自分を変える習慣力

未読
自分を変える習慣力
自分を変える習慣力
著者
未読
自分を変える習慣力
著者
出版社
クロスメディア・パブリッシング
出版日
2015年11月24日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

毎日不安や焦燥感を感じたり、成果が伸びない現実に焦ったり、人間関係がうまくいっていなかったりと、多くの人々が悩みを抱えながら日々を過ごしている。しかし、自分の習慣を変えるだけで、脳の構造が変わり、ポジティブな連鎖を次々に起こし、自分の人生を変えていくことが可能になるとしたら? 良い習慣を身につけることで、人生の様々な問題を解決することができると説く著者が、習慣を簡単に変える方法を余すことなく紹介したのがこの一冊である。

早起きする、運動する、笑顔でいる……良い習慣には色々あるものの、どれも途中で挫折してしまい、結局身につけることなく終わってしまったという経験を持つ人も多いだろう。しかし、数々の企業や著名人に指導してきた著者によれば、潜在意識の性質を理解し、うまく働きかけるようにすれば、良い習慣を身につけることは誰でも十分可能なのだという。

また、単に習慣化させるための方法論だけでなく、どのような習慣を身につけるのが好ましいのかについても言及されており、自分にとって本当に習慣化するべきものが何かを見つけるためのガイドラインも詳しく掲載されている。何かの習慣化に失敗した経験がある人であっても、本書を読めば、今度こそ挫折することなく実行に移せるのではないだろうか。自分の生活を変えるきっかけが欲しい人にはぜひ手にとっていただきたい本である。

ライター画像
山下あすみ

著者

三浦 将(みうら しょうま)
人材育成・組織開発コンサルタント/エグゼクティブコーチ。
英国立シェフィールド大学大学院修了(理学・経営学修士)。
株式会社チームダイナミクス代表取締役。
「コミュニケーションの質が企業を変える」という観点から、アドラー心理学やコーチングコミュニケーションを基にした独創的かつ効果的な手法で、企業の人材育成や組織開発をサポート。複数のグローバル企業でのブランドディレクターの経験を活かし、理念経営を実践するための存在目的・行動規範・ビジョンの設定、および浸透における要諦を指南している。
メンタルコーチとしても、数千回のセッション実績を持ち、元冬季オリンピック日本代表アスリート、ベンチャー経営者、医療関係者などをはじめとする人々に、「クライアントが最も輝く瞬間を実現化する」コーチングを実践中。
また、「月曜の朝、元気に仕事に向かう人たちをこの社会に増やす」を存在目的に、コンサルティングや企業研修を行う、株式会社チームダイナミクスの代表取締役でもある。

株式会社チームダイナミクス ウェブサイト
http://www.teamdynamics.co.jp

メールマガジン「底力発揮へのパスポート」
http://www.reservestock.jp/subscribe/24613

ブログ「底力を発揮させる成功コーチング」
http://ameblo.jp/lifecoach1

本書の要点

  • 要点
    1
    習慣とは、意識してこなしている状態ではなく、意志の力をほとんど必要とせず、やっているのが当たり前になっている無意識に近い状態のことを指す。
  • 要点
    2
    何かに取り組むときは、何のために習慣化をしたいのかという本当の目的を明確にしておき、自分の続けられることから始めてルーティンをつくることが継続させるコツである。
  • 要点
    3
    まずは一つ、小さな良い習慣を続けていくことが大事である。そうすることで、人生をより良いものに変えてくれるとともに、新たな習慣を始めるための礎となってくれる。

要約

【必読ポイント!】 潜在意識を味方につける

習慣化には段階がある

早起き、ダイエット、禁煙など、何らかの習慣を定着させることは難しいと思われがちだが、潜在意識の特性を理解することによって簡単に身につけられる。その際に重要になるのは、「知らない」→「知っている」→「できる」→「やっている」という、習慣化への流れを理解することである。

「知らない」から「できる」という段階は、習慣化するために日々それを繰り返し、意識してこなしている段階だ。継続する意志の力が必要であり、ここで大変だと感じてしまうと続かなくなってしまう。一方、最後の「やっている」段階では、やっているのが当たり前の状態のことを指す。この段階になれば、習慣化が完了している状態であるといってよい。この「できる」と「やっている」の間のギャップを飛び越えることが習慣化を目指すうえで課題となる。

潜在意識を味方に付けて、自分で人生を切り開く
leolintang/iStock/Thinkstock

人間の日々の行動のほとんどは、潜在意識に支配されている。潜在意識にプログラムされたことが知らぬ間にあなたに働きかけ、特定の行動を取らせてしまう。人間は基本的に潜在意識の中にあるプログラムによって動かされているため、いくら頑張ってもこのオートマチックな力に意志の力だけでは抵抗しきることはできない。

心理学では、私たちが意識できている部分を「顕在意識」と呼ぶ。それはまるで水面に現れている氷山の一角のような存在だ。一方の「潜在意識」はまさに心の奥底に潜んだ本能的な意識である。自覚されることはないが、人の考え方や行動に大きな影響を与えている部分で、そのパワーは顕在意識の20,000倍以上とも言われている。「わかっちゃいるけどやめられない」というような場合はたいていこの潜在意識の存在が大きく関わっている。

しかし、人間は潜在意識に振り回されているだけではない。自分自身の意志を持って設計図を作り、潜在意識を書き換えていくことで素晴らしい習慣を身につけることは可能なのである。

ブレーキをかけないために
kadmy/iStock/Thinkstock

たとえば犬に噛まれたことによる犬恐怖症などは、一瞬にして潜在意識の中につくられたプログラムであるため、逆に一瞬で書き換えることも可能だ。このような場合、メンタルコーチが90分ほどのセッションを行うことによって、ネガティブな思い込みをポジティブな強い思いに変えることができる。

一方、日々粛々と繰り返され、長い時間をかけて潜在意識の中につくられるプログラムもある。

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要約公開日 2016.05.20
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