2つの投資枠がある。1つは積立や分散投資を目的とし、一定の投資信託を対象に投資できる「つみたて投資枠」。もう1つは、上場株式などが対象の「成長投資枠」だ。

両者に共通するのが「非課税保有期間の無期限化」と「口座開設期間の恒久化」である。前者については、新NISAの口座で株を購入・保有することで、通常株の売却益や配当金にかかる20・315%の税金が非課税になる。

たとえば、年間100万円の配当金を受け取ろうとすると、新NISA口座以外の口座の場合は20万円超の税金がかかるが、新NISA口座では100万円をまるごと受け取れ、永久的に課税されない。

後者の「口座開設期間の恒久化」については、旧制度で設定されていた利用期限が撤廃された。そのため、生涯を通じた長期投資が可能となる。

これらにより、投資によって配当金を受け続けても税金がかからない仕組みができ、配当株投資に有利な環境が整った。

新NISA「成長投資枠」、4つのメリット
P.28 より引用(クロスメディア・パブリッシング提供)

配当株投資で活用するのは、新NISAの「成長投資枠」だ。成長投資枠には4つのメリットがある。

まずは、年間で240万円の非課税投資枠を利用できることだ。旧制度では120万円だったため、年間の限度額が2倍に引き上げられたことになる。

2つ目のメリットは、生涯で1200万円の非課税投資枠を使用できることだ。この金額は旧制度の2倍であり、かなり自由度が高まったといえる。また、あくまで投資できる金額の上限であるため、1200万円を原資に出た利益や配当金には上限がない。

3つ目は、非課税投資枠を再利用できることだ。旧制度ではNISA口座で保有する株を売却したら非課税枠は復活しなかったが、新NISAでは翌年以降に再び使えるようになった。

最後は、「つみたて投資枠」と併用できることである。

このように、新NISAは、資産形成に役立つ強力な「武器」にバージョンアップした。各自のライフスタイルやニーズに合わせた投資が可能となったのも、嬉しいところだ。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3511/4417文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.09.18
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
新版 お金の減らし方
新版 お金の減らし方
森博嗣
未読
もっとすごい脳の使い方
もっとすごい脳の使い方
加藤俊徳
未読
ずるい聞き方
ずるい聞き方
山田千穂樺山美夏(編集協力)
未読
わが投資術
わが投資術
清原達郎
未読
フローとストック
フローとストック
細谷功
未読
「しんどい心」がラクになる本
「しんどい心」がラクになる本
きいゆうきゆう(監修)
未読
いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない
いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない
吉田忠史
未読
イーロン・マスクを超える男 サム・アルトマン
イーロン・マスクを超える男 サム・アルトマン
小林雅一
未読