会社で活躍する人が辞めないしくみ

未読
会社で活躍する人が辞めないしくみ
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会社で活躍する人が辞めないしくみ
出版社
クロスメディア・パブリッシング
定価
1,628円(税込)
出版日
2013年11月13日
評点
総合
3.3
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

本書『会社で活躍する人が辞めないしくみ』は、(1)活躍する人(できる人)の定義、(2)活躍する人(できる人)の組織での生み出し方、(3)活躍する人(できる人)が辞めない仕組み、などが随所に織り込まれた内容となっている。また、①会社のしくみ、②職場環境、③人間関係、④仕事、⑤評価、⑥給与、⑦採用、⑧育て方、といった8項目のそれぞれの観点で、上記(1)~(3)の側面から著者が重要と考える点が述べられている。著者の就労経験や、著者がこれまでコンサルタントとして触れてきた事例の紹介に基づいて各ポイントが触れられており、扱う内容もかなり幅広い。

総花的かと言えばそうではない。本書を読み込めば、現実的で現場に即しており、状況が異なる複数社の事例の中から自らに近しい事案を読むことで、具体的に当該問題へのイメージや対処方法がわかりやすいと評価できるだろう。著者の問題意識である、「採用は重要。でも、定着はもっと重要」という考え方、及び、「なぜできる社員が辞めるのか」「できる社員を定着させるにはどのようにすればいいのか」という問いにははっとさせられるところがある。

経営層、人事担当者、現場マネージャーが、幅広く人材戦略を考える際や、人材の育成・定着化を図る上でどこに問題がありそうなのかを考える際に良い一冊であろう。

著者

内海 正人
人事コンサルタント・社会保険労務士。日本中央社会保険労務士事務所代表。1964年神奈川県生まれ。総合商社の金融子会社にて法人営業、融資業務、債権回収業務を行う。その後、人事コンサルティング会社を経て、日本中央社会保険労務士事務所設立。代表として現在に至る。人材マネジメントや人事コンサルティング及びセミナーを業務の中心として展開。現実的な解決策の提示を行うエキスパートとして多くのクライアントを持つ。著書に、『上司のやってはいけない』、『仕事と組織は、マニュアルで動かそう』、『今すぐ売上・利益を上げる、上手な人の採り方・辞めさせ方』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    現在、多くの会社が、多額の費用をかけて人材紹介会社に依頼をする、採用広告を出すなど、新規採用には力を入れている一方で、できる社員・辞める社員の流出については、「いい人だったが残念だった」で終わってしまい、その原因究明がしっかりと行われていない。
  • 要点
    2
    「できる社員が辞めないで働くにはなにが必要なのか」についても、社員の側、会社の側、時代の流れなど、いろいろな角度から考える必要がある。
  • 要点
    3
    「会社で活躍する人が辞めないしくみ」とは、1つの手法によるものではなく、感情的で人間性あふれる人と人とのつながりである。

要約

【必読ポイント!】 会社のしくみ

社員には「安定」よりも「安心」を
stokkete/iStock/Thinkstock

著者は、会社の仕組みとして 「安心」を与えることを重要視している。

「安心」は心が落ち着いていることで、「安定」は変動のないことである。

「安定」して変動がない状態においては、新しいことに無関心になってしまい、変化に対応できる体質ではなくなってしまうが、「安心」が無くなったら、いつも心配事ばかりという状態になり、目の前の業務に集中することができない。会社は、社員を「安定(固定)」させてはいけないが、「安心」を与えないといけない、というのが著者の主張である。そして、安心とは、お金、働く環境(事務所・PCなどのハードと、理念・目標などのソフトの両方が必要)などから成り立つものであるとしている

また、会社の仕組みとして、マニュアルを作る意義が大きいと著者は主張する。マニュアルは、(1)仕事のノウハウのマニュアル、(2)チームの運営方針のマニュアル、の2点が重要であると考えられている。これらマニュアルの作成によって次の効果が得られる。

①部長と課長の指示が相反するなど、指示系統の混乱が解消し、人間関係で仕事を辞めるリスクが軽減される。

②マニュアルを作成する際に、マニュアルを作成する層のコミュニケーションが活性化する。

③ブラックボックスとなっていたノウハウを明文化することで、特定の社員に仕事を依存することを防ぎ、特定の社員が退職した際のリスクを軽減できる。

職場環境

前向きに働ける雰囲気をつくる
nineeak/iStock/Thinkstock

第2パラグラフでは、職場環境に焦点が当てられている。

「前向きに働ける雰囲気をつくる」ために著者が重要と考えていることとして、

(1)会社のゴールを社員と共有する

(2)プロジェクトをつくり一体感を生む

(3)働く場所にこだわる

(4)コミュニケーションの場を意図的に用意する

(5)当たり前が徹底した文化をつくる

(6)社員の安全に気を配る、

などが挙げられている。

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要約公開日 2014.03.18
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