海外勤務を拒み続けた私が超巨大グローバル企業の幹部になれた理由

世界基準の働き方

未読
日本語
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世界基準の働き方
出版社
定価
1,650円(税込)
出版日
2017年05月02日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

働くという所作には、その人の考え方や美意識が必ずあらわれる。ゆえに、どんな環境であれ、考え方や意識を変えれば働き方は変わるし、世界に通用する人材になることだってできる。それが本書に通底したメッセージだ。

著者はネスレ日本で代表取締役社長兼CEOを務めている。これはネスレ日本100年の歴史のなかで、生え抜きの日本人としては初めてのことだ。さらに、社長就任後は、スイス本社の役員たちに「ジャパン・ミラクル」と言わせるほどの業績をあげ、低迷していたネスレ日本を6年連続で右肩上がりに成長させるという功績も残している。

このように、超巨大グローバル企業を舞台に圧倒的な実績を築き上げている著者だが、じつは留学経験もなければ、海外駐在の経験もないという。それにもかかわらず、高いパフォーマンスを発揮しつづけられたのは、著者がどんな国や組織でも圧倒的な成果を出す方法を身に着けていたからに他ならない。

では世界基準の働き方を実現するためには何が必要なのか。要約では、その土台となる思考、そして日本の未来を担う人材に向けた著者のメッセージを取りあげた。

意識を変えることからすべては始まる。「志」の大切さを深く理解し、どこでも通用する人材になることができれば、日々の仕事は希望で満ちあふれたものになるだろう。変わるかどうかは、あなた次第だ。

ライター画像
二村英仁

著者

高岡 浩三 (たかおか こうぞう)
ネスレ日本株式会社 代表取締役社長兼CEO。
1960年、大阪府出身。1983年、神戸大学経営学部卒。同年、ネスレ日本株式会社入社。各種ブランドマネージャー等を経て、ネスレコンフェクショナリー株式会社 マーケティング本部長として「キットカット受験生応援キャンペーン」を成功させる。2005年、ネスレコンフェクショナリー株式会社 代表取締役社長に就任。2010年、ネスレ日本株式会社 代表取締役副社長 飲料事業本部長として新しい「ネスカフェ」のビジネスモデルを構築。同年11月、現職に就任、6年連続で右肩上がりの売上・営業利益を確保し、スイス本社から「ジャパン・ミラクル」と称される。
利益率の低い日本の食品業界で、常に新しいビジネスモデルを追求し、高利益率を実現。あらゆる部門に「マーケティング」を採り入れ、成熟先進国型のビジネスモデルの構築に力を注ぐ。
著書に、『マーケティングのすゝめ』(フィリップ・コトラー氏との共著、中公新書ラクレ)、『ネスレの稼ぐ仕組み』(KADOKAWA)、『ゲームのルールを変えろ』(ダイヤモンド社)など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    世界で通用する人材になるためには、まず「人と違うことをする」という意識をもつべきだ。そうすれば、ビジネスでの勝ち方もおのずと見つかる。
  • 要点
    2
    ビジネスで勝つために必ず必要なもの、それがマーケティングだ。マーケティングとは、顧客の潜在的な問題を発見し解決すること、すなわちイノベーションを生み出すことである。
  • 要点
    3
    「志」をもつことで、人生は大きく変わる。志を見つけるためには、自分は何をしたいのか、どのように社会の役に立ちたいのかを本気で考えるべきだ。

要約

世界で通用する人材になるには

グローバル人材が育たない日本

残念ながら、世界に通用する人材が日本企業から輩出されることはきわめて少ない。「グローバル人材の育成」が課題に掲げられてから長い時間が経過したにもかかわらず、いまだ多くの日本企業が満足にグローバル人材を育てられていない状況だ。なぜなら、組織の性質や属する人の価値観に、ダイバーシティ(多様性)が欠けてしまっているからである。

しかし、どんな組織や場所で働いていても、自らグローバル人材へ成長することは可能である。世界で通用する人材になるには、次に述べる2つの条件を満たす必要がある。

日本人は考え方も行動もローカル
Hemera Technologies/AbleStock.com/Thinkstock

「Think Globally, Act Locally」という標語がある。これは、グローバルに考え、ローカルに行動するということを意味している。これが世界で通用する人間になるための1つ目の条件である。

グローバルな視点でアイデアを考えても、そのままでは使い物にならない。かならず自分の市場(=ローカル)に合わせて調整しなければならない。仮に、外国での成功例をローカライズすることなく、そのまま日本に取り入れようとしても、市場の特性も国民性も異なるため、成功することはほぼないだろう。海外の成功例を採用する場合、日本独自のアイデアとしてあらためて具体化することが必要不可欠だ。

とはいえ現実として、日本人の多くは考えも行動もローカルであり、そのため現状を打破できずにいる。グローバルに考えるには、日本人にとって当たり前だと感じていることを一度疑ってみることが求められる。

たとえば、新卒の採用を通年でおこなう海外の企業にとっては、年一度しか採用機会を設けない日本の風習は疑問だらけだ。日本人にとっての当たり前を疑い、考え抜こう。そうすることで、物事の本質は見えてくる。そして、グローバルに考えた先に見つかった疑問点や問題点の発見こそが、これからの時代が求めるマーケティングにおいて、最も重要になってくる。

勝ち方を知る

いかなる状況でも勝ち続けること――それが世界で通用する人間になるための2つ目の条件である。どんなに不利な状況でも勝ち続けるには、「人と違うことをする」という意識が必要だ。言い換えれば、そういう意識さえもっていれば、おのずと勝ち方は見つかるようになるものである。

ここで大切なのは勝ち「続ける」ということだ。プラスを積み重ね続けることは、マイナスをプラスにすることよりもはるかに難しい。

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