「すぐやる人」になれば仕事はすべてうまくいく

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「すぐやる人」になれば仕事はすべてうまくいく
ジャンル
著者
金児昭
出版社
定価
1,404円
出版日
2016年06月01日
評点(5点満点)
総合
3.2
明瞭性
3.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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レビュー

夏休みの宿題、部屋の大掃除、誰もやりたがらない面倒で退屈な仕事。先送りにして過ごすうちにどんどん億劫になり、取りかかるのがどんどん遅くなっていく。誰しもこのような経験があるだろう。本書は、仕事を先送りせず、すぐに行動できるようになるためのエッセンスをまとめた一冊である。

著者は、信越化学工業で長年、経理・財務部門に携わり「会計の神様」とも呼ばれた人物だ。経理・財務マンの一年の正念場は、株主総会で承認を得るための決算書作成だ。株主に送る総会収集通知状に記載する内容に、ミスは許されない。短い期間でミスなく総会収集通知状を作り上げるには、すぐに取りかかり、慎重に丁寧に進めるというだけでなく、期日までに修正の余裕を残しておくためのスピードも要する。「期日ギリギリに間に合えばよい」という姿勢では、大小さまざまな仕事上のトラブルを回避することはできない。また、企業買収をはじめとするビッグプロジェクトですら、十分な日数を与えられないことも多々ある。そのようなケースで、プロジェクトに貢献できるのは「熟慮できるせっかち者」だと、著者は述べている。

すぐにやることのメリットだけでなく、考え方のコツや、いざという時のための準備の方法、朝時間の活用法、部下をやる気にさせる方法など、数多くの仕事に対する姿勢が示されている。

多忙を極め、頭がスッキリしない、何かいつもうまくいかない、というビジネスパーソンにおすすめの一冊である。

下良 果林

著者

金児 昭(かねこ・あきら)
1936年、東京都生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業後、61年、信越化学工業に入社。38年間、経理・財務の実務一筋。92~99年、常務取締役(経理・財務、法務、資材担当)。退職後は経済・金融・経営評論家、信越化学工業顧問、日本CFO(最高経理・財務責任者)協会最高顧問として活躍。94~97年、公認会計士試験(筆記・口述)試験委員、98~2000年、金融監督庁(現・金融庁)顧問を務めた。2013年、没。
主な著書に、『ビジネス・ゼミナール会社「経理・財務」入門』『「利益力世界一」をつくったM&A』『「経理・財務」<上級>』『株式会社はどこへ行くのか(上村達男氏との対談共著)』(以上、日本経済新聞出版社)、『自由と自己規律』(税務経理協会)『人を不幸にする会社・幸福にする会社(伊藤雅俊氏との対談共著)』『これでわかった! バランス・シート』『「経理・財務」これでわかった!』(以上、PHP研究所)、『お父さんの社交ダンス』(モダン出版)、『私がほしかったダンス用語集』(中経出版)など。

本書の要点

  • 要点
    1
    著者が考える会社人としての行動指針は「正確さ」「迅速さ」「誠実さ」の3つである。この3つは個別に成り立っているのではなく、それぞれが互いに関連している。
  • 要点
    2
    何から手を付けていいかわからないときは、まず何かひとつでも小さいことから始めてみることだ。それがもたらす達成感は、気持ちを前向きにしてくれる。
  • 要点
    3
    自分の意思や行動を制限されるのは苦痛なことである。しかし自発的でない、与えられた目標でも、自分の意志で、自主的に行動しようと決意することで、自分を表現するための時間に変えることも可能である。

要約

会社人としての行動指針

3つのモットー
IvelinRadkov/iStock/Thinkstock

著者は信越化学工業で38年間にわたり、経理・財務の実務を担当してきたが、その中で上司から教えられ、自分自身でも納得して築いた、会社人としての3つの行動指針がある。

すなわち「正確さ」「迅速さ」「誠実さ」である。この3つは、個別に成り立っているのではなく、それぞれが互いに関連している。正確にやろうとすれば迅速さや誠実さが必要となってくるし、迅速に行うにも、正確さや誠実さが伴わなければならない。そして、誠実であろうとすれば、正確さや迅速さも自ずとついてくるはずである。

日本人は伝統的に勤勉、真面目であり、先に挙げた3つは元来もっているものである。また、この3つは国・企業・家庭を運営していくうえで欠くことのできないものであり、人間が生活を営む上で最も大事にするべき根本とも言える。この3つをしっかりと心にとめて行動することが、幸せな人生に繋がるのである。

「すぐやる人」になるコツ

なぜ、すぐやれないのかを「分析」する

仕事をすぐにやらない、すぐできないのは、多くの場合は「面倒くさい」と思っているのが原因である。

「なぜ、その仕事が面倒だと感じるのか」について、自分の気持ちを分解していくと、だいたいは「他にやりたいことがある」「やりたくないことに時間をとられるのが嫌だ」「気分が乗らない」「自分が不得意なこと」「やっても楽しくない」などといった原因が見えてくる。こうした「分析」自体を楽しみながらやってみることで、なんとなく気分が楽になっていく。次にやることは、楽になった気持ちをより前向きに変えることだ。

面倒くさい、とてもやりたくない、ということでも、いつかは必ずやらなければならない。そのような場面で著者がやるのは「いつかは必ずやらなければならない!」という言葉を、誰もいないところで10回ほど叫んでみることである。7回を過ぎるくらいで、自分で自分を納得させられるような気持になってくる。そればかりか、その面倒だと思える仕事に対し、責任感のようなものが芽生えてくる。やりたくない理由を分析し、やらなければならないと思い込むことが、面倒なことを後回しにしない秘訣である。

同時並行で仕事をこなして自分を鍛える
maselkoo99/iStock/Thinkstock

仕事をすぐやらない理由に「いま忙しいから」を挙げる人は多い。では「忙しい」とはどのような状態なのか。「忙しくてできない」と感じた状態を分析すると、「とにかく忙しく、追加される新しい仕事ができない状態」、「時間的に多少余裕はあるものの、次から次へと仕事が出てきて、せわしすぎる状態」などが挙げられる。

とにかく忙しく余裕がない、という場合は、新しい仕事のための時間を捻出しなければならない。そのためには、二つ以上のことを同時にこなす努力と工夫が必要だ。簡単なものだと「考えながらPCで書類作成をする」「トイレの中でアイディアを見つける」「歯を磨きながらテレビのニュースを見る」などが挙げられる。

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「すぐやる人」になれば仕事はすべてうまくいく
未 読
「すぐやる人」になれば仕事はすべてうまくいく
ジャンル
スキルアップ・キャリア
著者
金児昭
出版社
あさ出版 出版社ページへ
定価
1,404円
出版日
2016年06月01日
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