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ジャンル
著者
M・J・アドラー C・V・ドーレン 外山滋比古(訳) 槇未知子(訳)
出版社
定価
1,070円 (税抜)
出版日
1997年10月10日
評点
総合
4.5
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
5.0
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M・J・アドラー C・V・ドーレン 外山滋比古(訳) 槇未知子(訳)
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定価
1,070円 (税抜)
出版日
1997年10月10日
評点
総合
4.5
明瞭性
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革新性
4.5
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レビュー

アメリカで1940年に刊行されて以来、長年にわたって世界中で読み継がれてきた、本を読む方法についての決定版といえる一冊である。読書法についてはこれまでに多くの本が書かれてきており、書店の読書法コーナーでは速読法などの効率的な読み方や、読んだ知識を自分のものにする技術といった内容の本がさまざま並べられている。どれも有用に違いないが、何を読むべきか迷うようであれば、本書を選べば間違いない。

本書はまず、受動的な行為とされがちな読書を積極的な行為としてとらえ直す。そして、初歩的なレベルから非常に高いレベルに至るまで、それぞれの段階でどのような点に気を付けるべきか、具体例を豊富に織り交ぜてわかりやすく述べている。どの技術もしっかりと身につければ生涯役に立つものである。なぜなら、学校にいる間は教師に頼ることができるが、学校を出てから学ぶためには読書をする必要があり、読書の技法を身に着けていれば生涯学び続けることが可能だからである。

全体を通して平易な文章で書かれた本であるが、著者の読者に対する要求は小さくなく、そして目指している到達点は非常に高い。本書を何度も繰り返し読み、それを実践し、折に触れてまた本書に立ち戻るといった読み方をするのが理想的であろう。根気のいることではあるが、それを成し遂げた人は大きな財産を得るに違いない。

金松豊

著者

M・J・アドラー (Mortimer J. Adler)
1902年生まれ、コロンビア大学卒業。シカゴ大学哲学教授、哲学研究所所長、エンサイクロペディア・ブリタニカ編集長などを歴任。
C・V・ドーレン (Charles Van Doren)
1926年生まれ。コロンビア大学卒業。同大英文学教授を経て、エンサイクロペディア・ブリタニカ・インコーポレイティッド副社長。

本書の要点

  • 要点
    1
    読書は積極的な行為であり、技術が必要なものである。積極性と技術を身につければ、本を良き師として生涯にわたって学び続けることができる。
  • 要点
    2
    「点検読書」という技法を使えば、その本は時間をかけて読むべき本なのかどうかを短時間のうちに把握することができるようになる。
  • 要点
    3
    「分析読書」の規則を守って本を読んでいけば、内容を理解できることはもちろん、それについて自分の評価を下すこともでき、そこで得た知識を血肉とすることができる。

要約

読書の意味と基本的技法

積極的な読書とは
SvetaZi/iStock/Thinkstock

読むという行為には、積極性が欠かせない。そして積極的な読み方であればあるほど、それは良い読み方である。読む行為を受け身の行為ととらえる人は多い。しかし、情報をしっかりと受け取るには技術が必要なのである。書き手の意図をどれだけ理解できるかは、読み手の積極性と技量にかかっている。

教育学においては、「教えられて」学ぶことと、「発見して」学ぶことを区別して考える。この違いは主に何から学ぶかにある。「教わる」場合には、本を読む、あるいは話し手から学ぶ。一方で、「発見する」場合には、学習者が自分で自然や外界に働きかける。

しかし、「発見する」ことが能動的であり、「教わる」ことが受動的であると考えるのは誤りである。「教わる」際にも、頭を使って考える必要がある。読書技術には、観察力、記憶力、想像力、思考力など、「発見する」場合に必要なすべての力が要求される。理解を深めるための積極的な読書は、本質的に手助けのない「発見」と変わらないからである。

教師から「教わる」場合には、教師が目の前にいれば質問もでき、さらなる説明を聞くこともできる。だが、読書の場合は読み手自身が問いに答えなければならない。学生時代は教師に頼ることもできるが、学校を出てから教養を身につけるには読書しかない。だからこそ、生涯学び続け「発見」し続けるためには、本を最良の教師にする方法が必要であり、本書はそのためにある書物なのである。

読書のレベル

初級読書

読書にはいくつかのレベルがある。

最初のレベルは「初級読書」である。これは読み書きの初歩であり、個々の言葉を識別し、その文が何を述べているのかを理解することが問題になる。このレベルの問題を軽視してはならない。外国語の本を読むときにもまずはここをおさえる必要がある。

子供が読み方を習うときは、まずは文字や単語を認識する能力を高め、ごく簡単な単語から順に習得していく。文脈をたどって筋道をつかめるようになってくると、簡単な本は一人で読み続けられるようになる。すると語彙が急速に増え、知らない単語も文脈から推測できるようになる。このレベルの最終段階は、読書によって得た概念を消化し、それをふまえた上で次の本を読んだり、一つのテーマについていくつかの本に書かれていることを比較したりするようになることである。ここまでくれば、次のレベルへの準備が整ったといえる。

点検読書――下読み
EasternLightcraft/iStock/Thinkstock

読書の第二レベルは「点検読書」というべきものである。限られた時間内に書物の表面を点検し、その限りでわかることをすべて学ぶ。この技術の値打ちには、多くの人が気づいていないが、点検読書を切り離して行うことで、次のレベルの「分析読書」が楽になる。

「点検読書」には二つのタイプがある。下読みとでもいうべきものと、表面読みというべきものである。

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