勉強脳
勉強脳
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勉強脳
出版社
サンマーク出版

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出版日
2025年07月09日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.5
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おすすめポイント

結果を出すには、努力が必要だ。はじめから何もかもうまくやれる人はほとんどいない。だからこそ、仕事においても勉強は不可欠で、多くの人の悩みの種となっている。だが、周囲を見渡してみてほしい。さほど勉強や努力をしてなさそうに見えるのに、驚くような結果を出している人がいるはずだ。

では要領のいい人と悪い人の違いはどこにあるのだろうか。答えは「勉強の効率」にある。1日24時間という限られた時間をどのように使うかで、最終的な結果は大きく変わってくる。短時間で結果を出し、「勉強は楽しい!」と思える「勉強脳」を身につければ、すさまじい勢いで自己成長を感じられるようになるだろう。また、勉強をしたことをアウトプットすることは、自分だけでなく相手のためにもなる。著者はそれこそ勉強することの醍醐味だというが、なるほど然り、である。

現代社会を生きるビジネスパーソンは、とかく時間に追われている。勉強をないがしろにしている人も少なくないだろう。実際、忙しさにかまけて、つい勉強に背を向けてしまう気持ちも理解できる。

しかし、人は本来学ぶことが大好きで、好奇心に満ちあふれた生き物のはずだ。本書の内容を実践し、ぜひともなんらかの結果に結びつけてみていただきたい。そうすれば、ますます勉強が好きになり、さらなるいい結果を得られるようになるはずだ。そんな好循環への一歩を踏み出すための、大きなきっかけとなる一冊だといえよう。

※本要約は、過去に作成した要約を最新版に合わせて一部再編集したものです

ライター画像
山下あすみ

著者

樺沢紫苑(かばさわ しおん)
精神科医、作家。1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(62万人)、X(26万人)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。著書55冊、累計発行部数260万部のベストセラー作家。シリーズ累計100万部突破の『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)をはじめ、『読書脳』、『記憶脳』(サンマーク出版)、『神・時間術』(大和書房)、『ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)など話題書多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    大人の勉強は「効率」が命だ。最短時間で「仕事の結果」と「自己成長」を実感できることが、「ムダにならない勉強法」である。
  • 要点
    2
    基本を徹底的に真似る「守」、他の人や流派を研究していく「破」、自分流のスタイルを確立する「離」。これら「守破離」と呼ばれる3つのステージを段階ごとに上っていくことが、確実に自己成長を遂げるための近道である。
  • 要点
    3
    「成功する人」になるためにはアウトプットが欠かせない。アウトプット型の勉強を習慣にするべきだ。

要約

ムダな勉強はやめなさい

勉強によって得られること

勉強とは自己成長である。新しい知識を入れることで、新しい行動が生まれ、新しい習慣が生まれる。また、成長すれば能力が高まり、できることの質と量が変わるため、現実を変えることも可能となる。

社会人の場合、学生の時のような勉強法が通用しないことも多い。それでも、正しい勉強法を学び、勉強をはじめれば、連戦連勝の人生に変えることができる。

「才能」なんてものは存在しない。ただ、勉強すれば自分の「適性」がわかるようになる。そして、「適性」は勉強をすることによって開花できるものなのだ。

勉強法を勉強せよ

勉強がしたくなっても、大人の勉強には教科書がない。そのため、「どの本でどう勉強すればいいかがわからない」「勉強は辛い」などと思ってしまう人が後を絶たない。

だからこそ、「勉強を開始する前の戦略」として、勉強法を学ぶことは大切である。勉強がうまくいかないのは、「勉強法を知らないから」である。本来、勉強は楽しいものだ。しかも、自己成長と自己実現に大きく役立ってくれる。

勉強を好きになる方法
Ivan Pantic/gettyimages

好きなことをしていると、脳からドーパミンが分泌される。ドーパミンは集中力を高め、記憶量を強化する働きがある。つまり、楽しみながら勉強をすれば、学習効率を大幅にアップさせることができる。ゆえに、まずは勉強を「楽しい」「好き」になる方法を試してみるのが重要だ。

勉強が好きになる効果的な方法は、勉強好きの友達に話を聞いてみることである。「おもしろい世界がある」と好奇心に火がつけば、それは最終的に自分でもコントロールできないほどの情熱に成長する。

また、専門家の話を聞いたり、勉強好きの有名人の本を読んだり、勉強会に参加したりすることも有効な手段だ。とにかく、強烈な刺激を受けよう。「楽しい」と感じたら、それは勉強が好きになったサインである。

大人の勉強方法

脳を喜ばせよ

脳を喜ばせる代表的な方法に、「ちょい難勉強法」と「お山の大将勉強法」がある。

まず、本を探すときは、「少し難しい」と感じるものを選ぶべきだ。知らないことが7割の本は、一見すると新しいことをたくさん学べるように思えるが、読み進めるのが大変なため、楽しみを感じにくいという問題がある。最も学びが大きいのは、

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要約公開日 2025.08.15
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