最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術

未 読
最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術
ジャンル
著者
キャロライン・ウェッブ 月沢李歌子(訳)
出版社
定価
1,700円 (税抜)
出版日
2016年05月30日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術
最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術
著者
キャロライン・ウェッブ 月沢李歌子(訳)
未 読
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出版社
定価
1,700円 (税抜)
出版日
2016年05月30日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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レビュー

あなたにとって「良い1日」とはどんな日だろう。仕事が順調に進んだ日、誰かと深く分かり合えたと感じた日だろうか。壁にぶつかっていた問題に、新たな解決策がひらめいた日かもしれない。

本書の原題は“HOW TO HAVE A GOOD DAY”。すなわち、仕事をする上で「今日も良い一日だった」と感じる日を増やし、「今日は悪い日だった」と感じる日を減らすことが本書のテーマだ。

スーパーマーケットの店員やウェイトレスから、経営コンサルタント、エグゼクティブコーチまで、さまざまな職業に就いてきたという著者は、「仕事において頭と心の両方が満たされるには何が必要か」という命題について考えるようになり、行動科学や心理学、脳神経科学の立場から研究を重ねてきた。

脳の働きや人々の行動の理由を学ぶことで、わたしたちは「1日をもっとコントロールできるようになる」と著者は言う。今の環境にいながら、自分が本当に望むような「良い1日」を作り出すことも夢ではないのだ。

「最高の自分を引き出す7つの要素」として、本書では「優先順位」「生産性」「人間関係」「思考力」「影響力」「レジリエンス」「エネルギー」のそれぞれについて科学的な解説がなされている。紹介されているテクニックをまず1つ、日々の生活や仕事に取り入れてみてほしい。「今日は良い1日だった」と感じられる日が増えていることに気づくはずだ。

髙橋 三保子

著者

キャロライン・ウェッブ
セブンシフト社CEO、マッキンゼーの社外シニアアドバイザー。ケンブリッジ大学、オックスフォード大学院で経済学を学ぶ。民間エコノミストを経て、マッキンゼー入社、パートナーとして上級管理職や経営層のリーダーシップ育成分野に従事し、2012年退社。行動科学に基づいてプロフェッショナルのパフォーマンス向上を目指すコンサルティング会社セブンシフト社を立ち上げる。コロンビア大学ビジネススクールやロンドン・ビジネススクールでリーダーシップ論を指導した経験もある。

本書の要点

  • 要点
    1
    人間の脳は「注意に値すると決めたもの以外は見ない」という特性を持っている。前日の夜、あるいは当日の朝にその日の方向性を設定する習慣を作ることで脳のフィルターが変わり、現実も変えることができる。
  • 要点
    2
    マルチタスクは生産性を低下させる。シングルタスクを続けることで、より効率よく仕事を進めることができる。
  • 要点
    3
    脳は日々、小さな意思決定を連続して行っており、意思決定は脳のエネルギーを大量に消費する。少なくとも90分に1回の休憩を取るべきである。

要約

【必読ポイント!】1日の方向性を定める優先順位

脳のフィルターを選ぶ
airiesummer/iStock/Thinkstock

数年前のある朝、著者は目が覚めたときから気持ちが沈んでいた。興味のないプロジェクトに参加し、仕事の進め方も性格もまったく違う同僚のルーカスと共に、新しいクライアントとの会議に出席することになっていたからだ。苛立ちと疲労感で重い気持ちのまま、著者は暗く狭い会議室のテーブルについた。同僚のルーカスがプロジェクトについて説明をしたが、参加者同士が勝手に話し出し、著者は会議がうまくいかなかったと感じていた。その思いをルーカスに伝えると、彼の印象はまるで違っていた。会議の雰囲気は悪くなかったし、陽気な笑いが起こる瞬間もあり、目的を達成できたと感じていたのだ。

なぜこのような違いが起こったのか。それは、「その日に対する姿勢」が初めから違っていたからである。会議の目的を明確に把握していたルーカスに対し、著者はなりゆきに任せていたのだ。

人間は毎日、身のまわりで起こる出来事のほんの一部に注意を向けるだけで、それ以外の多くの仕事をフィルターで「除外」し、「自動操縦(オートパイロット)」で処理している。何がフィルターを通り抜けるかは、その日の優先事項や思い込みによって決まる。人間の脳は「注意に値すると決めたもの以外は見ない」という特性を持っているのだ。この性質を利用し、前日の夜、あるいは当日の朝に1日の方向性を設定し、目標を定める習慣を作ることで脳のフィルターが変わり、それに合わせて現実も変えることができる。

明るい環境を整える

あなたに気持ちが明るくなる歌や、考えごとがはかどる場所はあるだろうか。反対に、「2時間の電話会議」という言葉を聞くと、反射的に憂うつな気持ちになるかもしれない。脳には、「関連性」を重視するという特性がある。たとえばある夜、友人と楽しい時間を過ごしたときに流れていた歌を聴くと、楽しかった記憶が呼び起こされて明るい気持ちになる。ある日の午後、窓際の席で次々といいアイディアが浮かんだなら、その席に座ると効率のいい仕事ができるように感じられる。

環境を整えることは、仕事の達成度に大きな影響を及ぼす。心を広く持つために、開放的な空間を用意しよう。アートや奇抜なものがたくさんある部屋で創造性を高め、会議室ではない場所で、リラックスして話をしよう。何が効果を発揮するかは人によって異なる。デスクをすっきりと片づけるだけで、すっきりとものを考えるためのきっかけ作りができるかもしれない。

時間をもっと有効に使う生産性

シングルタスクを続ける
Dmitrii Kotin/iStock/Thinkstoc

仕事中に電話をしながら書類に目を通す。または、昼食をとりながらインターネットを閲覧することや、会議中にメールをチェックしたことは、誰でも一度はあるだろう。私たちは、同時に複数の作業をすれば、1日の中でもっとたくさんの仕事ができると思いがちだ。しかし研究により、マルチタスクが生産性を低下させることが明らかになっている。2つの作業を並行して行った人は、同じ作業を1つずつ行った人と比べて時間が30%長くかかり、間違いも2倍になるのだという。また、マイクロソフトの従業員を対象にした研究では、仕事中にメールが届いた場合、返信をしてもしなくても、それまでやっていたことに完全に戻るには15分かかったという。

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生産性・時間管理 サイエンス
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キャロライン・ウェッブ 月沢李歌子(訳)
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定価
1,700円 (税抜)
出版日
2016年05月30日
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